asleep 眠って

 

見なかった
のか

夢は
新丸子の

夜道を帰ってきた
雨の日に

見た
小さな紅い花たちが

枯れて

内田光子の
シューベルトを聴いて

眠ったのか
夢は

見なかったのか
忘れて

しまったのか

朝になり
空白の夢の後を追う

紅い花が
咲いて

 

 

 

野生化した軌道の上を歩く手紙

 

爽生ハム

 
 

酔ったんでしょ電車に
鰆を通夜にだすから
笑われてたよ
まったく

笑われてたなんて
ぶっきらぼうな言葉だわ
小さな笑いを見つける方が
可笑しいよ頭のなか

電車に乗ってどこへ行こうか
海へ行こうか山へ行こうか

酔ったんでしょ電車に
じっくり触診されて
恥ずかしくなってたよね
もう興味ないから
逃げなよ
ここから

菜園と母屋
どちらに行かれるの
はやく返答して

返答として
かたづけたくないから周回する
すぐに靄へ向かうから
ほっといて だから
もう見るな

 

 

 

光の疵 冬のはじまり

 

芦田みゆき

 
 

大きな鳥をつかまえた
鳥はあたしの腕のひとかかえほどあって
嘴を閉じ
荒々しく息をしている
鳥を抱きつづけることは
あたしをひどく弱らせた
鳥の頭内に次々と去来する
空に関する鮮明な妄想が
あたしの汗となり
流れ落ちていく

 

10-1
 
10-2
 
10-3
 
10-4
 
10-5
 
10-6

 

 

 

しまなみ、そして川口の

 

薦田 愛

 

 

渡る
渡るということ
向こうがわへおもむくということを
かんがえていた

みるみる暮れかける河川敷の
奥行き知れなくなる時分
荒川大橋を渡る
渡ったのだとおもう
かえって
川口へ行ってきたよと話すと
母は
そう、と応え
ややあって訊く
どうだった?
そうね、変わってしまったとも言えるし
ああこんなふうだった
あの頃のままというところもあるよ
バスの本数は前よりもっと少なくなって
工場だったところはたいてい
配送センターみたいなものになっているけど
化学工場も残ってる
バス停の名前もね
工場街って
でも
あの社宅の一画はまるっきり跡形なくて
三十年以上経つんだもの
無理もないね
ふたつの川に挟まれた
町、といえるのか商店もない地区
今はもうない会社に勤めていた父と母と私
2DKで過ごした頃の
梛木の橋を渡ってバスに
川沿いを走るバスに乗って

ふた月前 秋彼岸
尾道の港ぎわキャリー持ち上げ
大丈夫ですか荷物大きいんですがと問うと
運転手さんは
空いてますからこのとおりと笑う
座席は片側ビニルシートで覆われ
折り畳み自転車の持ち込み待機態勢
母と私を乗せ高速バスは
くるりと海に背を向け
中国山地へ駆けのぼってゆく、のではなかった
新幹線の駅の高みをピークに
まっさかさま まぶしい
海をふみこえ
しまなみ海道
向島因島生口島大三島伯方島大島と
つなぐ橋ななつを渡りきれば今治
今治に着く
父かたの伯父と伯母、従兄の家族が待つ
今治に

パズルのピースをぶちまけた
床ではなくって海原
脊椎動物の背骨のかけらとかけらを順ぐりに
縫いあわせる橋梁のゆあんゆよん
潮目を往き来する水軍漁るひとみかん農家汐汲み干すひと
領地をわかつ樽流し
真鯛も章魚も穴子もでべらがれいも
波をきりわける境界線なんて知らない
太古から
まして私そして母
隣の香川で生まれ育ったって
初めてよと母は
今治へ
速度をあげるバスの窓から
橋のアーチを島影をフェリーだろうか船を
さんざめく秋まひるの光でつかまえようと
デジカメ構え

お城の石垣が海に迫る町高松で
出会ったふたり
二十三歳の父が渡ったのは
この橋ではない
むろん
二十二歳の母が渡ったのも

船で渡って父は行った東京へ
船で渡って母は行った東京へ
オリンピックを控え首都高もなく空はまだ広かった東京へ
会社員として洋裁師の卵として
松山でなく高松でなく
大阪でも神戸でもなく
東京へ
(TOKYOへ)

