狩野雅之
夕暮れにはまだよほど時間があるのだが、異様な濃霧に遭遇した。標高1700メート ルの山岳地ではこれは「雲の中」に入った状態なのだが、現象的には「濃霧」のよ うに見える。分厚い雲海にさえぎられて出現した薄明の空間。拡散する光のスペク トルによってじつに幻想的な世界を垣間見ることになった。
このような機会を心待ちにしている自分がいる。わたしの内なる薄明世界にも似たこの風景に、なによりもこころ惹かれるからだ。
全てカラー写真です。
夕暮れにはまだよほど時間があるのだが、異様な濃霧に遭遇した。標高1700メート ルの山岳地ではこれは「雲の中」に入った状態なのだが、現象的には「濃霧」のよ うに見える。分厚い雲海にさえぎられて出現した薄明の空間。拡散する光のスペク トルによってじつに幻想的な世界を垣間見ることになった。
このような機会を心待ちにしている自分がいる。わたしの内なる薄明世界にも似たこの風景に、なによりもこころ惹かれるからだ。
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