Let me put it another way.
別の言い方をしてみよう。 *

 

さとう三千魚

 
 

when was it

at the Tokyu Store in Shinmaruko

received a call from Masahiko Kuwahara

beyond the phone
Kuwahara was

it’s light

so
said

me too

yes it’s light
responded

that is
maybe

maybe I could say something else

Let me put it another way *

 
 

いつだったか

新丸子の
東急ストアで

桑原正彦の電話を受けた

電話の向こうに
桑原は

いた

ひかりだね

そう
言った

ぼくも

そうひかりだね
と応えた

それは
もしかしたら

それはもしかしたら別の言い方ができたかもしれない

別の言い方をしてみよう *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

練習!パフォーマンス

 

工藤冬里

 
 

生政治の会合の
花やら春風やら
畦の土台に旗は倒れそうだ
髪の毛の房を掴まれて
天と地の間を通り
別の人造肉を見せられる
嫉妬をかき立てる柱
和歌の土台に立つことはできない
意匠は無限にあるのだから走れ真理よ
障子山は内部のエレベーターで降りろ
二人一組で登るか登らないか決めろ
マムシを潰したら見せびらかすな
内部のエレベーターで降りろ

 

 

 

#poetry #rock musician

Spring ephemeral

 

原田淳子

 
 

 

いつも見落としてしまう

矯正した視力で
複雑さの殻を纏っているから

裸眼から漏れだす
春の撹乱

花を咲かせ
実を揺らす
壊れない柔らかな土を探して
揺れつづけていた
単純な肌

不条理さを賢さに重ねて
土の記しを探していた

笑いたかったの、
陽射しのように
 

冬は春を待っていた

夏は秋を
秋は冬を..

春は
十年越しの旅だった

 

 

 

He is a shade better today.
彼は今日は少し元気だ。 *

 

さとう三千魚

 
 

already
is it the day before yesterday

I sent the text “I can’t say anything stunned” to the painter Pico Daitoyo Mirandola.

until now
what i didn’t write

I wrote about returning to the beginning of the word

the beginning
I don’t really know

noticed
I was in this world

today
on the way home from the hospital

I stopped by the Wednesday Library

Mr. Ichihara
was there

I haven’t seen you for a long time

he had coffee brewed for me
it was delicious

He is a shade better today *

 
 

もう
一昨日なのか

ピコ・大東洋ミランドラ画伯に”呆れてものも言えない”のテキストを送った

いままで
書かなかった

言葉のはじまりに帰ることについて書いた

はじまりは
実は知らない

気づいたら
この世に

いた

今日
病院の帰りに

水曜文庫に寄った

市原さん
いた

ずいぶん会ってなかったね

珈琲を淹れてもらった
おいしかった

彼は今日は少し元気だ *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

以前のものは過ぎ去ったのです

 

工藤冬里

 
 

大雪になるというので早く寝た
夢は見た
何事も上手くいかず
差別されるばかりであった
愛は結合の完全な絆であるとColossiansにあるが
瓦礫拡散が拡げられた愛だと思っている連中の間をすり抜けて奥の部屋を開けると
ここはお前らのようなものの来るところじゃないと怒鳴られるのであった
それでrevelationの悲しみ​も​嘆き​も​苦痛​も​なくなり​ますというところを思い出すようにして
彼らの政経に纏わる苦痛も無くなるようにと願う
そして一晩中猫が哭く田圃をすり抜け
渡れぬ跳ね橋を渡り
以前​の​もの​は​過ぎ去っ​た​の​ですと言ってみる
過ぎ去ってないのにそう言ってみる

 

 

 

#poetry #rock musician

Something is wrong with the engine.
エンジンはどこか故障している。 *

 

さとう三千魚

 
 

this morning too

to the estuary
walked

I walked along the river

on the peninsula
the sun was shining

the wind was blowing

before noon
at the florist

I bought a white chrysanthemum for my mother-in-law’s Buddhist altar

soon
two years

in this world
is it the third anniversary

in the afternoon
I was listening to Haruomi Hosono’s “I’m only a little”

repetition
I was listening

the wind was blowing
I was walking in the wind

Something is wrong with the engine *

 
 

今朝も

河口まで
歩いた

川沿いを歩いていった

半島の上に
朝日は

光っていた

風が吹いてた

昼前に
花屋で

義母の仏前に供える白菊を買ってきた

もうすぐ
二年になる

この世では
三回忌というのか

午後には
細野晴臣の”僕は一寸”を聴いてた

繰り返し
聴いていた

風が吹いていた
風のなかを歩いていた

エンジンはどこか故障している *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

編集後記がいいですか
手紙がいいですか

 

工藤冬里

 
 

苦労して曲がった目抜きの裏が開けて
吉祥寺にもあった穂高という
椅子が列車の並び方の純喫茶を改造したのかな
今はインスパイアと大書きして
なにやら露店じみたいそがしさ
人人が大道に背を向け大阪ぽく坐る丸椅子
あちょと待てテレグラムで大統領からメッセージ来た
菊地君、いくらおもろくても南の王愛したら終わり
町山君、ハリウッドも籾殻となって跡形もない
あんしんあんしん
編集後記がいいですか手紙がいいですか
夢日記が成功しているのは漱石とカフカだけですがその理由が分かりますか

 

 

 

#poetry #rock musician

渋滞のカーナビのワンセグで

 

工藤冬里

 
 

渋滞のカーナビのワンセグで
水谷豊が殺人を追っている
車は動かない
動かないことが実は一番動いていることになると気付く
左から右に揺れる緊張の中で
波の渦中に居る子らは実は
地球と共にスライドしているだけなので
揺れは感じていないのである
昨夕の霧を思い出す
雲の中では雲は見えず
ただ一切がぼうっとしているだけなのだ
さて権威に対する相対的従順と
国家の廃絶を定点に
眺めせし間の
春の番組表は
渋滞の中で
山の光りを浴びている

 

 

 

#poetry #rock musician

The spirit of doubt is in the air.
疑いの精神が一般に広まっている。 *

 

さとう三千魚

 
 

this morning

along the river
I walked to a large hospital

the wind was blowing strongly

on the bank of the river

rape blossoms
was in bloom

was shaking

the mountains in the west stood and were blown by the wind

the wind was blowing

in this world
the wind is blowing

The spirit of doubt is in the air *

 
 

今朝

川沿いを
大病院まで歩いてきた

風が
強く吹いていた

川の土手には

菜の花が
咲いていた

揺れて

西の山は佇んで風に吹かれていた

風は吹いていた

この世に
風は吹いている

疑いの精神が一般に広まっている *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

You may go or stay at will.
君は行くも戻るも自由にしなさい。 *

 

さとう三千魚

 
 

his morning

before it rains
to the estuary

walked

when I go home
it started to rain

in the morning
it was raining heavily

now
stop the rain

the west mountains are floating blue and black in the gray sky

outside the window
the sparrows ringing on the wires

this morning
at the estuary embankment

it was in a big heron

gray heron
he took off immediately

You may go or stay at will *

 
 

雨の降る前に
河口まで

歩いた

帰ったら
雨が降りだした

午前中
雨は強く降ってた

いま
雨はやんで

西の山が青黒く灰色の空に浮かんでいる

雀たちが
窓の外の

電線に並んで鳴いている

今朝
河口の堤防で

おおきな青鷺にあった

青鷺は
すぐに飛び立った

君は行くも戻るも自由にしなさい *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life