大地を裸足で歩く

 
 

さとう三千魚

 

月曜日

詩を
書かなかった

仕事があり
夕方に帰り

夕食を食べ
相撲の録画を見てた

ソファーで眠ってしまった
書けなかった

目覚めて
ベッドに行き

坂本龍一の"千のナイフ"を聴いて
眠ったのだったか

夢は見なかった
憶えて

いない

一昨日のことも
先一昨日のことも

憶えて
いない

一昨日は
スーパーの花屋で売られている花たちを見たのだったか

薄紫のみやこわすれとデージーと
白い勿忘草の花と

見たのだったか

それから美術館に行き
かがくいひろしの絵を見たのだったか

かがくいは
芸大に三回落ちて

美術教員になったのだという
先生をしながら絵を描いたのだという

パキスタンで撮影された
やかんを片手に持ち大地を裸足で歩くアフガン難民の子どもの写真があった

かがくいが
新聞から切り抜いた写真だった

美術館のかがくいの絵の下に
資料として

並べらていた

そこにいた
そこにいる

 

 

 

#poetry #no poetry,no life