ridiculers Ⅲ

 

工藤冬里

 
 

空飛ぶベッドは觔斗雲
絨毯ならバンド名はthe carpets
数年前から松山でも作ったという人が出始めていた
昔は無意識の結晶化なんてユングしか言わなかったが
妄想の民主化は地下の入り口を開けトンネルで繋ぎ更地にし元素に還元する
瀬戸内海のゴミでスニーカーをというのは進次郎がバカなのではなく浄化と優生思想に纏わるきみたちの妄想が彼にそう言わせているのだ
神秘主義がブームの頃genesisの六日は創造ではなく自力の次元の進化と結びつけられるのが常だったがその後創造は逆手に取られ「私たちの象に」を利用することでシュミレーションゲームとして愛なくプログラムされているというマトリックスに変わった
財布を失くすことと車の事故が下層現実の何よりの関心事になっているのはそのためである
北京の黄色い空と青い太陽

 

 

 

 

#poetry #rock musician

This is not altogether false.
これはまったくウソというわけではない。 *

 

さとう三千魚

 
 

this morning too
4 o’clock

the alarm clock of my smartphone rang

so

moco
wake up

moco
it’s a dog

I’m sleeping with moco in bed

“Take me to pee,” moco barks

at the bed
moco barks

so I wake up
I hold moco down the stairs and drop moco on the floor of the living room

when I open the window
she got down to a small garden

moco pees
she does it herself

I’ll wipe moco’s crotch with a towel

This is not altogether false *

 
 

今朝も
4時に

スマホの目覚ましが鳴った
それで

モコは
起きてしまう

モコは
犬だが

ベッドに一緒に寝ている

“おしっこに連れてって”とモコは吠える

ベッドで
吠える

それでわたし目覚めて
モコを抱いて階段を降りリビングの床にモコを下ろす

窓を開けると
小さな庭に降りて

モコはおしっこをする
自分でする

わたしタオルでモコのお股を拭いてやる

これはまったくウソというわけではない *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

ridiculers II

 

工藤冬里

 
 

地球は保険更新してヤマザクラ咲く暗さヤクザ枕
ゲサラネサラ
ケサランパサラン
フーチークーチー
アウンサンスーチー
トランプが第七のトランペットだとか語呂で地球語らないでほしい
力はステゴロに宿るのだから
それにしても今日は黄砂ひどいです半グレタさん対ヤクザ枕
ヤマザクラ咲く視界

 

 

 

#poetry #rock musician

ridiculers

 

工藤冬里

 
 

Havʹi·lahは輝く金を産出する
vaticanは「コロナで赤字となり」寄付を募っている
vaccineは劇薬である
vatican vaccine
トマス・ピンチョンにVという小説があった
Vaticanの裾野には「ディープステートと闘う」などという大司教が登場し
vaccineこそが生物兵器であるとする
彼はニコデモではあり得ない
Vaticanの裾野とは土俵を定め土俵に取り込もうとする何かだからだ
あと、アルバムV.U.はD.O.Aを想わせる
字は被ってないのにね

 

 

 

#poetry #rock musician

It has been raining on and off since noon.
正午から雨が降ったりやんだりしている。 *

 

さとう三千魚

 
 

this morning

at the estuary
I heard the warbler’s voice

I saw the halo

Kenichi Takeda said, “There is music where I feel lonely.”
returned from the sea

I listened to Arto Lindsay and Philip Glass

there is a distant voice
it’s neither me nor you

It has been raining on and off since noon *

 
 

今朝

河口で
鶯の声を聴いた

日暈をみた

竹田賢一さんは”さみしくなるところに音楽がある”といっていた
海から帰って

アート・リンゼイと
フィリップ・グラスを聴いた

遠い声がある
それはわたしでもあなたでもない

正午から雨が降ったりやんだりしている *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

ちょうちょ結び

 

道 ケージ

 
 

ちょうちょ結びができなくて
何回も練習するが縦向きになる
最後の靴を履くとき思い出す
このドアを開けるのも最後

庭の白砂利に青シート
ちょうちょ結びで固定
責任はとる
「一人一殺」できなくて

猫がじゃぁと通り
雲が墓石の形
血盟を破る

食べると出るから
食べないことにしていた
さらしを
ちょうちょ結びで

 

 

 

アヌンナキ無きアナーキズムの彼方へ

 

工藤冬里

 
 

売国奴が国を支配しているという右翼の主張は
国家の廃絶と(過渡的)権力を同時に夢想した俺たち(ルビをトロツキストと振ってみてもいい)の自己否定を万能感で割った時間認識に端を発しているが
AIの犬(ルビをaiboと振ってみてもいい)たるプーチンにクオリアを入れる際
上記二つの路線の上に更に’愛国心’を加えなければならず
普通ならば立ち尽くす犬の意思決定の
バグを狙って攻撃させると
穴吹工務店社史編纂委員会編「アヌンナキ無きアナーキズムの彼方へ」には書かれている。
生命が存在していない時代は無かった
なぜなら我々は光によって光を見るからである
観察者の存在を伝えないことによって動くものたちは楽屋で休んでいるが
それらはネオコン・リベラリズムとリベラル・リベラリズムと反リベラリズムという三つのもので切断されている
さらにそれらは神対人、人対人、神対神、という三層を成している。
そうして俺たちは数時間毎に世界にルビを振り続けるのだ

 

 

 

#poetry #rock musician