ファミちゃんが1番

 

辻 和人

 

ファミちゃん、ファミちゃん
レドちゃん、レドちゃん
ファミちゃん、ファミちゃん
レドちゃん、レドちゃん

「かずとん、かずと-ん。
んもぉ、またぶつぶつ言ってる。
自分で気がついてるの? 会社とかでも口に出してるんじゃないでしょうね?」

ついついつい
掃除機かけながら
ついついつい
いやあ、困った、困った
困ったちゃん
ファミちゃん
レドちゃん

一人暮らしが長かったせいで
すっかり独り言が多くなっちゃった
「どれ、コーヒーでも飲むか。」
「さて、風呂にでも入るか。」
聞かれてもいないのに
相手もいないのに
言葉が出てきちゃう
壁や机やカーテンに向かって
いくらでも話しかけちゃう
どう思う?
「ヘンダァー、オカシィヨォー、アリエナィー。」
薄っぺらい体を電球にクルクル巻きつけたり解いたりしながら光線君が答える
だよなー、だよなー
困ったちゃん
「また何か独り言。もおぅー。」

外では大丈夫なんだが
一人になると
ついついつい
口を突いて出てくる
その代表格が
「ファミちゃん、レドちゃん」
これ
声に出すのを我慢する方が難しい
実は会社でもトイレに立つ時とかに小声で
ついついつい
困ったちゃんしてるんですよ

ではでは
そっと声に出してみましょう
「ファミちゃん、ファミちゃん、偉いねえ。」
「レドちゃん、レドちゃん、かわいいねえ。」
ぽっ
声に出した途端に
ぽっ
ほら
ぽっ
ほら
出現したでしょ?
ぽっ
では
撫でる仕草をしてみますよ
手首をひねって、5本の指を柔らかく柔らかく動かして
ふわっふわっ
もふっもふっ
ツーッと鼻筋を撫でると
目を細くしてうっとりする
顎に手を伸ばすと
首筋をぐっと伸ばしてもっともっとと促す
光線君も触ってみたら?
ぼくが指し示した場所を
薄い四角い体の先を紐のように細くして恐る恐る突っつく光線君
チョン・・・・・・チョン
ほら
ふわっもふっ
「ホントー、ホントー。」
光線君、体を扇子状にパタパタさせて驚いてる
だよねー、だよねー
いる、みたいな、感触
声に出しただけで
ふわっもふっな姿が
空中にしっかりちゃん

このマンションでは猫は飼えないし
第一、実家に馴染みきった彼らを今更他の場所に移すのは酷なこと
ファミ、レドとは離れて暮らさざるを得ないけど
ついついつい
名前を呼べば
現れる
ついついつい
名前を呼べば
賑やかになる
名前、名前
名前っていいなあ
「ナマエワァー、
ヨブヒトノォー、
ココロモチヲォ-、
アラワスナーリィー、
コエニダセバァー、
スガタモアラワレルナーリィー。」
光線君、よく言った!
その通りなりぃ

食後のお茶を飲んでると
ミヤミヤが不意に湯呑みを置いてぽろり
「かずとんはいつでもファミちゃん、レドちゃんなのね。
ファミちゃんが1番、
レドちゃんが2番、
ミヤミヤが3番。」

えーっ、困ったちゃん
「そんなことあるわけないよ。」ってすぐ返したけど
ぼくに向ける視線にどことなく不満が宿ってる
本当にそんなことないんだよ
だいたいレドはファミと同じくらいかわいがってるし
あ、そういう問題じゃないか
そりゃさ
新婚旅行にスペインに行った時
地下鉄の行き先を確認しようとしてミヤミヤに
「ねえ、ファミちゃん」って話しかけちゃったことはあるさ
「昔の彼女の名前を呼ばれるよりもショック」と睨まれたさ
でもそれはね
ミヤミヤなら
何を聞かれても大丈夫
ってことなのさ
かずとんとミヤミヤは一緒に住み始めて6ヶ月
オナラの音を聞かれても「ま、いっか」って感じになりつつある今
ミヤミヤが傍にいても
一人でくつろいでいるのと同じなのさ
「オナジィー、オナジィー。」
裾をきらきら翻しながら光線君がぼくとミヤミヤの間をさぁーっと走り抜ける
「ミヤミヤが1番に決まってるじゃない。
それより今度の日曜日、小金井公園にウォーキングに行こうよ。」

ウォーキングに行っても
周りに誰もいなくなれば
ついついつい
傍にミヤミヤがいても
ついついつい
ファミちゃん、ファミちゃん
レドちゃん、レドちゃん
ファミちゃん、ファミちゃん
レドちゃん、レドちゃん
名前を呼べば
困ったちゃん
みんな一緒に暮らしてるのと
「オナジィー、オナジィー。」

 

 

 

吉増剛造著「怪物君」を読んで

 

