道 ケージ
火曜日
へぬかに行った
何もない
怒鳴り声だけが聞こえる
なれなかった者と
なりたかった者が
罵り合っている
へぬかには何もない
波も風もないから
週末夜明けのFM
廃園の教師が
倒れた鉢を直す
遠くで蹲る男
コンビニの袋を
追い回している
突然耳元でいわれるのだった
言い残すことはないか
ここで終わるとは思えませんが
おまえのきめることではない
丸まった姿をもとに戻すと
すでらかしたのだった
火曜日
へぬかに行った
何もない
怒鳴り声だけが聞こえる
なれなかった者と
なりたかった者が
罵り合っている
へぬかには何もない
波も風もないから
週末夜明けのFM
廃園の教師が
倒れた鉢を直す
遠くで蹲る男
コンビニの袋を
追い回している
突然耳元でいわれるのだった
言い残すことはないか
ここで終わるとは思えませんが
おまえのきめることではない
丸まった姿をもとに戻すと
すでらかしたのだった
月はそこにあるか
月は見えるか
心の映ずるままに
月はある
闇夜のうちに
月は満ち
しずかに欠けてゆく
人の生も
これに同じ
静寂(しじま)を経て
情念を帯び
たおやかな流れへと赴く
月はそこにあるか
月は見えるか
湖に
風が吹いていた
風が
水面を
渡っていった
声を
探していた
無い声を
探していた
湖岸を歩いていった
遅れて
遅く
わたしは部外者の席についた
2013年1月31日に書かれた過去詩です。
#poetry #no poetry,no life
まだ生きていられるのは抽象化のお陰だ
声から文字が抜ける文字が抜ける翻(こぼ)れるように
視えてない
午後の網目を塞いでも字は増えない
「絶望の渦中でふと視野に入る他人事めいた希望のむなしさ」という映画評が目に入る
https://filmarks.com/movies/56345
悪が染み込んだ砂地
透明な和紙
人生
東に染み込んだ血痕
揺るぎない
離れない
かかあ赤赤々赤々あゝあのあゝうい手の空いた家いるあああーいあるランあーあい諦めない
松前のはだか麦ラーメンはたいへん凝っていてthicker than 天一、450円というのも良い
高成の百円うどんを思い出させる
大音量Jpopをバネにした褞袍炬燵眼鏡の得体
それで、あなたの代わりに人々を与え、
あなたの命と引き換えに国々を与える
唯物弁証法に立てば低所得者層は称号であるのにたこ焼食べ過ぎて立て飢えたる者よとならない大阪は小麦が悪いんだよ選挙は粉ものて言うじゃん
寧ろ高所得者層と呼ばれることが最大の侮辱と思わなければならない。社稷を思う心なして街宣車も流してるだろ。タピオカ→唐揚げの流れこそがワイマールであることを立憲炭水化物主党は分析すべき。
ユニクロ着てカフェでスマホ弄ってりゃイギリスと同じで階級差なんて分からなくなっているが小麦1キロ1万円になることが予定されているので大阪市民は明石に移動して小麦抜きのたこ焼きを食べようとするが時既に遅きに失し淡路島タコはごめんと須磨の浦
警察署は襲撃されるべきものだし美術館は爆破されるべきものであった。それはあまりにも自明過ぎて口に出すことさえダルかった。そこから出発してない論調ばかりになったのは抽象化の能力が落ちたということだ。
明治時代は無かった
今は大正時代
その前は縄文時代
その前が昭和時代
令和維新の唄はさらにその前のメロ懐
平成しか勝たん
アンリ那智ス
ヒットラーメン
薬剤師ん
あ、それアカンやつや
たいかのかいしんむしごろし
苦しみについて返事します
良い機会だと思って逆にそれを活用して、今経験している苦しみにどのように向き合っているかについて考えることができます
そうすれば、自分のどの面を強める必要があるかが分かり、将来のもっと大きな嵐や飢饉や不公正や死別に耐える準備ができます
良い親は子供が何を必要としていて、いつどのようにそれを与えたらよいかを知っているので、子供は見捨てられていないことを実感できます
未来はなかったが
