さとう三千魚
人がいた
猫もいた
猫は
本棚に飛びのった
人は
味噌汁の味がする
煮干しの味がする
藁を焼く匂いがする
しあわせを抱いていた
母と父が
笑っていた
・・・
** この詩は、
2025年5月23日 金曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「やさしい詩のつどい」第17回で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩です。
#poetry #no poetry,no life
人がいた
猫もいた
猫は
本棚に飛びのった
人は
味噌汁の味がする
煮干しの味がする
藁を焼く匂いがする
しあわせを抱いていた
母と父が
笑っていた
・・・
** この詩は、
2025年5月23日 金曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「やさしい詩のつどい」第17回で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩です。
#poetry #no poetry,no life
雪の降る前に
行った
去年
だった
千曲の戸倉で茸鍋をつつき福寿草の温泉に入った
春になったら
また来ます
そう約束した
それで
この春に千曲に向かった
高速を走った
275kmをクルマで走った
眠くなり
何度か休んだ
八ヶ岳と諏訪湖のPAで休んだ
姨捨のスマートICで高速を降りた
根石さんを乗せ *
田沢温泉に向かった
やっと
ここに
ひとりの詩人がいた
富士屋の風呂に入った
夕食にビールを頼んだ
そこにいた
翌朝
根石さんは言った *
“吉本は喉の奥にひっかかった骨みたいだ” **
“ひとりで荷なっているものが吉本にはある” **
そう言った
そこにいた
* 根石さんとは、詩人の根石吉久のこと
** 吉本とは、詩人、評論家の吉本隆明のこと
#poetry #no poetry,no life
姨捨スマートICで下りた
去年の秋は
更埴ICだった
いま
お湯から出た
根石さんはまだ浸かっている
根石さんには
“根石吉久の暮らしの手帳”というエッセイ集がある
“人形のつめ”という詩集もある
詩は
根石さんは
もう
いいのかな
長湯している
根石さんはオオイヌノフグリが好きだという
オオイヌノフグリの花は
春に咲く
小さくて
青い
どこにでも咲いている
根石さんがお湯から出たら
宿の夕食になる
ビールを頼んである
アサヒ
スーパードライだと宿の主人は言った
***memo.
2025年5月12日(月)、
長野、田沢温泉 富士屋にて
“無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 125個めの即詩です。
タイトル ” お湯 ”
好きな花 ” オオイヌノフグリ ”
#poetry #no poetry,no life;
身延へ行きたいと女がいった
朝
クルマで
身延へ
向かった
義母がいたころ
身延へ
行ったことがあった
義母と
モコと
行ったことがあった
身延には
俤が
残っている
だろう
身延へ行きたいと
女は
いった
久遠寺の長い階段を登り賽銭を投げた
急な坂道を降りてきた
そこにいた
坂道に
シャクナゲの花が咲いていた
ピンクの花だった
そこに
いた
それから温泉に入った
昨日
夕方
市原さんと
Tさんと
駅前の広場に佇った
湯船で
そのことを思った
母と娘と
インドの人たちから
戦禍のパレスチナへ喜捨をいただいた
分厚い男たちの黒い手を
握った
そこにいた
そこにいた
#poetry #no poetry,no life
ひとと
ひとが
いる
縁側にいる
台所で
鈴の音がきこえる
ひとが
いる
息をしている
白い髭が伸びている
いのちを
分けている
・・・
** この詩は、
2025年4月25日 金曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「やさしい詩のつどい」第16回で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩です。
#poetry #no poetry,no life
風なんだ
という
アネモネの青く
咲いていた
この世に
灰色の猫がいる
ふたり
いる
眼が
青い
六十年が過ぎた
風が吹いていた
ブロック塀の下にいる
咲いている
***memo.
2025年4月21日(月)、
高円寺の仮宿
jkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkhyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyk
、
kkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkk
kkkkkkkmu
0
ooooooooooooooooooooooooo
999999999999999
999999999999999999にて
灰色の猫の”路地”さんとともに書いた”無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 124個めの即詩です。
タイトル ” がらん屋のエーコさんが好きな花だと言ったから ”
好きな花 ” アネモネ ”
#poetry #no poetry,no life;
昨日
女は
仕事を休んで
ランチに誘ってくれた
死んだモコの詩で
地方都市の賞を貰ったから
お祝いなんだろう
朝
遅く起きて
立体駐車場にクルマを停めた
デパートで赤福とメロンパンを買った
それから
ホテルのレストランに
入った
バイキングというのか
料理を皿に載せて
テーブルに
持ち帰る
客はほとんどが
女のひとたちだった
野菜サラダを山盛りにして食べた
アイスも食べた
珈琲も飲んだ
ガザの人たちが
支援食料に群がる光景を思い浮かべながら
食べた
満腹になった
午後
帰った
ベッドに横になった
夕方に起きて河口まで走った
風が強く吹いていた
詩を書かなかった
それで
いま
工藤冬里の
“from a summer to another summer” を聴いてる *
“それにしてもほんとの夢は” *
“それにしてもほんとの夢は” *
そう繰り返し
工藤は歌を終わる
かつてわたしの夏はあった
いまわたしたちは別の夏を生きる
夏はわたしのものでもあなたのものでもない
* “from a summer to another summer”は工藤冬里のワンマン「2004.5.5 裏窓」 の7番目の曲です.
https://torikudo.bandcamp.com/track/from-a-summer-to-another-summer-4
#poetry #no poetry,no life
花びら
やわらかい
清らかな
白い
捨てることができなかった
うすいピンクの
花びらの
憎悪は
愛は
流れていた
ロミオは毒を飲んだ
ジュリエットは短剣を刺した
憎悪と
愛とは
血の色をしている
薔薇が咲いている
突堤の
先で
男は
喇叭を吹いている
***memo.
2025年4月7日(月)、
静岡市「サンビエントカフェ(旧みろくさんぶ)」での”向井千惠ソロ”の後で”無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第36回を行為する予定でしたが、翌日の夜に自宅で書いた123個めの即詩です。
タイトル ” アザレアの花束は偽りのバラか ”
好きな花 ” バラ ”
#poetry #no poetry,no life;
今夜はいない
きっと
むこうの
奥の
布団の
上で
眠っている
眼をつむるといる
だまってこちらを見ている
・・・
** この詩は、
2025年3月28日 金曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「やさしい詩のつどい」第15回で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩です。
#poetry #no poetry,no life
この正月は
家にいたよ
去年の正月は
きみを見ていた
布団の上で
きみは荒い息をしていた
金色の毛に包まれた
きみは
胸が
上下に
揺れていた
この正月は家にいたよ
用宗の海で
初日の出を見た
浅間さんで祈り
三嶋大社で
きみのお守りを買ったよ
いないきみの
金色のお守りを買ったよ
きみはいまどこにいるの
そこにいて
待っていて
・・・
※ この詩は、
2025年1月10日に書いた詩です。
浜松「私の詩」コンクールの締め切りの日でした。
モコが逝って一年が過ぎて、書けた詩でした。
3月20日に授賞式がありましたがこの詩で賞をいただいたのです。
大人になってから初めての投稿でした。
モコの詩で賞をもらえて嬉しいです。
モコが笑っているように思えます。
女が泣いてくれました。
2025年3月24日.
三千魚
#poetry #no poetry,no life