佐々木 眞

 
 

IMG_2100

 

この世に、果てしなく外部へ拡散していく詩と、限りなく内部へと沈潜していく詩と、永久にその場所に佇む詩の三つの詩があるとすれば、吉増選手のこのたびのLineは、1番線からの衝動的発車だろう。

駅には電光表示板に「アリス、アイリス、赤馬、赤城、イシス、イシ、リス、石狩乃香、兎!巨大ナ静カサ、乃、宇!」という行先が電光表示され、怪物君は自家製のドローンかスペースシャトルのようなものに跨って、全世界から全宇宙の隅々までも軽やかに飛翔する。

ウッ、ウッ、ウッ! ワッ、ワッ、ワッ!

怪物君は、怪物くんかもしれないし、最シン・ゴジラかもしれない。
怪物君は、あの手この手の禁じ業、とっておきの奥の手を使って、喚きに喚く。
私たちは、怪物君から放射される無慮無数のLine攻勢を全身に浴びて、至る所で棒立ちになるだろう。

しかし孤独な怪物君は、私たちにいちいち応答を求めているのではない。
虚空に向かって彷徨しながら、ただラアラアと咆哮しているだけなのだ。

ウッ、ウッ、ウッ! ワッ、ワッ、ワッ!

これはいったい何なんだ?
タダのダダの言葉遊びか? 時代遅れのシュルシュルレアリスム?
それとも全地球詩緊急一時回想録?

東北の被災地に生きる人々やその記憶、オリーヴと白桃、阿弥陀仏と孝標女の対話などがアラエッサアサアとばかりに繰りだされてくるが、だからといって怪物君はそこに長く滞在する訳ではない。

ウッ、ウッ、ウッ! ワッ、ワッ、ワッ!

蜜を求めて花から花へと移る気まぐれな蝶のように、あちらこちらにフラフラ立ち寄りながら、限りなく自らを他物と他者に憑依する寄生虫怪物君!

ウッ、ウッ、ウッ! ワッ、ワッ、ワッ!

怪物君は、ひとたびは個我を放棄することによって、世界を無意味に彩る装飾の一部と化し、またしても壁画から飛び出して全世界を遊覧し、随所でコブラがえって痙攣し、股股情動しつつ、スペースシャトルのようにGo!Go!いくたびも発射台に立ち戻る。

「ひーひやら、何ぞ馬鹿囃子!」*
そう、「詩人は考ヘルまへに、歌ッていた」*
これが「おまえの一生ノ音楽だッた」*
それらは全部、詩人の寝息であったのかもしれないネ。

ウッ、ウッ、ウッ! ワッ、ワッ、ワッ!

「手を翳しているだけで、それでよい」*
「手を翳しているだけで、それでよい」*

ウッ、ウッ、ウッ! ワッ、ワッ、ワッ!

 

空白空白空白*は詩集からの引用です。

 

 

 

お盆

 

みわ はるか

 

 

久しぶりに履いたヒールは思っていたより自分を大きく見せる。
数十分もすればそんな自分にも慣れてくる。
足の日頃あまり使っていない筋肉だろうか、ピリピリと痛くなる。
それでもヒールがかっこよく履きこなせるのは若いうちだけだろうと思って頑張って歩く。
コツコツと歩く。

久しぶりにお盆休みを使って帰省していた高校の部活の先輩と会うことになった。
3年ぶりぐらいだろうか。
地元では少し名の通ったカフェで待ち合わせをしていた。
自動扉をくぐると、あー本当に懐かしい、当時妹のように可愛がってくれた小柄な先輩の姿が目に入った。
あのときと何も変わらない優しさが滲み出ている笑顔でわたしを待っていてくれていた。
黒い長い髪をきれいめなシュシュでまとめ、化粧も丁寧に仕上げ、まさに都会のOLさんといった風貌だ。
その先輩は見た目からは想像できない行動派で、大学時代には一人で南米を横断している。
お土産でもらったいかにも南米ですと言わんばかりのポシェットを今でも大事に使っている。
音楽も大好きで、今は社会人で結成されたバンドのギター弾きをやっているという。
そんな趣味や仕事でいっぱいの先輩は、数か月前にその時付き合っていた人とはお別れをして今は恋愛には興味がわかないという。

色んな興味がわくことがあることがとっても羨ましい。
そして、失敗してもいいからそういうものすべてに挑戦し続けている先輩がかっこいい。
わたしが高校1年生で出会った先輩はやっぱり今でも先輩だった。
年齢からくる上下関係だけではなくて、なんかいいな、人として尊敬できるな、話を聞いてほしいな、なんだかそんな気持ちが勝手に出てくる。
お姉ちゃんがいたらこんな感じだったのかな。
ぐるぐると想像する。

