きびしいこらしめ *

 

さとう三千魚

 
 

雪が降るのだという
春は近いのか

あたたかい昼には
突発性の

難聴が
すこし

ゆるむようだ

そう
思える

今朝
サティを聴いてみた

他人の耳を持つことはできない
わたしの耳で聴いた

いま
きみを

みている

きみは恥ずかしそうに笑った

 

* 高橋悠治のCD「サティ・ピアノ曲集 02 諧謔の時代」”(犬のための)本当のだらだらとした前奏曲” より

 

 

 

#poetry #no poetry,no life