Masters of War

 

工藤冬里

 
 

イッヌ
doggo

これがウクライナだ

Felices ustedes cuando la gente los odie

ゼレンスキーがEU加盟申請書に署名

https://www.instagram.com/p/CalXkERPj6-/

https://www.instagram.com/p/CaHw2Fev4xO/

プーチンプンカンプ
ウラン食いな
ヤンパルクイナ
ダスゲマイネチンプンカンプーチン

Hasta ha puesto la eternidad en el corazón de ellos

クマのプーちん

クマのプー河野太郎
プーチキンの詩の缶詰
裏は地味な印半纏
浦和地味ロックセンター
地味る
ウラジみがある
プーチン整形
裏地見る羅紗
浮く京成スカイライナー
ロッシーとナッシー

キエー
万古不易エフ
展覧会の絵の最後はキエフの焼肉大門
キーはF

キエフさんキーウィになってフッと消え

ウッキー
ウキウキ
紀尾井町

ハローシカロシアジア

はんたいうんどうワッショイ
ラッセララッセラ
ラシャーンローランド

新造人間キャシャーン
クローン人間ロシャーン

だらしない生き方が広まって世の中が変化しても
自然は変わらず恵みを与えてくれています
自然のどんな点に感謝できると思いますか
脳をハムみたいに切ってみると、無理な三段論法の連続だ

ロシア生協主体のオルタナティブ・グローバル路線の幻
プーチン母のロシア生協が敗戦後まず娼婦として槍玉に上げられることになる、無理矢理脳裏に上る、と言った方が近い。




youtu.be/JEmI_FT4YHU

はらはらしながら
なんとかしなきゃ
中味ごと真っ黒に焦げてしまった
全ての無駄な数字のように
弾は地に落ちたが
ガードレールのない隘路を進むと
騒ぎ立てる頭上の烏の
エリアとしてのcommonに迷い込んだ
説明なしに高次元を持ち出し自分を埒外に置くメタ野郎に北の王を唄ってみせた
死ぬ日がどんどん近づいてる

同じものを食べてもある人は不平を述べ
ある人は感謝する

DOGbowl EAT DOGbowl | tori kudo (bandcamp.com)


Monacoっぽい
https://youtu.be/QFD0tbpK85k

あ、ワンコだわ、かわいい。。



https://www.facebook.com/100000034939354/videos/pcb.5233761876634925/646707856443933

https://www.instagram.com/stories/void_kasai/2787800391550961387/
https://www.instagram.com/p/Cas5ZFJPtyx/
https://www.instagram.com/p/CavnYLHP52G/

El que aguante hasta el fin será salvado

「神秘的なバリケード」を気に入ってくれていたノエミさんですが、クープランでクマが出てくる曲を見つけて喜んでいたと思ったら、今回はクラヴサン曲集第三巻の鳥のやつを弾いて歌っています。彼女が作ったとしか思えないほど同化しており、見事な達成と言えるでしょう。
https://noemienours.bandcamp.com/album/the-birch-tryptic-untitled-chaconnes
https://note.com/kagefumimaru/n/n4ba8b68d76fc

 

 

 

#poetry #rock musician

餉々戦記 (ごわっごわしなっときんぴら篇)

 

薦田愛

 
 

春の入口で旧い家にこもる
雪ではないのに
さむいと言いねむいといって ふつか
あるくことを怠るととたんに
ふさぐ身とこころ
あたまがはたらかない今夜なにつくろうレシピのコピー繰っても検索しても決まらない
日ごろ緩慢な所作もひときわとどこおり
うちがわはげしくゆれちぢかんでいる

