すみれと水晶 ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! 88     maki さんへ

さとう三千魚

 
 

片隅に
いる

片隅にいた

すみれ
いた

うす紫のすみれ
いた

すみれは
水晶を

抱いてる

水晶は見えない
けれど

 
 

***memo.

2024年7月7日(日)、夜、
高円寺バー鳥渡で開催されたさとう三千魚の写真展「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」で作った88個めの即詩です。

タイトル ”すみれと水晶”
好きな花 ”すみれ”

※写真展「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」は6月29日〜7月13日で開催しました。
バー鳥渡は、毎日19時〜25時で営業しています。火曜日はお休みです。

さとう三千魚は6月29日から7月7日まで在廊し毎日希望者に即詩を捧げました。

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

三匹の猫 ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! 87     kan さんへ

さとう三千魚

 
 

うつぎは
白い花です

空木と書きます

わたしは
空木になりたい

三匹の猫が
言いました

わたしは
空木になりたい

海の傍に
猫はいました

 
 

***memo.

2024年7月7日(日)、夜、
高円寺バー鳥渡で開催されたさとう三千魚の写真展「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」で作った87個めの即詩です。

タイトル ”三匹の猫”
好きな花 ”空木(うつぎ)”

※写真展「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」は6月29日〜7月13日で開催しました。
バー鳥渡は、毎日19時〜25時で営業しています。火曜日はお休みです。

さとう三千魚は6月29日から7月7日まで在廊し毎日希望者に即詩を捧げました。

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

オイル交換

 

工藤冬里

 
 

場所がなくなることなどどうでもいい
頬を掠める銃弾も
津波と野菜に比べたら小さい
ただ津波も野菜もヨモギとミントのスピリッツに比べたら小さい
世話する動植物を眺めてから
〈水田商店〉でオイル交換する
高い
高くなってる
でもどうでもいい
〈水田商店〉まで水は来るだろうか
インフラが止まって泣くだろう
いやだなあ
下草刈り
いやだなあ
大陸棚
いやだなあの微積をスクワットする
インフレが止まって円高となるだろう
頬を掠める銃弾にボーフラが涌く
今回はフィルターとエレメントも換えますか
〈いえ〉〈はい〉現金で
ブダペストでナマハゲそっくりの面〈が〉売ってた
ゴミの仕分けのように暗い明け方
すべての筋が緩むときに
水田の音楽が鳴る

https://youtu.be/XtdNdOTyHSo?feature=shared

 

 

#poetry #rock musician

テトラポットの月 ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! 86     myuu さんへ

さとう三千魚

 
 

テトラポットは

波が

岸を
壊すのを

防ぎます

月は
空にあります

地球のまわりを
回っています

カサブランカは

佇っています
カサブランカは

うつむきます

花は
月を見上げます

 
 

***memo.

2024年7月7日(日)、夜、
高円寺バー鳥渡で開催されたさとう三千魚の写真展「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」で作った86個めの即詩です。

タイトル ”テトラポットの月”
好きな花 ”カサブランカ”

※写真展「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」は6月29日〜7月13日で開催しました。
バー鳥渡は、毎日19時〜25時で営業しています。火曜日はお休みです。

さとう三千魚は6月29日から7月7日まで在廊し毎日希望者に即詩を捧げました。

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

無窮花
ムグンファ ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! 85     kuukuu さんへ

さとう三千魚

 
 

落ちている
いくつも

落ちている
ムグンファ

無窮花

いくつも咲く
いくつも咲く

いくつも
咲いている

 
 

***memo.

2024年7月6日(土)、夜、
高円寺バー鳥渡で開催中のさとう三千魚の写真展「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」で作った85個めの即詩です。

タイトル ”ムグンファ”
好きな花 ”無窮花 ムグンファ”

※写真展「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」は6月29日〜7月13日まで開催します。
バー鳥渡は、毎日19時〜25時で営業しています。火曜日はお休みです。

さとう三千魚は6月29日から7月7日まで在廊し毎日希望者に即詩を捧げました。

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

七月 ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! 84     fumiko さんへ

さとう三千魚

 
 

裏山の
坂道の

小道の
木漏れ日の

下を
いく

いつも
きみは

佇っていた
そこにいた

どうだろう
いまも

いるのかい

やまゆりの香り
薫ってた

 
 

***memo.

2024年7月5日(金)、夜、
高円寺バー鳥渡で開催中のさとう三千魚の写真展「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」で作った84個めの即詩です。

タイトル ”七月”
好きな花 ”やまゆり”

※写真展「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」は6月29日〜7月13日まで開催します。
バー鳥渡は、毎日19時〜25時で営業しています。火曜日はお休みです。

さとう三千魚は6月29日から7月7日まで在廊し毎日希望者に即詩を捧げました。

 

 

 

#poetry #no poetry,no life