広瀬 勉
#photograph #photographer #concrete block wall
今朝も
遅く起きた
河口に
行けなかった
近所の小川沿いを走った
ゆっくり
走った
ゆっくり走らないと
風が
見えない
ときどき
立ち止まる
佇む
揺れるのを見てた
ノコギリソウの
白い花の
揺れていた
ヤブガラシの花の
光っていた
以前
働いていたころに
新宿の甲州街道でヤブガラシの花と会った
傍らにいた
揺れてた
光ってた
今日
カサハラさんと
午後から車の荷台を平らにする約束をしていた
詩を
書かなかった
#poetry #no poetry,no life
2週間の檻を待ち望む
その間に殺される
フェンネルを植える
祈れないことさえ知られてしまった
一瞬で喜びを奪われる
朝忘れている間だけ
咳で破られる
それから
青森ACACに行ったのはそれからだった
波打つ行線のデザインや丸ゴシックが伝えようとする身振りは
放棄と冒険のオデッセイア(グリークヨーグルトの腐敗した記憶)であり意味ではなかった
親がないので自分で名前を付けた
伝えようとするのは名前の意味であった
原付でリンゴ畑を周った
自分が賢いとは思わないというのは大切だ
水屋にリンゴがあり
逆流する用水路の警めがあった
強制され、逆さになってソファからずり落ちている
もう半袖の大人の季節だな
逆戻りも成長である
青森は思ったより白い
道路脇の斜面に続く紫の花々はショウジョウバカマというらしかった
(じょんがらは寒いから早弾きになったそうだ)
(中嶋 幸治さんのリンゴとツバメの墓の作品は良かった)
それから
松山に戻ってきて雨粒が腕に当たったのはそれからだった
酸ヶ湯で鏡を見たら石膏デッサンのラオコーンみたいに寸胴になってた(腹筋はないけど)
どうせやめるんだからもう止めた方がいい
そう思った
あと、詩は時系列じゃないといけないのか?
そうだよ
あと、詩のために電気風呂を犠牲にしてもいいのか?
そうだよ
そう思った
いやそうでもないか
そう思った
#poetry #rock musician
その町は
青シャツで警備する
建物の周囲を一通り周ると
中に消える
与えられないし
受けてはいけない
鬱金に染まった石油由来の
思ってもみなかった嬉しい経験
毀れたロボットは枇杷色をしており
青梅はもう無かった
2種類あるcosmosの
敵対する方を工場としたので
蛍は消えた
太陽は闇に月は血に
雨は真っ直ぐ振り下ろされ
無数のバットが地を打ち叩いた
いつまでもジュラ紀の泰山木と
枇杷色ロボットは
透明なスライドショーによってラファに到達している
この黄色い手帳には
不作だった梅のみどりい記憶が書かれている
そして
雨が止むこと
空に手書き文字
泣き喚く危機
#poetry #rock musician