見るように聴け

 

工藤冬里

 
 

一日朝は素焼の火を止めてから三五〇円の有馬と同じ金泉という、タオルがまっかになるぬるい露天に一時間くらい浸かっていてそれは須坂辺りの、浴槽が溶けて鍾乳洞みたいになってる公衆浴場とかを少し思い出させるので結構好きである
それから無料のマッサージ機に、首周り主体に、スマホ見る時俯いてちゃダメだよみなさん、20分くらいかかってから出たのだが、その時あったまったお陰で紺のパーカーを忘れたのだ。温泉に電話して分かった

※反省ちゃん
周縁になるほど時間が早く過ぎ、中心に時間はない、と言えるが同じように物も
こうして見えなくなるのだから
物はない、と言える
イチョウ葉で物がよく見えるようになったと思うなら、自分は見るように聴け
聴くことが見えるものより上に来なければならない
私たちは字を見ているのではない、聞いているのだ

 

 

 

#poetry #rock musician

Let’s begin at the last line but one.
最後から2行目から始めましょう。 *

 

さとう三千魚

 
 

I baked my brother

in the hut next to the crematorium

rokujizo
was there

they were biting their cheeks with a towel
they were peasants

in the deeds of life

humans have six destinations after death

hell
brat
damn it
Shura

human
heaven

human destination is decided

village border
at the intersection

rokujizo was placed

Let’s begin at the last line but one *

 
 

兄を
焼いた

焼場の横の小屋に

六地蔵は
いた

タオルで頬かむりしてた
百姓たちだった

生前の
行いで

ヒトは死後の行き先が六つに分かれるのだという

地獄
餓鬼
畜生
修羅

人間

ヒトの行き先は決まる

村境や
辻に

六地蔵は置かれたのだ

最後から2行目から始めましょう *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life