詩って、なんだろう

 

さとう三千魚

 
 

夏の終わり

深夜の
ふとんの上で

虫の声を聴いている

詩って
なんだろう

いつも
そう思う

いつも
そう

思い

言葉を並べてきた
並べている

軒下の雨だれの下で小さな子どもが

しゃがんで
小石を並べていた

たぶん
それが

詩だった

もう
みんな

逝ってしまったけど
小石を並べる

橋をつくる

 

 

 

#poetry #no poetry,no life