だのに暮らしたのは
東京のへりを滑り落ちたところ
産業機械メーカーの経理部勤務とお針子のふたり
まず川崎そして川口と
東京を突っ切って

梛木の橋の停留所でバスを降りる
川幅の狭い芝川を渡ると左右は工場
錆びた鉄の色正体のわからないにおい
まっすぐ行けば荒川の土手危ないから一人で行っちゃ駄目
手前の角を左折すると片側に古びた洋館日暮れにはこうもり
その先に
三階建て二十四世帯の家族寮奥に独身寮も
広場の草取りが手間だからと鋳物用の砂を入れさせたのは
父だったか
草いっぽんの緑もない窓はまだアルミサッシではなく
行き交うトラックに舞い上がる砂ほこりを免れなかった
「あんな場所
ひとの住むところじゃない」
言い放った中学の担任は社会科教師
水を汲み上げて調べたのだと
青ざめた母つめよることもできず憤りをかかえて
父にはそのまま伝えたのだろうか

二十年あまりを働きづめに働き
たおれた父
今治ではなく郷里の川之江に戻って眠った
骨になって
一家の墓に
カロウシという言葉がなかった頃
あれを労災と言わないなら何を労災と呼ぶのかと
心をとがらせるきっかけを子に与えた生き方
おれは悔いはないが
お前たちがふびんだと言い置くくらいなら
他に途はなかったのか
なんの咎もなく命は尽きる
海を渡って橋もないのに
船で渡って東京へ
ナンノタメニナンノタメニナンノタメニナンノタメニ
なんのためにと呟きながらこみあげてくるものを
のみこみながらバスは
バスは芝川沿いの道を折り返し
荒川大橋を渡る
東京へ赤羽へ
土手にのぼればひろやかな空のもと対岸にみえる町へ

いえこれは
しまなみ海道
大山祇神社のある大三島からは今治
樹齢二千六百年と伝えられる楠のねじれた幹
八方へさしのべられる枝ごとのしなやかさ
来たことがあったろうか父は
尋ねようとしてではなく
ふりむけば母は
デジカメの電池を入れ替えている

 

 

 

十二月の歌

 

佐々木 眞

 
 

朝には、朝の歌をうたおう
昼には、昼の歌を
夕べには、夕べの歌を
真夜中には、真夜中の歌をうたおう

春には、春の歌をうたおう
夏には、夏の歌を
秋には、秋の歌を
十二月には、十二月の歌をうたおう

うれしい時には、喜びの歌をうたおう
悲しい時には、嘆きの歌を
怒り狂った時には、憤りの歌を
寂しい時には、慰めの歌をうたおう

少年よ、金の歌をうたえ
青年よ、銀の歌をうたえ
壮年よ、銅の歌をうたえ
そして私のような老人は、見果てぬ夢の歌をうたうのだ

まっしぐらにカシオペヤを目指す、一羽の夜鷹になって

 

 

 

よこしまなすいようび

 

今井義行

 
 

・・・・よこしまな匂いのすいようび
そのような あさの おとずれに
あけがたの月星の残りでは足りず
ろうそく、のような妻を創ろう・・・。
哀歓を しる ひと そんな妻を