たった1時間の短い時間の再会だったけれどとてもいい時間だった。
高校の制服姿しか知らなかった先輩のあか抜けた私服姿は新鮮だった。

お酒が強いとわかった先輩と今度は飲みに行く約束をして別れた。
スタスタスタスタと駅に向かっていく先輩の後ろ姿はやっぱりまぶしかった。

 

 

 

pleasure 喜び

 

昨日こだまの
車窓の

流れる景色を見て出かけてきた

仕事の帰りに
神田の地下鉄の駅の

剥がされた化粧壁の下の汚れた
壁を見た

新丸子では
小さなショウウインドウの

年老いて並んだ姉妹の
ブラウスを見た

いとしいものはそこにいる
わたしではない

 

 

 

お盆

 

みわ はるか

 
 

久しぶりに履いたヒールは思っていたより自分を大きく見せる。
数十分もすればそんな自分にも慣れてくる。
足の日頃あまり使っていない筋肉だろうか、ピリピリと痛くなる。
それでもヒールがかっこよく履きこなせるのは若いうちだけだろうと思って頑張って歩く。
コツコツと歩く。

久しぶりにお盆休みを使って帰省していた高校の部活の先輩と会うことになった。
3年ぶりぐらいだろうか。
地元では少し名の通ったカフェで待ち合わせをしていた。
自動扉をくぐると、あー本当に懐かしい、当時妹のように可愛がってくれた小柄な先輩の姿が目に入った。
あのときと何も変わらない優しさが滲み出ている笑顔でわたしを待っていてくれていた。
黒い長い髪をきれいめなシュシュでまとめ、化粧も丁寧に仕上げ、まさに都会のOLさんといった風貌だ。
その先輩は見た目からは想像できない行動派で、大学時代には一人で南米を横断している。
お土産でもらったいかにも南米ですと言わんばかりのポシェットを今でも大事に使っている。
音楽も大好きで、今は社会人で結成されたバンドのギター弾きをやっているという。
そんな趣味や仕事でいっぱいの先輩は、数か月前にその時付き合っていた人とはお別れをして今は恋愛には興味がわかないという。

色んな興味がわくことがあることがとっても羨ましい。
そして、失敗してもいいからそういうものすべてに挑戦し続けている先輩がかっこいい。
わたしが高校1年生で出会った先輩はやっぱり今でも先輩だった。
年齢からくる上下関係だけではなくて、なんかいいな、人として尊敬できるな、話を聞いてほしいな、なんだかそんな気持ちが勝手に出てくる。
お姉ちゃんがいたらこんな感じだったのかな。
ぐるぐると想像する。

たった1時間の短い時間の再会だったけれどとてもいい時間だった。
高校の制服姿しか知らなかった先輩のあか抜けた私服姿は新鮮だった。

お酒が強いとわかった先輩と今度は飲みに行く約束をして別れた。
スタスタスタスタと駅に向かっていく先輩の後ろ姿はやっぱりまぶしかった。

 

 

 

家族の肖像~「親子の対話」その9

 

佐々木 眞

 
 

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お母さん、ぼく午後海に行きますよ。
はい、分かりました。
お父さん、ぼく午後海に行きますよ。
分かりました。

お母さん、東幹久がねえ、比嘉さんに「お前なんかまだ早すぎる」っていったんだよ。
どこで言ったの?
「どんど晴れ」で。
そうなんだ。

お父さん、もう水色の電車走っていないでしょ?
どこの電車?
京浜東北線の古い電車
そうだね、もう走ってないね。
どっか遠くへいっちゃったでしょ。
うん、遠くへいっちゃったね。

