葉芝的愛爾蘭飛行員是雲端的曾經的父親
イェイツのアイルランドの飛行士は雲の父親だったことがあるんだ

 

Sanmu CHEN / 陳式森

 
 

昨夜的珍珠已黑
步妳後塵,成灰。
看妳的手勢如花一般地擺動。
字句碎身粉骨!
而星斗盡量符合著節拍
睜開眼!序幕
此刻我心中沒有仇恨,衹是努力平衡。
葉芝的愛爾蘭飛行員是雲端的曾經的父親

 

 

昨夜的珍珠已黑
 ゆうべの真珠はもはや黒ずんで
步妳後塵,成灰。
 きみの後を追いしたがううちに、灰になった。
看妳的手勢如花一般地擺動。
 きみの手ぶりが花のように揺れ動くのを見れば
字句碎身粉骨!
 字句はその命も惜しむまい!
而星斗盡量符合著節拍
 そして星々は一心に、そのリズムに合わせようとしている
睜開眼!序幕
 目を見開け! 幕開きだ
此刻我心中沒有仇恨,衹是努力平衡。
 いま我が心中に恨みつらみなく、ただ平衡を保とうとするだけだ。
葉芝的愛爾蘭飛行員是雲端的曾經的父親
 イェイツのアイルランドの飛行士は雲の父親だったことがあるんだ

 
日本語訳:ぐるーぷ・とりつ

 

 

 

 

ロイヤル・ラブ

 

工藤冬里

 
 

地球がカラフルだと
画像編集しなければ
永遠は存続しなかった
窒素をリサイクルしなければ
怒りの火は消えなかった
混ぜ物だらけの畑を燃やせ
鳥はわたしの枝から去る
影絵の捕食者を家に入れて
舫結びを習った
超絶技巧がぶら下がったまま乾いている
千年間動けないように縛った
一時テムズ川にはウナギしか居なくなったので
イールジェリーはイエローベストのリポビタンDとなったが
テートの口からレッドブルが出て
浄化することにより汚した
宇宙から見なくても美しい地球を
浄化することにより汚した

ロイヤル・ラブ
製薬会社の苗字のように親しい
独楽のように永遠
「目を逸らしたら負け!」と車から呼びかける若者たち
画像編集したら負け。

 

 

 

 

#poetry #rock musician

魂の行き場

 

有田誠司

 
 

自分を見つめ直すと思い出す 
あの懐かしい街並み

直ぐに剥がれる化けの皮 
罪と罰に抱かれた夜

光無き暗闇

地下を徘徊するドブネズミ達

血と肉と魂と
リアルな言葉と その重みを知れ

何処へ行く 誰に届く この言葉

魂の行き場を探して 

 

 

 

ことばをつづけられないというのも

 

駿河昌樹

 
 

そこのコスモスの一群は
秋のあいだじゅう
みごとに
しかも
ずいぶんながいこと
咲きつづけていた

すっかり枯れ切って
それでも
ひとの背よりも高く
立ちつづけているのを見ると
枯れても
じつにみごとな・・・
と思う

みごとな・・・
の後に
なにかことばを
つづけたい気もするが
蛇足にしか
ならないだろう

ことばを
つづけられない
というのも
いいものだと思う

 

 

 

利己的な遺伝子

 

一条美由紀

 
 


6畳の箱に住む住人
ゲームの山は優しく、
震える声は希望なのか
怒号ばかりの画面に、自分は
何者かに変わっていく。
怖さの中に
全てを簡単に単純に
ただ過ごしていく。

 


理想を追うほどに人は追い詰められる
最初は他人を否定し、
次に自分を否定して闇に閉じ込められる
だが、追いかけてきた先にドアはいくつか開かれている

 


半透明の子供が通り過ぎる
背中に落ちた枯れ葉が重い
石畳は過去の匂いを放つ