葦原をすぎて
朝凪へいたり

そのひとはやってきた 晩い夏のうまれというほか
は なにも知らされず、

どこの 土地から 来たのかも、

潮煙にのまれ
どこの そらから 来たのかも、なにも

なめらかな 息が わたしの耳を撫でた

わたしは 何度も
寝返りをうつので
わたしの
眠りの姿態とは
ひらがなの「く」の字の形で

その眠りの姿態
「く」の字 は 
《 あ、なにか、「く」るよ 》の「く」
のような 想いがしていて、

わたしは 「ようこそ」と いいました

渡り廊下を 過ぎるような 夢、みよう

夢、みよう 夢、みよう

なめらかな ろうそくの ような・・・・
姿態とは 動作したときのからだの薫

わたし、瑠璃色の 記念碑を建てます

≪晩夏にゆきがふるのならば
着衣のみだれ、まどのゆき≫

歓喜もあれば 哀訴もあって 甘酸ともいう

それが何だ?
姦淫のないじんせいなんてあるか

環礁のある ももは、ゆれつつ

暁のまきば は あしとあしのあいだに 茂り──
天井の 霧もよう きれい
敷布の 蘭もよう きれい

広い緑のまきばには、放牧されている羊たちが仰ぎ

くちびるとつめさきがあればゆるやかに濡れあえる
と わたしたちは いのって うたがうことはなく

あなたは しろい鼠蹊部をひらかれて「蜜蠟に挿して」と 欲した

敷布の 蘭もよう きれい
なみもようねがえりはねて
わたしはこしをひきよせる

わたしはこしにひたいをつける
わたしはこしをひきよせる
わたしはこしにまぶたをつける
わたしはまつげつまびかれ

わたしは睾丸に ろうを ぬりこまれ・・・
わたしはちぢれつまびかれ

暁の まきば は あしとあしのあいだに 茂る──
碧いトルコ石の首飾りの妻

ひたいにまあるいあせの珠
脱がれたヒールや靴したや
わたしはちぢれつまびかれ

わたしはまつげつまびかれ
わたしはろうそくのくちにふくまれてとけそうで
わたしはまつげつまびかれ

わたしはまつげつまびかれ
わたしは睾丸に ろうを ぬりこまれ・・・
わたしはちぢれつまびかれ

わたしは まるい ろうそくのむねを
わたしはむねをひきよせる
わたしは まるい ろうそくのむねを
つよく、つよく こねる

暁のまきば は あしとあしのあいだに 茂る──
ガス火をともすおとがする
葉ものをきざむおとがする

豆を茹でるせなかの揺れに
湯気さえへやへ身をよじる
ろうそくのような妻は、すこしずつしろくにじむ
わたしは ほのおをとめる

ろうそくのような妻は、すこしずつしろくにじむ
葉ものを盛るしろい背に
湯気さえへやへ身をよじる
ろうそくのような妻は、≪おたべなさい≫と わたしにいった

わたしはくちに豆をふくむ
わたしはゆびで葉をつまむ
わたしはくちにふくみつつ

≪晩夏にゆきがふるのならば
着衣のみだれ、まどのゆき≫

≪晩夏にゆきがふるのならば
着衣のみだれ、まどのゆき≫

暁のまきば は あしとあしのあいだに 茂る──

わたしはくちに唇、ふくみ
尿道と性愛はあわせかがみ

そして ろうそくのような妻は 折りたたまれた ちいさな紙片を ひらき

stay hungry, stay foolish
そう ジョブズは いったの と わたしにいった
そうして──
なんでも鑑定団 は 何曜日? と ろうそくのような妻は、わたしにいった

「火曜日 それに夜の番組だ
空0識りたいもの があるの・・・・・・?」

≪あたしのこころ、あたしのからだ≫

stay hungry, stay foolishと ジョブズは いったの
直感で いきよ といった

直感で いきよ といった

はずされた蠟のレンズから檸檬のひとみ
敷布の 蘭もよう きれい
わたしはつめでおしひらく

わたしはつめでおしひらく
わたしはつめで蘭を左右におしひらく
わたしはつめでおしひらく

わたしはつめでおしひらく
わたしはつめで蘭を左右におしひらく
わたしはつめでおしひらく

つめさきで蘭をおしひらきおしひらきおしひらき、
のばしてのばしてのばしてのばしてのばして・・・・・、 閃光礼拝──

羊たちが飛び散る、いちもくさんに飛び散って、

ときのうつりに見舞われて
尿道と性愛はあわせかがみ
夢の中で とろけるような
靴はく影の背にてをまわし

≪晩夏にゆきがふるのならば
着衣のみだれ、まどのゆき≫

≪晩夏にゆきがふるのならば
着衣のみだれ、まどのゆき≫

暁のまきば は あしとあしのあいだに 茂る──

天井の 霧もよう きれい
夢の中に しずまるような
靴はく影の背にてをまわし

いかないで、暁のまきば 暁のまきば・・・・・・
いかないで、暁のまきば 暁のまきば・・・・・・
いかないで、暁のまきば 暁のまきば・・・・・・
いかないで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、

≪晩夏にゆきがふるのならば
着衣のみだれ、まどのゆき≫

≪晩夏にゆきがふるのならば
着衣のみだれ、まどのゆき≫

とろとろとろ とろとろとろ しろいこころとからだ こぼす
ろうそく、のような妻 哀歓を しる ひと そんな妻・・・・・・。

 