ちょうど休みだったつれあいユウキが
見かねてか もどかしくてか
「寒いからシチューでもつくろうか
 バゲットにワインも買ってこよう」
まごうことなきこれは助け舟
かぶさる緩慢の笠をぐいっとずらし
わあありがとうあったまるね
ああ安堵
シチューやカレーは
ルウを買ってきて時々つくってくれる
クリームシチュー ビーフシチュー バターチキンカレー
野菜たっぷりポークカレー
ほかにも鶏のフォーや炒飯、オムライス
そう
私がつくらないものをユウキが
ユウキがつくらないものを私が
それぞれ
食べたくても出てこないものをつくっているというわけ(たぶん)
今夜はクリームシチューというので鶏もも肉を出しておくと
ユウキはささっと洗って切りフライパンで煮込み
バゲットあぶる準備もととのえリビングのヒーターをいれる
あっいつの間にサラダまで
スライスオニオンに水菜ざくざくプチトマト
しんからあったまって満腹まんぷく
すると次の日
ふしぎに食べたくなるんだ
きんぴら
生の野菜はあんなに食べたのにね
土のなかに根を張るとりどりの
しょくもつせんいに飢えているのかな

野菜室の底から土ごぼう今日のは太め
そよっと揺れそうに細いのより頼もしい
頼もうたのもうなんてさごぼうって
野武士って感じだな
丈を半分くらいにカットしてあるのや短めの品種のが扱いやすい
蛇口をひねってつつつっと水したたらせ
馬手ににぎった土まみれに弓手の包丁の背をすべらせ
ずず ずっ すっ すすっ
濃ぉい土いろのなかからあらわれるひとすじの白
つっ
鼻へ来るにおい
木の根そのもののいっぽんが
香ばしくて
ごそごそ すすっ
こそぐと 鼻
こそばゆい
持ち替えもちかえ向きを変え位置を変え
剥き身の白まな板にのせ
三分割いや四分割ぐっと乗り出して押し切り
ならべてみるなんてふぞろい
まあ炒めちゃうしね混ぜちゃうしね
ほそく長い笹がきはうまくできないから
千六本ていうのかな
ぐぐぐいがっがったん
とんとんとととととん
たっかたったっと
遅れがちなタップとはいえこれは
包丁の切れ味のせいじゃない
とんとんとっとん ととん
んんっと
押し切る引き切るいえ刻む
まな板と包丁の組み合わせはちょうどいい
スライサーなんて指削いじゃいそうだし
ぽいぽいっ
刻むはしからボウルの水へ
あ、と溶けだす飴いろ
さあにんじん切ろう今日のは
丹波の有機栽培のB品割れ目はあるけど色は濃いめ
洗って剝いて切って刻んで
あれちょっと多すぎたかな
刻むとふえる道理と感覚がいまもってわからないキッチン七不思議
今日はブロッコリーの茎も剝いて刻んで
さつまいももと思ったけど
きんぴらにするものってどうしてかっ
たい かったいのか
さつまいもはいいやと押しのけ
ざざっ
ざるへごぼうのボウルをかえし
オレンジに焦げ茶すこうしうすみどりの山みっつ
ええい
ごま油の香りたつフライパンに投入

ふふん
きんぴらってきざむのかったい
固いけど
段取りわろきわらわわたくしにはやたら手間だけれど
洗ってこそいで洗って剝いて刻んで刻んで
かじかむ指がこわばっても
まっぴらだなんて
これっぽっちもおもわない
いや
おもわないでもないかな
でもなんだか
こんなに好きだったかなきんぴら
そうそうそういえば
きんぴらって歌舞伎にも出てくるんだ
それもひとの名前
まさかり担いだ金太郎こと坂田公時の子どもで
坂田兵庫之介公平っていう
武張ったっていうのかな強そうな扮装に荒々しいせりふ
客席からやんやの喝采だったんだって
幕末明治の黙阿弥さんが *1
旧い芝居の様子を劇中劇に仕立てて作品にしてるんだ
こんなふうに

  公平 やっとことっちゃアうんとこな。(中略)
  御前へつん出た公平が刻み坊主の手料理も、刃物は馴れた人物の
  包丁が間に大俎、これから七里けっぱいの悪魔払いに灰神楽、揚
  げる油もいためつけ、湯漬のさいにしてやるから、辛き目笊の兜
  鉢、これでも冠ってうしゃアがれ。 *2

