fantasizing a clean conscience

 

工藤冬里

 
 

過渡的であることに甘えきってぶら下がっているわけだがそれには二種類ある
前に寄せるか後ろに寄せるかのどちらかだ
それは曖昧なので共闘のふりができるがそれだけに厄介である
いつか追われ地下に隠れることになる
幼児期から迫害者の顔をして
原因も結果もない娑婆の中で
期限切れの缶詰を開け続ける
靴底から結果は上って来る
その時間を知ることはできない

 

 

 

#poetry #rock musician

長崎 ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! 105     shornem さんへ

さとう三千魚

 
 

くずれた
教会の

天使の

首の

飛ぶのを
見た

おんなの
からだのような

爆弾の
黒く光るのを

見た

のうぜんかずら
の花の

紅い
紅い

青空に
咲いていた

 
 

***memo.

2024年10月5日(土)、
京都 徳正寺 門前での”無一物野郎の詩、乃至 無詩!”第29回で作った105個めの即詩です。

タイトル ” 長崎 ”
好きな花 ” 凌霄花(のうぜんかずら) ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life