 

 

SF

 

爽生ハム

 

 

近所のSFに連れていかれた
爆破が流行っていて
死んでも死にきれないようだ
偽の死の体験がさかんらしく
若者はまずは一回死ぬのであった
それは叫びたい思いの抽出だった
思い浮かべたい人の抽出だった
不要なものの見極めでした
そこではロボットと踊れるらしい
ロボットは大抵
天蚕糸で引っ張られていて
みんなの妻やみんなの夫が
外出中の僕らめがけて
天蚕糸を吐いているのであった
ロボットに命令をして
まずは一回死ぬのであった
死ぬときはだいたい叫びである
だって僕らは若いから
声もかけずに死ぬこともある
僕らは不謹慎だから
みずみずしいから示される美しさ

僕らはもう若くない
今は
若い人の為に探している
もう一度近所のSFに行きたい
近所のSFを知らないか
僕らの近所はどこまでのびた
爆破を確認しに行こう
なんせ死にきれないからね
放物線が見える
あれはなんだ 星 鳥 トマト 銀貨
日用品でも命は守れる
日用品しか僕たちには必要ない
煙がでてるだけでSFだと煽るな
スモーク焚いて踊り狂い
昔のように曇ってる
美しくはないけどしょうがない

 

 

 

Rhythm,Of,The Rain  (11月へ、向かう想い)

 

今井義行

 

 

11月の 俄雨は 蔵前橋通りに
気ままな 音符に なって降り
傘を さすのも いいけれ do
傘を ささずに
音符と 戯れるのもいいも の

ば ら ら ら ば ら baっ

広島生まれで ないけれど、っ
Rhythm,Of,The Rain じゃけん

脳の 血管が 燃えたつ 感じ
Rhythm,Of,The Rainじゃけん

その ば ら ら baっ laっ baっ・・・・・・・・・・・・が

わたしから 隣の人への おくりもの です
踊ってしまえば それで ええじゃないかい

隣の人って 誰ぁれ それ、は、
見渡したって いないじゃない
あ たとえ あ ば ら らっ、

「涙そうそう」の
<いちばん星に いのる
それが わたしの癖になり・・・・>と いう
ところが すきな ひと とか

と いう 気がして なりません
近くて遠かっ、た の だ la la ら

ら、la、ば、la、 la らっ la ばっ

≪わたし、ね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
閉鎖病棟にいたことがあり 同室の若者から
閉鎖病棟から 開放病棟へ 移ると言われた
病歴をひけらかす 若者を わたしは嫌った≫

急に 去年の 退院日 甦えli・・・
Rhythm,Of,The Rain じゃけ N

相手の 口から 「いままで 挨拶
ひとつせず もうしわけありませんでした
ここで 消えますが これからもよろしくお願いします」
と いうことばが でた toki

「これからもよろしくお願いします」と わたしも言った

あのこが よく 聴いていたのさ
「涙そうそう」の
<いちばん星に いのる
それが わたしの癖になり・・・・>と いう
ところを ne !!

でも、わたし、ね・・・・・・・・・・・・・・・・
病歴ひけらかす 若者、嫌ったne !!

わたしのなかには銃弾(タマ)があり
ゆずれぬこころは ゆずれぬままに
わたしは ゆずり葉に なれないさ

ば ら ら baっ laっ baっ・・・・・・・・・・・・

わたしのなかには銃弾(タマ)があり
ゆずれぬこころは ゆずれぬままに
わたし、ゆずり葉に なれん mon

深夜の天空の真下 燦々と タクシーは はしりぬける
すみだの方へ と 煌めくタクシー

ら、la、ば、la、 la らっ la ばっ

隣の人って 過ぎ去るひとか さ らば 薔 薇 さん

でも あなただけは 「個」で。 ひかりの縞のなかにね
さっきまで いた あなたは
あなただけは ne・・・・ あなただけは ne・・・・

「また、来週にね」だ nante 鈴、ふるえるように 呟いて
あなただけ は 帰らないで ── ne・・・・ne・・・・
君、恋し

手をとりあって隅田川沿いにあるきたいけど

言問橋の 向こうへ
君、恋し

手をとりあって
露地に入り
深夜の 熱帯魚を
観たいけど na

吾妻橋の 向こうへ
君、恋し

≪閉鎖病棟にいたことがあり 同室の若者から
閉鎖病棟から 開放病棟へ 移ると言われた
病歴をひけらかす 若者を わたしは嫌った≫

相手の 口から 「いままで 挨、拶
ひと つせず もう し わけあ、りま せんでした
ここで 消 えますが これからもよ、ろしくお願いします」
と いうことばが でた toki