過去の沃野があった
変えられるのは過去だけだった
奇跡dyʹna·mis teʹras se·meiʹonはない
作り話もなかった
過去は高円寺のパラレル通信に書かれていた
平行宇宙のオブジェを掘り起こし書き起こすとそれが教科書になっていく
「阿部には未来がなかった。私は彼のその未来のなさを愛していた。」と間さんは書いた。
未来はなくても過去を改竄する悪知恵はその頃はまだなかった。
我々は岩盤を削って進もうとしていた。
「今は悪い奴らのほうが真剣だ。」と「ソシアリズム」でゴダールは言わせた。
いまや量子は過去を変えることに真剣だ。
#poetry #rock musician
人に優しく
きょうだい仲良く
お年寄りを大切に
そんな当たり前のことが出来ずに、
人を殺すためのナイフを持ったまま
私は母親になってしまった。
友達を殺して
母を殺して
きょうだいを殺して
夫を殺して
娘たちを殺して
気が付けば、ひとりぼっちになっていた。
「ひとりぼっちも悪くない」と
口角を耳まで大きく引き裂いて笑う私がいた。
「私には私のストーリーがある」
「時代にも世代にも性差にも括られたくない」
そう言って、
「その他大勢」と一緒くたにされることに抵抗した。
孤独を掴み取った私は、
白光りする翼を大きく広げて羽ばたくことを、ずっと夢見ていた。
けれど、現実の私は高い所が苦手で、
私が飛べないのは、結局
自分の羽ばたきを信じていないからだと、
随分後になって、わかった。
「その他大勢」にもそれぞれのストーリーがあるということも。
余りにも愚かだった。
何もかも手遅れだと
精神科の待合室で声を押し潰して泣いた。
コントロール出来ない怒りと苛立ちで、
不愉快な人間の内臓が入った白いビニール袋を
思い切り床に叩きつけた。
ビニール袋は、中途半端な手応えで
だらしなく破裂して
肉片は方々に飛び散り、
私は血まみれになった。
不愉快な穢れた血。
もう耐えられない。
お願いだから、死んでくれ。
お願いだから、殺してくれ。
「そんなに死にたければ、ひとりで死ね」
私が詩を書くのは、
まっとうな人間になりたいからです。
今も昔も
平気で人を傷付けて、
周りを不幸に巻き込みながら、
現在進行形で、わたしは生きている。
そう言いながら、
「あなたは悪くない」という言葉を
どこかで期待していた
狡い私は、こうして46番目の詩を書いた。
いつだったか、ゾウの親子の夢を見た。
優しい眼をした母ゾウが、
子ゾウに赤紫色のさつまいもを食べさせていた。
生まれ変わったらゾウになりたい。
そうすれば、誰も憎まずにすむから。
この感染症との闘いが
いつまで続くのかわからぬままに
ヒト同士が傷つけ合うのを嘲笑うような
そんな世界が
つらい
少しの平穏はいつも願うのに
互いの心や行動をどこかで疑い合うのは
嫌だと
私たちの表面的な武器は
紙切れのようなマスク
少しの消毒液
これでよく堪えてきたものだと
じぶんたちを奮い起たせたいといつも思う
どこかに楽園があるとするならば
いつもそれはこころの奥に眠っている
それなのに忘れてしまう、つい現実の厳しさに
そのことがとても悲しい
いつでも楽園は手を広げ待っているだろう
楽しさは悲しみに必ず勝つのだと信じている
愉快なことが苦しみに負けるはずもない
豊かさとはそこに必ずあるだろう
いつまでも続かない悲しみも苦しみも
たとえ紙切れと消毒液で闘わなくてはならぬとしても
楽園は待っているだろう
存在は忘れてはならないだろう
負の気持ちに支配を許さなければ
必ずや笑顔が勝つと今日も信じている
ピアノを奏でながら、少しずつこころを取り戻すようにわたしは生きている
突発性の
難聴になった
低音部が
右耳で
聴こえない
もう
ひと月ほどになる
今朝は
総合病院の地下にあるMRIの検査を受けた
はじめ
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
とはげしく
鳴った
