原田淳子
王道から外れたら
もう ひきかえせない
光と闇が絡まる
ことばのけもの
光る葉を辿り
漂白された皮を脱ぎ捨て
裏の真を探す
砂に崩れてゆく
臆病な羞恥心
尊大の自尊心
足跡は遺らない
想い出は意味ではない
目撃者はいない
塩柱を逃れて
ふりかえらずに疾れ疾れ
脈打つ、湖
彼方の鼓動
力
熱
捧げられた時
過去が未来に噛みつき
遠吠えをあげる
崖をかけあがり
鳥の羽音を聴く
暁月
朝までに
リュビモフのフォルテピアノを聴いてた
“k280 adagio” を
繰り返し
聴いた
志郎康さんの
“眉宇の半球”について
朝までに
書きあげた
志郎康さんは物の傍らにいるのだった
それから
女と
車で出かけていった
銀行で
通帳をひとつ解約した
10,000円
入ってた
15年ほどで
52円の金利がついていた
女と
ランチにいった
レストランには女たちがいて
男は
わたしだけだった
女たちの男たちはどこにいるのか
最後に
女と
杏のシャーベットを食べた
シャーベットは
紅かった
舌にのせた
あまい液体が
暗い喉を降りていった
#poetry #no poetry,no life
6月7日-14日
ヤンデク
https://youtu.be/KJaS_PjVIR0
チューハイがのみたかったのでセブンでアセスルファムとか入ってないのを確かめて110円のを買ってみた
ロンドンだと一番安いのがサイダーのボトルでそればかり飲んでいたがこのチューハイは飲めなかった
下層用の酒が不味いというのは国家にとって致命的だ
この国のポップスと同じくらい致命的だ
6月8日
https://youtu.be/KfEC2-FFpR4あ、どうも、おはようござ
街の上にはジュラルミンの血栓の飛行機
俺は未来の後ろ前のずぼんを求めて彷徨えない
Estén firmes contra las maquinaciones del Diablo
ホタル終わりつつある、と思ったらまだ結構いる
ホタルも桜も永遠にある
と思ってしまうので苦しくなる
6月9日
Llevemos una vida sencilla.
バカの谷..
When they pass through the Baʹca Valley, They make it into a place of springs; And the early rain clothes it with blessings
They will walk on from strength to strength.
今から食べられる草を見つけといたほうがいいよ
ホタル減ってきたので安心する
6月10日
コーイチローだったらとか順ちゃんだったらとかジーザスだったらとかはよく考えるけど死んでだったら系になる人の共通点はセンスじゃなくて良心でもなくて声でさえなくて
愛は健気さというのを超えないと先がない
垣間見える健気さ以上のもの
人生からはみ出た
咲(ゑまひ)
オオハンゴンソウ大反魂草
久万のうどん屋に並んでいる客が嬉しそうにGoogle lensで調べているので話しかけてこれは指定特定外来生物なんだと説明した。僕は誰彼となく話しかけるフレンドリーなモードになる時がある。

トンネルの出口が黒くてヤバい
ピーターのマネージャーの奥さんのミユキさんは大変才能のある人でした
https://youtu.be/4JgpsTl5Tks
6月11日
デストロイヤーという紫のジャガイモ、ヨモギのジェノベーゼ、豆乳チーズ

6月12日
https://youtu.be/s50vvwTystA
https://youtu.be/L2EmA_UwIM8
ストラヴィンスキー編曲のジャズアルド、いいじゃん
蕩ける感じ分かってるね
Jpoが俺の屋根に当たる
https://youtu.be/xeCQ32YmFjI
6月13日
なべ加那は大好きなんだけどこれは裏声がはっきりしすぎて
6月14日
そんな暗い話はいらん
コーンウォールは一年中雨混じりの強風が吹いているところです。
印象派の影響を受けた絵の運動がありましたが雨混じりの風しか描けませんでした。
リーチは白い土が出るというだけでそこを選んだのです。菅さんのズポンの足元もつんつるてんになってますでしょ

パロールがおおもとでかつ文体が全てだということを知らないのか?
https://twitter.com/sharenewsjapan1/status/1403980585396228097?s=20
流星号、応答セヨ
このブチ切れた空中央の落雷でホタルも終わりだな
2年後、彼の交響曲第一番というポスターが街中に貼られていた
https://twitter.com/OnThisDeity/status/1403775170528137217?s=20
犬酸漿 Solanum nigrum
有毒のソラニンを含むがケニアでは全草を煮て食べる
命名 にいお