京浜東北線に快速ができましたよ。
いつから
昭和63年からだお。

お母さん、ぼく快速急行、好きです。
どこの快速急行?
小田急ですお。

お父さん、新さいたま駅できたよね?
うん。いつできたの?
平成12年だお。

眞さん、近鉄ちょっと揺れるでしょ?
うん、ちょっとね。

お父さん、京浜東北線の快速、新橋は止まらないのよ。
えっ、そうなの?
神田は止まるのよ。
へええ、知らなかったなあ。

お母さん、「障がい者と共に生きる」ってどういうこと?
そ、それはねえ、お父さんやお母さんが、耕君のような障がい者と一緒に生きるってことよ。

お父さん、ぼく「悪いのはお前だ」って言われたよ。
誰に?
クワヤマ君に。
いつ言われたの?
昔ですお。

フルカワさん、病気になっちゃったの?
うん。
お母さん、フルカワさん、眼閉じた? 口も閉じた?
閉じましたよ。
私はフルカワさんです。
こんにちはフルカワさん。

お父さん、薬の英語は?
メディシンだよ。

お母さん、包丁出しておきましたよ。
ありがとう。

お母さん、里帰りってなに?
実家に帰ることよ。誰が里帰りするの?
ゆかりさん。

お父さん、ぼくが笑うと蓮佛さんは?
怒るよ。
ぼく、莫迦笑いしません。

お母さんは?
いま他の電話でお話し中。お父さんじゃだめなの。
グワアアアww

お母さん、うたがうってなに?
うそじゃないかとおもうことよ。

ジュンサイってつるつるだよね。
そうだよ。
ジュンサイ食べられるよね。
食べられるよ。

お母さん、日本生命ってなに?
会社の名前よ。

お父さん「千の風になって」って亡くなったときでしょう?
そうだよ。

ぼく、マルヤマさん怖いんですお。
怖くないよ。優しい人だよ。
怖いですお。

お母さん、ぼく、しあわせになります。
耕君がしあわせになってくれれば、お母さんなにも心配することないわ。
お父さん、しあわせの英語は?
ハッピイだよ
ぼく、しあわせになりますお。
しあわせになってね。
しあわせ、しあわせ、しあわせ。

 

 

 

blood 血

 

暑いので
雨戸をしめて

エアコンを点けた

悠治さんの
シンフォニアを聴いてる

先週は
母の初盆で帰省していた

姉と兄に会い
仏壇に手をあわせた

大切なものたちが
奪われてく

西馬音内の盆踊りを長尾さんと見た

帰りに姉は
茗荷の酢漬けを持たせてくれた

 

 

 

Meeting Of The Soul (たましい、し、あわせ) Part 3

 

今井義行

 
 

Meeting Of The Soul (たましい、し、あわせ) Meeting Of The Soul
(たましい、し、あわせ) *太字は作者による

これが、わたしの ≪世界最短詩≫ への 返歌

Meeting Of The Soul (たましい、し、あわせ)
(し、あわせ)

午後4時に 散会した後 参加者たちは それぞれに
下町・浅草橋の さまざまな路地へと 去っていった

意気投合して「早くから開いてる 居酒屋、行こうや」
そんな可笑しな会話が ふっと耳に入ってきたりした

*************************

「命令 されなくても 出ていくずら
《世界最短詩》アゲイン なむあみだぶつ!!

“シャローム”ではじまり “なむあみだぶつ”で沸点に達した
はじめての AA 参加だった…………… (いまごろ、あの人は、
盛夏の深い緑に覆われた 古都・鎌倉への道を 辿っていることだろう)

一緒にカソリック教会を出た“ナポレオン”が 呟いた
「“あまでうす”さんだったっけ
あの人、なんていうか・・・・・・ すげえ、かったな」

tree
写真/佐々木 眞

 

「・・・・・・・・・・・・詩人だよ 」と わたしは言った 「それにしても、
断酒ミーティングが終わると速攻で呑みに行く人たちもいるんだなあ!!」

わたしたちは、浅草橋の駅まで歩きながら お喋りをした

「呑むか、呑まないか 死活問題だなんて言うけどさ
おれにとっては本音を言えば どうだっていいんだ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「家族 持ったから。持って しまったもんだからさあ
覚醒剤やると 非合法だから 投獄されちまうけれど
ナポレオン 浴びるほど煽っても 酒は合法ドラッグ
だから厚生労働省が“病気”扱いにするわけだろう
アルコール病棟の患者への蔑視、犯罪者を見る目だ
それだけの違いじゃないか なんだか馬鹿々々しい」

「神」は「紙」“霊性”に身をゆだねて、みずからを助ける、
ということなら “白紙”になることだ、って 思って
みるとしてさ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「なんだよー、“あまでうす”さんの受け売りかよ!?」

「いや、そうじゃない。取敢えず俺たち 何度かリセットは
してるわけだろう」

「まあな、でも俺の場合、まだ リセットとは言い切れない
迷惑をかけた家族が“しあわせ”になれるような 環境を
どうにか残してそして1人になって やっと“白紙”だよ」

“白紙”って何でも描けるね“ナポレオン”さんはどんな
ことをやってみたいの? 無理に答えなくてもいいけれど」

金髪の靡く “ナポレオン”の薄青の サングラスが 光った

「死んでもいいから ナポレオンと覚醒剤に おぼれたい」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

太陽はみていた ────
わたしは、胸ポケットから 折りたたんだ 紙切れを出して
“ナポレオン”の 目の前に 開いて 差し出した ────

【 Meeting Of The Soul (たましい、し、あわせ) 】

「これ、ぼくが ミーティング中に書いた、詩なんだ」

「へえ・・・・・・・・・・・、“イマイ”さんも 詩を 書くのか?
“あまでうす”さんの詩より 長いし 何の こっちゃ」

「“ナポレオン”さんは 家族に“しあわせ”になれる
ような 環境をどうにか残して そして1人になって
やっと“白紙” になれるって 言ってただろう?」

「ああ、そのとーり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ぼくは リセットされつつあるいま 脳が反射的に
詩を選びとった その心の動きに 身を委ねるんだ
【 Meeting Of The Soul (たましい、し、あわせ) 】
それは、“詩”と“詩”の出会い たましいどうし
それをあわせる 詩、合わせ のミーティングだ」

