工藤冬里
西陽は店の奥まで這入ってきていたが
ブラインドを下ろす者が居ない
#poetry #rock musician
西陽は店の奥まで這入ってきていたが
ブラインドを下ろす者が居ない
#poetry #rock musician
夢には
京成線しかでてこない
いくところがもう決まっているからだ
雨がふっていて
駅から
高速道路の下をくぐりぬける
さびしい商店街の奥に
食堂がある
そこでだれかと酒をのむ
「生きていたころと何もかわりない」
そう話すひとは「わたし」らしい
京成線は音がしないので
朝までのんでいても
じぶんからはけして目がさめない
「駅なんて
おれたちにあったかなあ」
その会話も
(二回目だ)
死んでいたころと何もかわらない
夏は
終わったの
かな
九月の空は
高いね
きみの防具
光っていたね
きみは
もくれんの
白い花が好き
と
言った
***memo.
2024年9月15日(日)、
松山 “Utaco Drip”にて、「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」第28回で作った95個めの即詩です。
タイトル ” 防具 ”
好きな花 ” モクレン ”
#poetry #no poetry,no life
九月の
青空が
高かった
雲が
流れてた
乾いた
風が
吹いていた
夏には
ピンクの花が
群れ咲いていた
さるすべり
百日紅と書くよ
***memo.
2024年9月15日(日)、
松山 “Utaco Drip”にて、「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」第28回で作った94個めの即詩です。
タイトル ” せんぷうき ”
好きな花 ” サルスベリ ”
#poetry #no poetry,no life
おやじが
戦争から
帰って
わたし
生まれた
浜辺で
育ったんだ
黄色い花が
浜辺に
たくさん
たくさん
咲いていたよ
***memo.
2024年9月15日(日)、
松山 “Utaco Drip”にて、「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」第28回で作った93個めの即詩です。
タイトル ” 欲望 ”
好きな花 ” 月見草(黄色い花、オオマツヨイグサか?) ”
#poetry #no poetry,no life
巴里の3つ星レストランへ行ったら、爺のくせに若者の顔をしたアラン・ドロンが、レストランじゅうにつるしたイカめがけてライフル銃を撃ちまくっているのだが、こいつが百発百中なので、店長もボーイも「イカス、イカス、イカス、セ・レ・レガンス・ド・ロム・モデルヌゥ」とフランス国歌のように歌いながら拍手喝采している。