道 ケージ
朝まだき
朝つゆ冷たく
朝ぼらけ
朝潮が死んだ
そんな電車道
突っ張っても
寄り切っても
腰割れの
北の海では
比喩は溺れる
花と山が多すぎる
生きる重みをためすぎて
椿の髷が口に入る
チチカカの塩は、体に悪い
取れないので肉をつかむ
比較的痛い
もうやめにしたい
誰も言えない
塩塩のパー
手をついた
朝まだき
朝つゆ冷たく
朝ぼらけ
朝潮が死んだ
そんな電車道
突っ張っても
寄り切っても
腰割れの
北の海では
比喩は溺れる
花と山が多すぎる
生きる重みをためすぎて
椿の髷が口に入る
チチカカの塩は、体に悪い
取れないので肉をつかむ
比較的痛い
もうやめにしたい
誰も言えない
塩塩のパー
手をついた
牡丹かと
思った
きみは
ピンクの
おおきな花ひらいていた
夏の終わりに
咲いてた
ピンクの花
おおきな
めぐみ
***memo.
2024年9月15日(日)、
松山 “Utaco Drip”にて、「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」第28回で作った97個めの即詩です。
タイトル ” 33 ”
好きな花 ” 芍薬(ピンクの) ”
#poetry #no poetry,no life
じつは
つらかった
ながいこと
つらいこと
あった
でも
いま
ここが
しあわせ
たんぽぽの花が
咲いている
***memo.
2024年9月15日(日)、
松山 “Utaco Drip”にて、「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」第28回で作った96個めの即詩です。
タイトル ” HAPPY ”
好きな花 ” たんぽぽ ”
#poetry #no poetry,no life
さっき
テーブルの
下を
通っていった
白と黒の
うしろ姿を残して
いった
猫いない
もういない
・・・
** この詩は、
2024年9月20日 金曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「やさしい詩のつどい」第9回で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩です。
#poetry #no poetry,no life
西陽は店の奥まで這入ってきていたが
ブラインドを下ろす者が居ない
#poetry #rock musician
夢には
京成線しかでてこない
いくところがもう決まっているからだ
雨がふっていて
駅から
高速道路の下をくぐりぬける
さびしい商店街の奥に
食堂がある
そこでだれかと酒をのむ
「生きていたころと何もかわりない」
そう話すひとは「わたし」らしい
京成線は音がしないので
朝までのんでいても
じぶんからはけして目がさめない
「駅なんて
おれたちにあったかなあ」
その会話も
(二回目だ)
死んでいたころと何もかわらない