工藤冬里
二番町の焼けたくるきちのことを書こうと思ったけれども
まだ騙す人が沢山立っている戦後で
柳の下にずらりと並んだ屋台の
砂糖でくっきりさせた敗戦の甘味が
棚引いて
棚引いて
無いはずの時間が
曖昧な近い過去の
熱量の落差ゆえの現在となって
かめそばの上で削節が踊る
抗争の北京町
組員皆殺しの夢を見ながら
湯割りで調節する熱量
#poetry #rock musician
二番町の焼けたくるきちのことを書こうと思ったけれども
まだ騙す人が沢山立っている戦後で
柳の下にずらりと並んだ屋台の
砂糖でくっきりさせた敗戦の甘味が
棚引いて
棚引いて
無いはずの時間が
曖昧な近い過去の
熱量の落差ゆえの現在となって
かめそばの上で削節が踊る
抗争の北京町
組員皆殺しの夢を見ながら
湯割りで調節する熱量
#poetry #rock musician
新しいローソンがトラックを五台停めて浮かび上がっている
ラジオからは魔王が流れています
攻撃にさらされている
シューベルトのように
わたしは失敗している
動画をスローのスクリューにすると
勝手に明かりが点い たりする
やばい
やばい
やばい
父が音を立てて見回る
ランドリーはばかでかい
顔を
消去してゆく
センターラインを超え
身動きを取れなくしてゆく
目玉
携帯がびーびー震える
僕はあの温泉が嫌いだ
菌がいっぱいで
ファーター!
ファーター!
魔王が見える!
それはおまえに隙があるからだよ
たかのこの湯はちんころの湯だよ
黄信号が点滅する吹雪の道で
音を立てて見回る
くめの湯に向かうよ
BOSSの自販機があるから
地球だと分かるよ
#poetry #rock musician
あわあわと透けるのは蘰
午前は昇る落陽
扉が閉まるまでにはまだ昼食が
あゝ扉は人手によらずギィーッと閉まったのだ
(メトセラが生きてるひどい映画があったな)
#poetry #rock musician
リーヴァイス
は奥の奥の影。
長い鞘が残酷に揺れる
プラモデルの箱のように
山間の家々に暗さをもたらす
四角く切った屋根から落ちた子供のために脂肪を捧げる
赤白青の的の描かれた家の漆喰の外壁に向かって
薪の上に並べたウェディングドレス
穴の開いた樋からは鯨脂の白が流れ落ちる
次から次と病気になって
ヅカファンでアルフィーの坂崎が好きなトリコロールの真由美が
ヅカファンでアルフィーの高見沢が好きだった倉紡の元同僚に書く手紙に脂肪が吸い取られていく
落下地点を的にして潜らせる針の
#poetry #rock musician
私とは
出されてしまった手紙
封をされて
呼吸している
紙でも肉は切れる
開封されてしまったら髄まで断たれる
骨を継ぐのはセメント
樽の中でランガージュが回っている
血と骨
言葉とセメント
血も言葉で継げるか
ウイルスで刻印された血は開封前の赤紙
食事のたびに欠ける歯の
軽さに苦しむ
禁止された黒白鍵盤の
陰鬱な漆喰土塀の街並みを
ランガージュが走り回る
歯並びは土佐電鉄のように
「ごめん」と「いの」を行き来する
#poetry #rock musician
箒の持ち方も知らず
悩みや不安もなく
家の排水を二の次にして木の気持ちを大切に
自分から触りにいった
牡丹色の服を着て箸を持った そばに
いーられるーと思い出す きみの
ドールチェアーンドガッバーナーのそーの
蕎麦に痛いと思わせる饂飩
下校途中の子らにさようならと言われて泣き崩れ
距離を感じたり見下されていると感じたりさせなかったので
カレーと一緒にいると落ち着く乾麺
をよく折る地上の水道管を折る
スペクタクルの狭間で!
