今朝
電車で
シフの
モーツァルトの
ピアノ曲を
聴いた
楽興の時だったか
なぜ
モーツァルトは
風が旋回するピアノ曲を作り
ヒトは
聴くのか
満員の通勤電車で
揺られて
聴いた
車窓の向こうに
景色は流れた
悲しい
わけではなかった
今朝
電車で
シフの
モーツァルトの
ピアノ曲を
聴いた
楽興の時だったか
なぜ
モーツァルトは
風が旋回するピアノ曲を作り
ヒトは
聴くのか
満員の通勤電車で
揺られて
聴いた
車窓の向こうに
景色は流れた
悲しい
わけではなかった
春は
過ぎる
春には
過ぎるもの
たちが
いる
風は過ぎた
花も
友も過ぎた
母たちも過ぎていった
たとえば
世界は
過ぎ去るものと
包むものでできている
ひとつ
泪を流して逝った
ことばは無かった
花々の中の蝋の
母の
白い手に触れた