期日を定めて箍の外れた

 

工藤冬里

 
 

期日を定めて箍の外れた樽のように
亀の子たちの咥えられてくるソファの
そろそろ冷房もきつくなって
扇風機を消そうにも夢は更に小鳥二羽を運び
身体は箍が外れていて
九月までは
九月になれば
それまでは

箍の外れた樽のように

 

 

#poetry #rock musician

猫を待つ

 

さとう三千魚

 
 

窓辺に
小鳥が来る

いつか
山鳩が来たこともあった

息をころして
見ている

餌を
啄んでいる

下の道を

隣家の
猫が通る音がする

黒猫は
首に鈴をつけている

 

・・・

 

この詩は、
2024年8月23日 金曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「やさしい詩のつどい」第8回で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩です。

 

 

 

#poetry #no poetry,no life