土地にいつも頼って死ぬ天麩羅の父祖
に頻繁に真剣に折れた水折った泉
〽︎ひとりでいるのがこわくなる
折れた水折った泉水
仲間といる時も折れた水折った泉食べている時も折れた水折った泉
いろいろなタイミングで苦渋を言い表す折れた水折った泉
決定をする後に
助けを祈り求め
人に土筆
土手休み
マッサージチェア壊れて他の自分を優先し他の自分中心もみ・たたき弱中強五段階自己評価
菅総理
で快く許さない許さない熱心すべてに示せよ
予告編によると、ほとんどのメディアから受け入れられず隣人によって殺されることになっていたから手を抜くこともできたがそうはせずガラ聲で熱い小便をした謙信と孫悟空がにちゃにちゃして道
水道管の破裂を予期しながら
不完全な他の自分とは比べ物にならないほど
身体面でも精神面でも完全で周囲のスイマーと圧倒的な差があった 冬
それでも謙遜に睡魔と闘い他の動物としての自分に仕えた
辛さを抱きしめる強さ
仮名に圧力
放して倣うもほうはん
実践男子大
東京男子大
御茶ノ水男子大
東京男子体育大
東京男子医大
東京男子美大
一貫して辛く抱きしめる強さ
大切な教訓を何度も教え
東京男子大学
男子プロレス
さかなでしこ
身近に感じられるよう助け短大
逆撫出四股
しこたま神社
魚のくせに手が
あるので神経を逆撫でされる
#poetry #rock musician
セブン-イレブンの前に車を駐めて
二つの時間を生きている
バイデンの時間は皮を被ったまま加速しておりトランプは剥き出しの無時間である
自転車を読んだ男が競輪新聞を停めている
メルボルンの友人が手を振る
#poetry #rock musician
藍住にキラ⭐️星という若い夫婦のやっているラーメン屋がありそこには作者が死んだ「喧嘩ラーメン」全巻が揃っている
今日は四巻目を読んだら家系前夜的なものと対決していた
日本人の痴呆はラーメンの糖質から来る、と医者の本にあった
うどんなら機械的に「肉うどん、」としか注文できない肉体労働者達はだから圧倒的に正しい
なるべく麺以外の繊維質と蛋白質から食べるようにして
それでもとうとう麺に箸を付け始めて近づけた顔から突如死にたい、と口を突いて、周りに聞こえなかったか不安になり乍らも、今のこの死にたいは絶対録音できないだろうななどと思いながら食べた
店の裏手に回ると草の中に見事に半球のお玉杓子と柄杓、雷文のラーメン鉢が打ち捨てられていた
阿部薫はミノが好きだった
と今度は音声無しで思った
Bluetoothで聴いていたDUOと題された昔の自分の音源の、ふわふわと捩れたサックスが平田薫という人ではなかったかと考えたからだろう。
ミノは上胃である
何かの小説にギムナジウムでの無味乾燥な学問という描写のために牛の四つの胃のラテン語を暗記させられている場面があったが
音は
ふわふわのガムみたいなホルモンではなくて上ミノでなければならなかった
#poetry #rock musician
見ることのヘマ
聴くことのデマ
見て触って従うママ
よりもdeep listeningして思い描くシェーマ
ジャーゴンをTV言葉に翻案していくネカマ
ハラワタからつつく音声記号はサンマ
秋の刀だとか明石家さんまだとかを断ち切り
意味の腑を掴め
シニフィアン連鎖はオヤジギャグじゃないぜ
聴き漏らして命を落とす男にアクマ
詩の大使はマグマ
人を襲うクマ
煮炊きする土間
傷を増やして喧嘩独楽
郡上は春駒
音凪は天満
帯を直しながら階段上るチーママ
スマホ禁止の車
急に神聖なものにチェンジした奥の間
台湾の右に波照間
走航は
メラトニン不足の赦されぬまま
#poetry #rock musician
一日朝は素焼の火を止めてから三五〇円の有馬と同じ金泉という、タオルがまっかになるぬるい露天に一時間くらい浸かっていてそれは須坂辺りの、浴槽が溶けて鍾乳洞みたいになってる公衆浴場とかを少し思い出させるので結構好きである
それから無料のマッサージ機に、首周り主体に、スマホ見る時俯いてちゃダメだよみなさん、20分くらいかかってから出たのだが、その時あったまったお陰で紺のパーカーを忘れたのだ。温泉に電話して分かった
※反省ちゃん
周縁になるほど時間が早く過ぎ、中心に時間はない、と言えるが同じように物も
こうして見えなくなるのだから
物はない、と言える
イチョウ葉で物がよく見えるようになったと思うなら、自分は見るように聴け
聴くことが見えるものより上に来なければならない
私たちは字を見ているのではない、聞いているのだ
#poetry #rock musician