「なーるほど、生きてくってほうを選んだわけだな」

「リセット(Reset)されつつあるいま 詩に心身委ね、
リボーン (Reborn)するそうできたら“しあわせ”

“今井義行”と“ナポレオン”は「また、何処かで会おう」なんて
言わないで JR浅草橋 西口の構内で 別れ別れになった・・・・・・・・

*************************

立秋が過ぎたころ わたしはネットで調べて
『地域活動支援センターえどがわ』というNPO法人へ訪ねていった

13:00の「相談予約」 冷房の効いた 小会議室で
待っていると 若いにこやかな相談員が入ってきた
産休明けの はじめての面談になるとのことだった

彼女は「どんなご相談内容ですか?」と登録用紙
を差し出しながら わたしに尋ねた ─────

「相談内容をまとめてきたので 読み上げますね」

2016/08/10

今井義行/1963年7月13日生まれ いま53歳 離職期間7年
 
無職/秋葉原メンタルクリニックでうつ治療、アルコールデイケア参加
 
他に、西大島・肝臓内科治療受診中

 

精神障害者手帳3級保持➡平成29年3月31日失効(予定)
 
精神障害者年金3級➡平成29年8月を以て支給停止(予定)
 
≪現状 年金月額 6,5000円位≫
 
毎月10万円の赤字が出ており、このままいくといずれ「生活保護申請」へ
 
●手帳が失効する前に、また年金支給が打ち切られる前に、
自分の現状に合ったかたちで、社会復帰したい。
●目標収入➡月収手取りで6〜7万円 それでも毎月10万円の赤字は出る。

≪今後の生活相談≫

わたしは、詩人です。1991-2012年までに詩集7冊上梓しました。
詩作は、現在も毎日続けており、あと1冊でよいから、詩集を出したい。
詩集というのは、ベテランでさえ私費を投じる特殊な物なので、
制作費を捻出する必要がある。また、「時代」を捉える手立てとして
労働によって、世間の動きを捉える必要があると、切実に思っております。

治療は長丁場となる見込みなので、
時間的、環境的に自分に合ったかたちの

 

就労形態を希望➡平成29年 4月からが目標

 

≪具体例≫

 

◉在宅ワーク(元編集者なので、校正、テキスト入力など)

 

◉組織体に適合しないので、近場の会社でパソコン入力など個人ペースでできる仕事

 

◉高齢者のお役に立ちたいので、資格は持っていないが、デイサービス勤務 以上です

 

「今井さん、これから多くの チャンスがあるわ」
相談員は 事務室に 戻って A3の紙を 封筒位の
大きさに たたんだ “つぼみ・8月号” と いう
登録者向けの パンフレットを わたしに手渡した

「今井さん、これにあなたの詩を載せてみない?
800部発行してるから800人の手許に届く
言葉を通じて出会いたい それが願いなのでは」

「相談員さん、ぜひ書かせてください 人の手を
握るように 詩を 届けられる好機と想います」

*************************

 

使える 紙面の スペースに 制限が あるために
わたしはかつて書いた 詩のメモから1つを探し
次回の相談日に 間に合うよう手を入れていった

そうして、出来上がったのがこのような詩です

還暦
今井義行 (詩人)

あと7年 経つと 還暦になる
初老だ
いまからが ねばりどきである

数年間横たわりつつ療養をした
動かないから当然脂肪がついた

早く社会で 脂肪を燃やしたい
すいすいと動いて信頼されたい

ところが寝ている時間がとても
長かったので脚の筋肉が落ちた

階段の昇り降りが手擦りを掴み
休み休みでないと歩けなかった

会う人ごとに 「肥ったね」と
言われないように節制している
一人一人に事情を話すわけには
いかないので 動く事だと思う

そうして無駄なものは振り落し
有効なものを 奪いかえすのだ

白髪が増えても自然現象だから
堂々としていれば いいはずだ

眠ってばかりいた 眼を凝らし
街の風景をつぶさにながめれば

働いている中高年がたくさんだ
それは油彩の絵のようでもある

油絵の具の多彩な盛り上がりが
その人の 歴史になって見える

あと 7年 経つと 還暦になる
初老だ
歩いていくとふくらはぎが痛い

 

to writing_edited
写真/今井義行

◉ ご感想をお待ちしております
swrd21@aol.com

 

感想のメールは いつか 頂けるでしょうか・・・・・・・・

 
 

(完)

 
 
 

Meeting Of The Soul (たましい、し、あわせ) Part 2

 

今井義行

 
 

Addiction (依存) Addiction (依存) Addiction (依存) Addiction (依存)

