princess 王女

 

このまえ
気づかなかった

お茶の水の

病院の
まえにたっていた

王女よ

悲しい横顔だ

くじらなのかい
くじらだったのかい

きみは
泳いでいた

くらい海の底を泳いでいた

ひかりは
過ぎた

ゴーゴーと鳴っていた

熱海を
過ぎていった