広瀬 勉
#photograph #photographer #concrete block wall
くるくる
まわしたね
ぴょんぴょん
跳ねたね
あなたのまえで
跳んだね
白い花のなかに
みどりの
芯を
伸ばしてる
わたし
いまも
跳ねてるよ
***memo.
2025年11月22日(土)、
一箱古本市の日に、
静岡市北街道「水曜文庫」で実施した、
“無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第44回、第2期 12個めの即詩です.
タイトル ” なわとび ”
好きな花 ” 水芭蕉 ”
#poetry #no poetry,no life;
こういう女は石で打ち殺せ
あのひとは
身をかがめて
指で地面に何か書いておられた
「ひとりで書くのは
あかしではないだろう」
死んでしまったやつと
いつもふたりで
「おれたちは法のあかしをしている」
奴隷はすぐに
町へと出て行くだろう
だがわたしは子としてここにいるのだ
女と死んだやつはここにいるか
あなたたちは女の下からでてきたか
女に石を投げ続けたやつはいるか
どうして
この話がわからないのか
そう地面に
指で
ふしぎな不等式を書いておられる
日暮れてイエス十二弟子とともに往き、みな席に就きて食するとき言ひ給ふ。
『まことに汝らに告ぐ、我と共に食する汝らの中の一人、われを賣らん』
弟子たち憂ひて、一人一人『われなるか』と言ひ出でしに、イエス言ひ給ふ。
『十二のうちの一人にて、我と共にパンを鉢に浸す者は夫なり。
實に人の子は、己に就きて録されたる如く、逝くなり。
然れど、人の子を賣る者は、禍害なるかな。
その人は生まれざりし方よかりしものを』
――1968年改譯新約聖書「マルコ傳」第14章第17-22節
追記
写真は2025年11月24日まで東京都現代美術館にて開催中の「日常のコレオ」展に出品された佐々木健の油彩画《ゲバ棒、杖、もの派の現象学、または男性性のロールモデルについてのペインティング》である。