「これからも、よろしくお願いします」と わたしも言っta

ば ら ら baっ baっ baっ・・・・・・・・・・・・

俄雨に遭って
体のうえの要らないものが剥ぎ取られte
想いは
買った牛乳と共に
体のしたに抱いているのde
牛乳パックのなかの
生乳が ぴちゃぴちゃする・・・・・・・・ pi cha pi cha、

ひとの 口から 「いままで、挨拶
ひとつせず も う し わ け あ り ま せ ん で し た
こ こ で 消えますが これからも よ ろ し く お 願 い し ま す」
と いうことばが でたころ
わたしは 何も いいませんでした

別れ際のよろしくお願いします、ka。
儚い声の ひとは せかいのなかni
ずいぶんと たくさん いるんだna
と まつげを 瞬かせたものでしta

ば、la、ば、la、 la らっ la ばっ

わたしのなかには銃弾(タマ)がある

別れ際のよろしくお願いします、を
どのように うけとめたら いいno
ゆずれぬこころは ゆずれぬままに
わたし、ゆずり葉に なれん mon

虹、まねて 水平に 腕をひらいて
胴、軸に 回転運動を してみると
音符たち は kirakira しながら
kerakeraしながら 落ちる・・・・・・・・

ことばは 破片です

広島生まれで ないけれど、っ
Rhythm,Of,The Rain じゃけん

わたしは でんわを まいにち します。

わたしは でんわを まいにち します。

それは 老いた ははへの でんわです。

「おかあさん・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・はい、」

いま ははの 声が

らん lan らら lan

やわらかい骨片として
湘南海岸のなみうちぎわに散らばっていきます

その日は朝から晴れていた
9月のころの想い出、da、
湿度は彼岸花より渇いてた
破片は立ち上がり繋がった
*
ひがんばな
機上の如き
空・街・野─

ははのはか
何処の国に
建つみらい

ひがんばな
機上の如き
空・街・野─

ははのはか
何処の国に
建つみらい
いま、は名残り惜しくて
 いま、を更新しているよ・・・・・・・・・・・・・・って、ne

「まだわかい ケアマネージャーさんが いままで よく
がんばりました、と 表彰状を もってきてくれたから」

ベッドに 還り 胸おさえ
11月の雨を 聴いています
その頃 わたし みらいの
何処に いるのでしょうか
あかるく 老いて 戯れて

らん lan らら lan

その らん lan らら laaa
・・・・・・ が
それが、ね
わたしから
隣の人への
おくりもの・・・・・・

ゆずれぬこころは ゆずれぬままに
わたしは ゆずり葉に なれないよ

その らん lan らら laaa
・・・・・・ が
わたしから
目のまえの 総ての人への
おくりもの

おくりものなのです・・・・・・・・・・・・が、

ゆずれぬこころは ゆずれぬままに
わたし、ゆずり葉に なれん mon

広島生まれで ないけれど、っ
Rhythm,Of,The Rain じゃけん

わたしは、11月7日の、午前10時すぎに閉鎖
病棟をあとに致しました。空はよく晴れていた。
入院初期に、血液中のアルコールを解毒されて
いく中、わたしは詩人としての精神性まで専門
医療機関に解毒されてはならないと思いました。
退院後は、退院したその日だけ安堵の気持ちが
あり、その後は体は回復したにしても心はつく
づく疲れていることに気づきました。けれども
ひとつひとつの空間の中でひとりひとりの人と
一緒に生きてきたか、と・・・(2014 November)
*フォルダーに memo の 断片をみつけた

脳の 血管が 燃えたつ 感じ
Rhythm,Of,The Rainじゃけん

わたしは 皆と ささえあえたらna

わたしは 皆と ささえあえたらna