Addiction (依存) は、転移する病 *太字は作者による

酒からカカオへ 酒からバタアへ 酒から賭け事へ
酒から電子群へ 酒から愛慾癖へ 酒から全対象へ
その果てには、連続飲酒に みずから 帰還したり

*************************

わたしは、東京・浅草橋会場の AAに 参加した ことがあります

真夏の午後の 浅草橋・西口から 指定会場の カソリック教会
までには 幾つも幾つも立ち呑み屋があった

ブラックアウト(昏睡)してくださいと言わんばかりのひなびた
街の光景に コップ酒の匂いが 煩わしかった

昼に夜は海鮮居酒屋になる店で日本酒が合う
マグロ定食なんてものを頼んでしまった……

わたしはドアを開いて「初めてきました」と
浅草橋会場の人たちに告げた─── そして
さまざまな年齢層の アルコホーリクたちに振り返られた

AAはどのような宗教、宗派、政党、組織、団体にも縛られていない。
また、どのような論争や運動にも参加せず、支持も反対もしない。
*引用 太字は作者による

と いうけれども…… また、

*誤解を受けやすいのは、AAの回復のプログラムに
スピリチュアルな力を受け入れるという概念があるからでしょう。
このスピリチェアルな力をAAでは「ハイヤー・パワー」と呼び、
日本語では「自分より偉大な力」と呼んでいます。
*引用 太字・下線は作者による

と いうけれども……、
それは、仏教国とは言い難い日本ではアタリマエの
捉えられ方で 教団と想われても 仕方ない気がする
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翻訳のされ方に安易なところがあったのではないか

浅草橋会場の その日の ミーティング・リーダーが
カソリック教会の 清潔で 簡素な 無料の 会議室で
10人ほどの 参加者たちに 向かって 語りはじめた
彼は40歳台後半位の 痩せて目のつりあがった男だ

「前任のリーダーから 司会進行を 引き継ぎました
“イズム”です 酒に関わりのある エピソードなら
どのようなことでも結構ですからお話しください
わたしは前任者のように皆さんを裁きはしません」
(いきなり、不在者裁判かい)

「シャローム。* よろしく お願いします、“イズム ”─── !!」(参加者)
「では、はじめて参加の “イマイ”さんから時計回りで」
*シャローム/ヘブライ語で「平和」

「わたしは 今井義行といいます 53歳です 本名で参加いたします
(ニックネームをつける必然性をわたしは別に感じはしなかった)
30歳台後半から連続飲酒 退院後アルコールデイケア通所中です」
・・・・・・・・以下、略。・・・・・・・・
「シャローム。はじめまして、“イマイ” !!」(参加者)

「わたしはナポレオン 32歳です 13歳の時に友だちの家で呑んだ
ナポレオンが旨かった!以来連続飲酒 覚醒剤で服役 妻子あり」
・・・・・・・・以下、略。・・・・・・・・

「シャローム。はじめまして、“ナポレオン” !!」(参加者)
ナポレオンもはじめての参加者だった 金髪に薄青のサングラスが光る

「では、つぎの方」(“イズム”)

「こんにちは、“枕草子です”」
「シャローム。こんにちは、“枕草子”!!」

“枕草子”は、30歳台半ば位の白髪混じりの女だった
「わたしは、酒量が最大だった時の話をいたします
アルコホーリクと診断される前までは500mlの缶ビールを
1日2本呑むのが日課になっていました
が、毎朝コンビニに買いに行くのがメンドーになりました
それで500mlの缶ビールを4ダース48本 箱買いしました
そして 届いた途端 激しい飲酒欲求に 見舞われまして
その日のうちに 48本 全部呑んでしまったのでした」
(う、上には上が あるものだ、なんて考えは自己正当化!?)

「では、つぎの方」(“イズム”)

「こんにちは、“チチチチボーン”です」
「シャローム。こんにちは、“チチチチボーン”!!」

“チチチチボーン”は、頭頂が 丸く禿げた初老の男だった

「おれぁ、下町の酒屋のせがれなもんだからさ
小学校1年のときから 親に隠れて ちびちび
1升瓶から いただきはじめてさぁ、
やめられなく なっちまって 高校生のころには
毎日部屋で 1升空けるようになってさ
最高2升呑んでたねぇ 失禁してズドンと倒れて
救急搬送されていくとき 無茶苦茶あばれながら
救急車の中が銭湯の湯船に想えて おれのほかに
5人の男がお湯に気持ち良さそうに浸かってたね
いまは断酒してるけど 連続飲酒歴60年であります」
(や、やまいの 武勇伝の お披露目かな……)