それから
ガーンガーンガーンガーンガーン
と鳴った
カーンカーンカーン
とも鳴った
クワーンクワーンクワーン
とも聴こえた
20分ほどが過ぎて
トンネルを
滑って移動していた
ここのところ
bachも
cageもsatieも
聴いていない
前提なしに
全てを受け入れている
#poetry #no poetry,no life
ぶどう園で
本当なら
友達でもおかしくない人に
同じ平面に立とうとして
立ち去りながら言ってみた
今日は晴れて
いい天気ですね
そうね、いい天気ね
俳句の上下を無いものとして切り捨てることは出来ない
俳句を切り捨てることも出来ない
俳句の山は最中山
とんがりコーンから噴火
王は人間が考えた頂上であるが
王の正確な像を作ることはできない
静止した像は無力であり
その素材は朽ち果てる
コンクリ漬けのウェハースの山肌が熔けて
セメントのグレーだけで麓の街を成立させようとしている
餡の熱量が最中山をトンガに連動させる
それは詩ではないことは分かっていた
食べ物に興味がないと言ってみても
行きたいところは無いと言ってみても
トンガ離婚
温暖化温暖化して凍る
寒冷化寒冷化して燃える
離島は存在しない
本島は存在しない
とんがりコーンは氷を噴出させる
俳句は共有である
立ち去りながら言ってみた
今日は晴れて
いい天気ですね
そうね、いい天気ね
#poetry #rock musician
うまく笑えない
うまく喋れない
うまく伝えられない
うまく生きられない
風は何処を吹く
胸に宿る魂の叫び
探し求める解放区
常に狭斜に往来していたおらっちだったが、世紀末ウイーンを訪ねた折には、高級車に2人の美女を侍らせ、颯爽とモザール邸に乗り入れたのよ。8/1
昔々京急の株を超安値で買ったのが、今や数百倍の値がついてぼろもうけしているはずなんだが、いくら探しても肝心の株券がないのら。8/2
息子がようやっとコロナワクチン接種の申し込みができるようになったというので、朝イチで代理で申し込んでやろうと徹夜で待機していたら、朝が過ぎ去ったようだ。8/3
最新型コロナとの戦いの最前線に立っているのは、またしてもホッテントットの女王だった。8/4
いくら優れたデザイナーの服でも、それを着こなす人のセンスが悪ければたちまちゴミのような代物になるのは、そのデザインの中には良い、悪い、普通の3種の要素が含まれているからだと、良い子、悪い子、普通の子の3人が、声を揃えて教えて呉れた。8/5
いよいよ地球脱出の時が迫って来たというのに、この国は、頭の先から尻尾のヘリまで腐りきっていたので、もろもろの準備がてんで出来ていないのだった。8/6
軽自動車で撥ねられた時の撥ねられ具合は、ガツーンだったか、ゴツーンだったか、ガーンだったかと、色々追体験しているのよ。8/7
敵の偵察に出ていたら、とっつかまってしまった。敵軍の頭は「罰としてお前の片腕をちょん斬ることにするが、どっちかを選べ」というので、たまたま腱板損傷で痛くてたまらない右腕を切断してもらったら、さっぱりした。8/8
仏蘭西語が分からない伊太利人のために、最後の御奉公として棺桶に片足を突っ込んだアラン・ドロンがやってきたのだが、「セレレ、セレレ」としか発語できなかったので、みな落胆した。8/9
カス内閣のデジタル庁があまりにも不人気なので、誰か知恵者が入り知恵して看板をレンタル庁に付け替え、いずれも無職の若い男子には若い女子、若い女子には若い男子を夜な夜な税金負担でデリバリーすることに決めたら、たちまち支持率が急上昇しました、とさ。8/10
我々はみな鋭い剣がついた軍帽をかぶっていたが、これを敵に向けての熾烈な穴あけ競争が始まった。8/11
私はルーミスシシジミだが、口からあふれ出る蜜が若い娘たちの人気なので、周囲には遠方から駆けつけてきた多くの美女たちが、三密、四密、五密状態だった。8/12
