長尾高弘
遠くに子どもがいるよと思ったら、
近づいてみるとおばさんだったり、
遠くからおじさんが来るよと思ったら、
女子高生とすれ違ったりする。
昔からこんなだったかな?
ちょっと前のことでも覚えてないよ。
歳を取るってこういうことなのかな?
遠くに子どもがいるよと思ったら、
近づいてみるとおばさんだったり、
遠くからおじさんが来るよと思ったら、
女子高生とすれ違ったりする。
昔からこんなだったかな?
ちょっと前のことでも覚えてないよ。
歳を取るってこういうことなのかな?
指をのせる
呼吸して無心になる
無心にならないとき
ピアノにはわかってしまうのではないかと思う
本気ではないと
向き合っていないということが
なめらかでなくともいつかなめらかにと
またその日を願いながら弾く
いつからかピアノと向き合うことの楽しさが
難しさが
深くなって
適当に弾いていればそれでも音は鳴るというのに
それでは済まなくなった
わたしのなかで
向き合えば音はこたえてくれるのだということ
とても落ち着くのだということ
指が絡まれば音も絡まり続けていく
不思議な時間
ピアノの前を離れたくないと思う不思議な時間
いつまでも続いてほしいとすら思う不思議な時間
morning
on the altar
water and
tea
rice
offering flowers
burning incense sticks
died
Mother in law
died
father in law
died
mother
died
father
died
brother in law
think of their faces
pray together
living friends
died friends
that poet
think of their faces
laughing
Laugh back
Moco is coming and looking
・
There used to be an old temple here *
朝
仏壇に
水と
お茶
ごはん
花を
供える
線香を焚く
死んでいった義母
義父
母
父
義兄の
顔を思い浮かべる
手を
合わせる
生きている友人や
死んでいった友人たち
その詩人の
顔を
思い浮かべる
笑っている
笑いかえす
モコがきて見ている
・
(今はないが)以前ここには寺があった *
*twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.
#poetry #no poetry,no life
怖れを薄めて飲む
車はVirusという名前である
物皆信号無視する夜明け前に
注ぎ足された睡眠に特化したトランス寄りのIDMヤバイよね
虫の声に切り替える
#poetry #rock musician
midnight
awakened
after dinner
I fell asleep
on the sofa
awakened
took a shower
at midnight
took a lukewarm shower
the fan is spinning in the living room
Shaking the head
Moco is sleeping under the table
in the evening
I took an English conversation lesson
if English becomes familiar to the lip
go on a journey
・
He cannot speak German, still less Russian *
深夜
目覚めた
夕食の後に
眠ってしまった
ソファーで
目覚めた
シャワーを浴びた
深夜に
ぬるいシャワーを浴びた
誰もいない居間で扇風機が回っている
首を振っている
モコはテーブルの下で眠っている
夕方に
英会話のレッスンを受けたのだった
英語が唇に馴染んだら
旅にでる
・
彼はドイツ語はもちろんロシア語も話せない *
*twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.
#poetry #no poetry,no life
絶望するしかないわけではありません
埃のように私は舞う
食事と睡眠どっちが怖いか分かりません
エルピスというのかギリシャ語で希望
なんていうんだろう絶望は
疎開先では飢えが怖い
入って来ないように灯りを消そう
書く欄がありません
ソーランを養う
山鳩は歌う
力強い羽音に狂う
今日はトンボたちだけが酔う
一緒に住むことを快く思う
って言ってるだけじゃだめなんだって
空の青に剣
飲み物としての眠気も怖い
決意ができていない
早く起きろよ
#poetry #rock musician