2月9日

 

工藤冬里

 
 

ゆうこく寒い寒い雨の中地下室まで走らなくてはならない
パレットナイフの雪山や平野のそこかしこを濁らせていたゆきぐものティンクトゥーラは鬼萩の白と似ているが、遠くだとそれよりうす青くいっそう凍てついた印象を与える
そういえば、トーマス・ベルンハルトに、「凍(いて)」という、人間というより気温が主人公の小説があった
われわれも昨日、気温が選挙より上に来た状態で地下室に走り込んだのだ

 

 

 

 

#poetry #rock musician

そこ

 

塔島ひろみ

 
 

そこにあったそれがきょうはなくて
そこにべつのそれがある
そこにあったそれはどこにいったの?
それとも消えてなくなったの?
もうずっとないの?
そこにあったように
私の知らないどこかにあるの?
べつのそれはまるでずっとまえから
そこにあるみたいにそこにあるけど
ちがうよ 前はそこにはそれがあったんだ
そこにそれがないなら
そこはもうそこではない
そこはどこに そこはどこにも
青いかいじゅうが目にいっぱいなみだをためて
立っている あしもとに水たまりができている
そこがそこでないので
そこにはもう日はあたらない 影もできない
 

 

 

都心の方には滅多に行かネイバー ※

 

工藤冬里

 
 

来る年も来る年も一連の祭りを行い続けているが
言葉と心が離れるようになって
無駄が増えた
降りていっても
国で止まる輩が多く
エントロピーが増大するのに
限定的テクノファシズムに行き着くのは何故か・・・
守れぬ法を与えて教えた
夢には影がない

 

※ZORN

 

 

 

 

#poetry #rock musician