シクラメンの香り ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! Part2 027     kenta さんへ

さとう三千魚

 
 

寒い
朝に

庭に咲いていた

ピンクに
咲いていた

シクラメン

匂いを
嗅ぐことが

ない

いない母が
ピンクの

エプロンを着てた

 

***memo.

2025年12月13日(土)、
静岡市健康文化交流館「来・て・こ」の「き・て・こ祭」で実施した、
“無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第45回、第2期 27個めの即詩です.

タイトル ” シクラメンの香り ”
好きな花 ” シクラメン ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life;

石狩鍋とクリームシチューを混ぜた年末

 

工藤冬里

 
 

夜明け前にサッカーボール大の雹はノアの洪水に変わるだろ
区切りのない褪せた記念日続き荒巻の市場薄れ
昭和44年の紅白万博騒ぎの中くぐもる舟木「夕映えのふたり」
「洪水はわが魂に及び」鳩夫は大魚の中で200年前の王の歌を引用
区切りは今の四隅の清掃にかかってゐる
セラ。

 

 

 

#poetry #rock musician