michio sato について

つり人です。 休みの日にはひとりで海にボートで浮かんでいます。 魚はたまに釣れますが、 糸を垂らしているのはもっとわけのわからないものを探しているのです。 ほぼ毎日、さとう三千魚の詩と毎月15日にゲストの作品を掲載します。

貨幣について、桑原正彦へ 15

 

昨日
土曜日だったが

仕事に出かけていった
昼休みに

コンビニで弁当を買い
車で海まで行き堤防で弁当を食べた

五目とりめし 276円
綾鷹 129円

サラダの値段は忘れた

青空の下に海は光っていた

家族連れが遊んでいた
子どもたちが飛び跳ねていた

 

 

 

貨幣について、桑原正彦へ 14

 

一昨日の午後
ひかりに乗って帰ってきた

東京駅のホームで
猫を籠に入れた婦人が後ろに並んだ

覗き込むと
猫がひとりいた

滋賀に移住したのだと言った
猫が好きで

猫と暮らしてるのだと言った
猫は22歳なのだと言った

婦人は七糯子という煎餅をくれた