「シャローム !!」「シャローム !!」「シャローム !!」

「こんにちは、鳴門金時です」
「シャローム。こんにちは、“鳴門金時”!!」

“鳴門金時”は、杖を使っている よく長髪を掻き上げるだった

「わたしは、大学卒業後 大学院へ進み 研究者生活に
入りましたが 研室に日々こもって 神経を消耗する
ことを 繰り返していく内に ウィスキーのボトルを
手放せなくなり初めはグラスでロック1杯でしたが
やがてそれでは満たされず 直接 ジャックダニエル
をラッパ呑みするようになり 入院前には 1日2本
空けてました 結果、アルコホーリク特有の 大腿骨
骨頭壊死になりました ご覧の通り “ちんば”です
50に手が届く今になっても 結婚願望はありますね」

「シャローム !!」「シャローム !!」「シャローム !!」

……………………………………………………………

「こんにちは、“あまでうす”です」
「シャローム。こんにちは、“あまでうす”!!」」
「わたしは 酒とは 直接には 関係ありませんが
一発 《世界最短詩》なるものを かますずら」
「シャローム。 “あまでうす”!!」
「《世界最短詩ぃ》 いくずらー !!」

「シャローム。 “あまでうす”!!」

「むちゃくちゃでござりまするがな」*引用 太字は作者による

「シャローム !!」「シャローム !!」「シャローム !!」

(ば、ばくだんが 一発 落とされたっ !!)
(も、もしかしたら、この人は………
佐々木 眞さんという わたしの好きな詩人なのでは)

(御成敗に 鎌倉から 浅草橋へ 訪れたのでは)

“言いっ放し、聞きっ放し”人々同士の口論には 発展させない
それがAA(匿名のアルコール依存症者たち)ミーティングの前提

「シャローム !! シャローム !! って繰り返しているが そいつは
神様、神様って 繰り返しているのと 同じことずら─── !!」

「………………………………………………」

「ハンドブックに、・AAはどのような宗教、宗派、政党、組織、団体にも
縛られていない。って書いてあるけど 何回読んでも けたくそわるいずら!!
それに 日本語では「自分より偉大な力」と呼んでいます。って書いてあるけど
それは、しょうもない日本語ずら!!
翻訳するなら「神」は「紙」と翻訳していただきたいずら!!
“霊性”に身をゆだねて、みずからを助ける、ということならば
わしらは“白紙”になることなんだから
わしらは“白紙”どうし、自由に発言していいはず、ずら!!
ちなみに わたしは、“阿倍蚤糞”に腹が立ってストレスの塊になったずら!!」

「シャローム。“あまでうす”!………………その発言は、

ミーティングルール違反ですよ……………………………
…………………………………………………………………
参加者が動揺してしまうので 退出をお願いいたします」

「命令されなくても 出ていくずら
《世界最短詩》アゲイン なむあみだぶつ!!

 

(続く)

 
 
 

Meeting Of The Soul (たましい、し、あわせ) Part 1

 

今井義行

 

 

Meeting Of The Soul (たましい、し、あわせ) Meeting Of The Soul
(たましい、し、あわせ)太字は作者による

Meeting Of The Soul (たましい、し、あわせ)
(し、あわせ)

*************************

わたしは、東京・浅草橋会場のAA*に参加したことがある

AA(アルコホーリクス・アノニマス=1935年アメリカ設立
「匿名のアルコール依存症者たち」の略)

会場は カソリック教会の1室で義務のない献金で自立しているために
そのような会場が選ばれるのだろうな、と想った

真夏の午後の JR浅草橋・西口から 会場のカソリック教会
までには 幾つかの立ち呑み屋があった

スリップ(再飲酒)してくださいと言わんばかりのひなびた
街の光景に コップ酒の匂いが 滲みていた
わたしはドアを開き「はじめてきました」と
浅草橋会場の人たちに告げた ─── そして
さまざまな年齢層の アルコホーリクたちに振り返られた

[2つの発言を導入として]

「わたしは 今井義行といいます 53歳です 本名で参加いたします
(ニックネームをつける必然性をわたしは特に感じはしなかった)
連続飲酒30歳台後半から 退院後アルコールデイケア通所中です
本来家に1人で居ることが好きでやりたいこともあるのでそれが
断酒に結びつくと考えているのですが入院していた病院から患者
がどのように生活していくかの指針として同じ病気を持つ人たち
のミーティングへの参加を 強く勧められて 今回 まいりました」

「シャローム。* はじめまして、“イマイ” !!」(参加者)
*シャローム/ヘブライ語で「平和」

「わたしはナポレオン 32歳です 13歳の時に 友だちの家で呑んだ
ナポレオンが旨かった! 以来 連続飲酒 覚醒剤で服役あり 妻子
あり 家族には泥酔して部屋で壁をぶっ壊したり 暴言を吐いたり
して 迷惑を かけつづけてきました 反省はしています 妻子が
わたしを見捨てないでくれたことは ありがたいことと思います」