シゲハラ印刷のタナカ君が、7時にいなくなると同時に、おらっちの課は無人になった。おらっち抜きで、どこかでパーテイーでもやっているのではないかと激しく疑ったが、あいにく誰もいない。8/13
誰かが露台で、洗濯物を物干し竿に吊るしたまま、そいつを上下左右に振り回して、サーカスの練習をやっている。8/14
みんなでモロッコに試合に出かけたのだが、あっさり負けてしまった。あんなやり方では負けるのは当たり前。みな大反省せよ!8/15
私はライフルを握り締めて、2,3回引き金を引いた。敵の姿は見えないけれど、誰かが斃れたたようだ。ともかく息子の一世一代の個展を邪魔立てしようとするやつは、こういう目に遭うのだ。8/16
久しぶりにNYにやって来て、前から持っていた小銭を払おうとしたら、「それはもう通用しません」と言われて、頭の中が真っ白になってしまったよ。8/17
いつの間にやらおらっちは、K団連の重要メンバーに成り上がって、毎日テレビで記者会見に出るようになったしまったので、「もしかして俺は海道一のエラモンさんになったのではないか」と、毎日鏡の中の顔とにらめっこしていたのよ。8/18
オグロ選手とその仲間たちが、年に一度の慰労パーティを開くと言うので、私は老いたる父母を連れて上京したのだが、ふと気がつくと2人とも姿を消してしまったので、焦りまくっている。8/19
ようやく父母を見つけたのでイカスミで口を黒くしたりしていると、誰かが「こちらササキマコトはんの特製スパゲッテイ・ブースどっせえ」と叫んでいるのでそこへ近づいていく。もうひとりササキマコトがいるのだろうか?8/20
かつて人気を博した国際政治テレビ番組が惜しまれつつ終了したが、脇役スタッフの私にも80万円のラスト・ボーナスが出たので、私は仲良しの女忍者スタッフと一緒にプロデューサーがいる最上階に行くエレベーターに乗ったのだが、まだ懐の80万円が信じられないでいる。8/21
テイコウ映画祭の会場では、バルタン星人が、「今日は、朝から晩まで、全部の映画を見るぞ!」と張り切っていたずら。8/22
神宮前の事務所に、東急エージェンシーのナカムラさんを訪ねたら、別の先客がいた。ナカムラさんが「3人で中華を食おう、僕は後から行く」というので、2人で先に行って待っていたがなかなか来ない。そのうち先客は、料理を勝手に注文し始めたので、焦っている私。8/23
その時だった。私は見た。黒い目出し帽をかぶった息子が、普段は見たこともない狡猾な類人猿のような表情で、そっと誰かに近づいていく恐ろしい姿を。8/24
山村工作隊時代の共産党員がまだ生き残っていて、「あの時代に火炎瓶を投げた連中が、その後歌声喫茶で「若者よ体を鍛えておけ!」などと歌っている姿を見ると、とても同じ人間とは思えないよ」と語るのを聞いて、おらっちは深く頷いた。8/25
両辺を両の手で持って、そのランプを、そろそろ運んだのだが、地面に下ろしたときの、ふとした衝撃で、大爆発が起こって、ランプも我らもみな吹き飛んでしまった。8/26
海岸通りを走るバスに乗って、私たちはその貴族の別荘に向かった。海も空も青い夏の日の午後だった。8/27
さなきだに苦労山積の駐韓大使の私を、官邸に忖度し捲りの猿面患者のような部下どもは、てんで仕事などせず、私の足を引っ張るようなことばかりするのだった。8/28
ぞの公凶放送のアナウンサーが、毎日マスクをしろとか外出や会食するなとか、まるで子供に箸の上げ下ろしを注意するような教訓を垂れるので、どたまに来たおらっちは、そ奴を画面から引きずり出して、血祭りにあげてやったのよ。8/29
今から30年前、この見知らぬ町に初めてやって来た私は、最初に口をきいた少年のお陰で幸運に恵まれ、とんとん拍子に出世して、町一番の分限者になり上がったのだったなあ、と、感慨深く振り返ったのだった。8/30
おらっちが指揮するハイドンのオラトリオ「天地創造」の演奏中に、おらっちの恋人のソプラノが急死してしまったので、曲目を急遽モザールの「レクイエム」に切り替えた。8/31