#poetry #rock musician
ミャンマーに行く道は二つ
倒木を渡るか
穴を掘るか
途切れるか埋もれるか
泥を呑むのは嫌だし
私は私を引き連れて
我々は影を連ねて押し黙る
なまず溜りで立ち止まる
我々はどこに行った
私は結局透明な水面に渡された
倒木をよろよろと渡る
透き通る青が美しい
女はこともなげに走り行く
頭にお土産をのっけて
これで辿り着くのか
陽射しが翳ると
あまりの透明さに「我々」を思う
この橋をうたがった途端
崩れ行く仕組みになっている
それでも波はないから
投げ出されても安心
透明な塩水は緑の服に染み入って重い
空気だまりでぷかぷか浮かぶ
上から白い制服の男たちが軍刀でつついてくる
やめてほしい
丸い橋にやっとこ上り
エメラルドグリーンの中
もうどちらがミャンマーかわからない
1
不要驚動早晨
不要驚動38度的熱風
讓牠吹過漫不經心的
國境綫
她站在川行不息的車流前
不要驚動離去的愛
不要驚動一息猶豫……
讓她回來
不要驚動雕像,不要
讓警察察覺牠流淚
甚至,不要,不要驚動花
在我口渴的時刻,牠已經遇難
不要驚動那些
睡去士兵和子彈
甚至。甚至六月,
六月 ! 我不慎進入的六月。
6月3日 晨 5時45分
2
雨向天上生長,追尋昨日,
無詩:黑魂魄,
穿過雨,穿過斑馬線,
有的去銀行,有的去燭光
青銅浩蕩,剪一下花枝寸斷
黑燕子飛入黑暗
放光。發黑
末路,凝神傾聽自已
花骨頭。
6月5日
.
・翻訳はこちらで
https://www.deepl.com/translator
この街では時間がかかる
玄関扉を解錠されて 敷居をまたぐこと
夏至の晴れた午後に
アルテバウの入り口のブザーを鳴らす
戦争を超えて生き残った古いアパート
の 入り口
あなたの自筆で書かれた苗字 その横のボタンを押す
そう この国で呼び鈴は summer(ズンマー)
夏とともに 濁音で始まる言葉にふさわしい音をたて
重い木の扉が開いた
思い出す
あの瞬間
わたしは街の本当の内側に入ったのだ
人に撫でられた形にすり減っていた
階段の木製の手摺
すこし傾きのある階段を三階まで上って
二つ目のボタンを押す
開かれた扉の向こう側で あなたは
新聞紙を握って立っていた
濡れた新聞紙は 窓をきれいにする
ほら 君が来るのを見ることもできたし
アルテバウの暖房は薪ストーブ
冬は部屋が暖まるまで白い息を吐きながら、分厚いコートを着たまま薪を投げ続けるんだよ そう、数十分ずっと
(知っている あなたを知ったのは冬だから ちくちくする分厚い毛のコートはまるで軍用毛布のよう)
天井まで三メートル 床は石に似た冷たい大きなタイル
きっとこの家のどこに触れても冬は氷だ
氷の部屋が透明な水蒸気になるまで あなたはストーブに薪をくべ続ける
だからあなたをカイと呼ぶ
コーナーの隅には小さな蜘蛛がいた
台所の食器棚の上にもトイレの片隅にも
小さな蜘蛛たちはいつも変わらず密かに糸を吐き続けているのだ
空から焼夷弾が落ちてくる時にも街がコンクリートの壁で真っ二つに分かれても
本棚から一冊本を抜き取ると
フナムシのような銀色の虫が隙間から出て来た
ぴんぴんはねる銀色の魚の胴体に
二本の触覚と小さな複数の手足がついた虫
お前は きっと漢字で名付けられた「紙魚」だ
わたしが日本で見たことのない
紙の魚
ヒゲのある黒い虫に似たアルファベット
ひしめく新聞紙を握りしめ
窓際のカイがこの国の言葉で私を呼ぶ
ごらん 下を見なければまるで森のようじゃないか
三階から首を出して外を見ると
菩提樹の伸びた枝枝が網目のように繁茂する
この国の言葉に誘われ
小さな蜘蛛とぴちぴち跳ねる紙魚と共に
この窓から出て
樹々の梢を渡り歩いて
あの日から
わたしは街の本当の内側に入ったのだ
いつまでも暮れない夏至の空まで上って
ごらん まるで森だ