「シャローム。はじめまして、“ナポレオン” !!」(参加者)
ナポレオンも はじめて参加した人だった 金髪に薄青のサングラスが光る

*************************

[ミーティング中の想いを中間報告として]

いま、たましい、は、しあわせ かしら・・・・・・・・・・・・?
わたしは、断酒のための「自助グループ」にはもう参加しないな
なぜなら、のこりの人生の目的は 「断酒」ではなくて、
わたしという 命がたどる 軌道での 人々とのまれな
邂逅。「たましい、詩、 ──・・・・・詩、合わせ」であるからです

邂逅。って 同病者の 集いに宿るわけではないと想う
例えば わたしの誕生日1963年7月13日生まれの人が
集ってミーティングして 生まれるのは空気の共有位だ

空気の共有等では駄目なの ソウルが、欲しい の !

それは、わたしが 「詩」を 書いてきていること
それゆえの 自我でもある かも 知れないけれど

ソウル、って誰か それは お互いの在り方を詩から
全方位的に受け止め合える言葉の配置であるあなた

人間は 【言葉の配置】その連続組み換えで出来て
いる だからさっきのAさんといまのAさんは違う

「自助グループ」って 人に救ってもらうことでもないが
自分で自分を救うことでもないと想う 現代(いま)の医学では
不治の脳疾患とだけ 解っていて 誰にも助けられないから
「霊性」の手に誠実に身を 任せて 誰のせいでもないとして

“言いっ放し、聞きっ放し”人々同士の口論には発展させない

「呑みたい」「隠したい」「狂いたい」「死にたい」OKだ
「呑むなよ」「隠すなよ」「狂うなよ」「死ぬなよ」NOだ

≪引用始め≫ *太字は作者による
ミーティングハンドブックより

『神様、私たちにお与えください。
自分に変えられないものを受け入れる落ち着きを、
変えられものは変えてゆく勇気を、そして、
二つのものを見分ける賢さを。』

[AA序文]

アルコホーリクス・アノニマスは、経験と力と希望を分かち合って
共通する問題を解決し、ほかの人たちもアルコホリズムから回復
するように手助けしたいという共同体である。
AAのメンバーになるために必要なことはただ一つ、
飲酒をやめたいという願いだけである。会費もないし、料金を払う必要もない。
私たちは自分たちの献金だけで自立している。
AAはどのような宗教、宗派、政党、組織、団体にも縛られていない。
また、どのような論争や運動にも参加せず、支持も反対もしない。
・私たちの本来の目的は、飲まないで生きていくことであり、
ほかのアルコホーリクも飲まない生き方を達成するように手助けすることである。

AA・12のステップ

【ステップ1】
私たちはアルコールに対し無力であり、思い通りに
生きていけなくなっていたことを認めた
【ステップ2】
自分を超えた大きな力が、私たちを健康な心に戻してくれると
信じるようになった
【ステップ3】
私たちの意志と生き方を、自分なりに理解した
神の配慮にゆだねる決心をした
【ステップ4】
恐れずに、徹底して、自分自身の棚卸しを行ない、
それを表に作った
【ステップ5】
神に対し、自分に対し、そしてもう一人の人に対して、
自分の過ちの本質をありのままに認めた
【ステップ6】
こうした性格上の欠点全部を、神に取り除いてもらう
準備がすべて整った
【ステップ7】
私たちの短所を取り除いて下さいと、謙虚に神に求めた
【ステップ8】
私たちが傷つけたすべての人の表を作り、その人たち全員進んで
埋め合わせをしようとする気持ちになった
【ステップ9】
その人たちやほかの人を傷つけない限り、機会あるたびに、
その人たちに直接埋め合わせをした
【ステップ10】
自分自身の棚卸しを続け、間違ったときは直ちにそれを認めた
【ステップ11】
祈りと黙想を通して、自分なりに理解した
神との意識的な触れ合いを深め、
神の意志を知ることと、それを実践する力だけを求めた
【ステップ12】
これらのステップを経た結果、私たちは霊的に目覚め、
このメッセージをアルコホーリクに伝え、
そして私たちのすべてのことにこの原理を実行しようと努力した

※誤解を受けやすいのは、AAの回復のプログラムに
スピリチュアルな力を受け入れるという概念があるからでしょう。
このスピリチェアルな力をAAでは「ハイヤー・パワー」と呼び、
日本語では「自分より偉大な力」と呼んでいます。
≪引用終り≫

輸入品としてのハンドブックは 翻訳されると【神】
という 言葉が多用されて 患者たちに 届けられる
そうなると ハンドブックは 【聖典】のようになる

酒を絶つ以前にこれら文言に戸惑う患者たちは多い
ハンドブック序文に「AAはどのような宗教、宗派、政党、組織、団体
にも 縛られて いない。」と あるではないか、と

 

(続く)