過去過去の幸福

 

工藤冬里

 
 

過去は存在していなかった
未来が過去を決めていくのだった
2012年のヒッグス粒子発見の未来の前、ファシズムの台頭する1930年代にエリオットは「荒地」でこう書いた
what might have been and what has been
point to one end, which is always present
詩は、いいところまでいっていたのだ
現在過去未来は同時に生起する泡として観察される
全てを知っているわけではないがそのステージに参入しているというのが実相だ
正確であろうとすればするほど狂うので観察者としては断念しなければならない
重力というより欠落
つまり貧乏を鍵とし餓死した大過去を黒穴として眺めるのだ

 

 

 

#poetry #rock musician

猫と月 **

 

さとう三千魚

 
 

夕方に

家を出た
西の山の上に月がいた

オレンジ色の
細く

若い月がいた

猫は

月を見ることが
あるのか

猫のいる本屋の
テーブルの上に猫はいた

まるい眼で
こちらを見ていた

西の山の上に細く若い月がいた

猫はいた
猫がいた

 

・・・

 

** この詩は、
2025年8月26日 火曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「やさしい詩のつどい」第20回で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩に加筆した詩です。

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

奔走 ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! Part2 010     paseri さんへ

さとう三千魚

 
 

ひまわりの
咲いてた

夏の
庭の

午後に
咲いてた

遠くに
戦争があった

走りまわって
帰ってきた

夏の庭に
咲いてた

 
 

***memo.

2025年8月23日(土)、
浜松「はままちプラス」で開催された”再詩丼”にて、
“無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第40回、第2期 10個めの即詩です。

タイトル ” 奔走 ”
好きな花 ” ひまわり ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life;

愛 ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! Part2 009     ryuji さんへ

さとう三千魚

 
 

ハナミズキの
花が

咲いてた

きみの
庭に

咲いていた

空を見あげてた
ハナミズキ

ぼくの花
咲いてた

 
 

***memo.

2025年8月23日(土)、
浜松「はままちプラス」で開催された”再詩丼”にて、
“無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第40回、第2期 9個めの即詩です。

タイトル ” 愛 ”
好きな花 ” ハナミズキ ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life;

わがまま ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! Part2 008     sakurako さんへ

さとう三千魚

 
 

ひるの月を

見たことが
ある

青空に
やわらかい

浮かんでた

儚い
夢を

忘れてる

駄々をこねて
泣いた

ことがあった

 
 

***memo.

2025年8月23日(土)、
浜松「はままちプラス」で開催された”再詩丼”にて、
“無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第40回、第2期 8個めの即詩です。

タイトル ” わがまま ”
好きな花 ” ヒルザキツキミソウ ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life;