金太郎の子どもで武術にすぐれ
強そうだがら精がつくごぼうの料理にきんぴらってつけたんだって
江戸のむかしのネーミングが残ってるなんてね
そうそう子どものころ流行ったピンキーとキラーズ
あれはきんぴらに関係あるのかな 
あるわけないか
きんぴらにてんぷら
ぴらとかぷらとか
油がパッと撥ねるからかな
あっ
ちょっと焦げちゃったかな
フライパンのふちからこぼれるくらいの山が
もうずいぶん低い
ごわっごわがしなっしなになったから
あわせておいた減塩醤油小さじ二杯にみりん小さじ二杯
てんさい糖小さじ一杯半をざっざざあっ
じじじいっじゃあっ
おいしいおと
このごろ少ぅしずつ
レシピみないでできるようになってきたよ
すりごまと七味もスタンバイ
今日は入れなかったけど蓮根入れる時は
孔に菜箸突っ込んじゃうから木べらのほうが使いやすいとか
ほかのメニューと味が重なっちゃうと気づいたら
カレー粉入れて目先(舌先?)変えればいいとか
なんとなくだけれどね
三年曲がりなりにもね
初心わすれるほど経ってないけれど
要領すこしもよくなっていないけれど
おいしいゴールに辿り着く道のりが
少しだけみえるようになってきたのかな

「あ、いい匂い。なんだろう
 きんぴら? いいね
 しかしたくさんつくったね」
そうなんだよね せっせと切って
ごぼうにくらべてにんじん少なめかなって追加したら多すぎちゃった
でも食べちゃうし常備菜だし
豚肉とかぶのオイスターソース炒めとふた品
麦味噌の椀を添えて
ごわっごわのちしなっしなひらひらり
鉢に山盛りのきんぴらを
リビングのテーブルに運ぼう

 
 

*1 黙阿弥さん 河竹黙阿弥。幕末から明治期に活躍した歌舞伎狂言作者。
*2 坂田兵庫之介公平のせりふ。出典は『名作歌舞伎全集 第十二巻 河竹黙阿弥集第三』(東京創元社刊 六版)所収「極附幡随長兵衛」。江戸初期の芝居小屋(劇場)で、旗本が町奴に因縁をつける場面の直前、演じられる劇中劇のもの。

 

 

 

叫び

 

みわ はるか

 
 

19時からの天気予報。
この冬一番の寒気が流れ込むでしょうと伝えている。
ん、その言葉数週間前にも聞いたような。
また雪か、ふぅ~と大きなため息がどうしても出てしまう。
雪は苦手だ。
きれいでワクワクするなんて言う人もいるけれど、わたしはどうしてもその気持ちを理解することができない。
道は凍る、滑る、事故が増える、厚着での外出を余儀なくされる、車の雪かきのために早目に起きなければならない、重い灯油を定期的に購入しなければならない、家の中はジメジメする、空は暗い、そして心はもっと暗い。
この土地に来る前は、住めば都かなと思ったりしたが、わたしにはそうはならなかった。
ここを出られることに、心の奥でほっとしている。
街は小京都のようで美しいけれど、それ以上にわたしには耐えがたい環境だった。
待ち望んだ春、短い夏、忘れられた秋、長すぎる冬。

夏が好きだ。
暑中お見舞いにデザインされている風鈴、金魚、浴衣、朝顔、センス、虫取り網を眺めていると心が躍る。
だから、玄関には年中夏の装飾品を置いている。
我が室内に四季はない。
うだるような太陽の下を歩いてたどり着いた喫茶店。
カランカランと押したドアの先はひんやりした空間が広がっている。
そこで飲むメロンソーダの美味しいこと。
サクランボは先に食べてしまう。
髪を上手に結ってアップにする。
首筋を1滴の汗が滴り落ちる。
花火が描かれた淡い青い浴衣の若者たち。
暑い暑いと言いながらも楽しそうに会話しながら歩いている。
「氷」と書かれた店の前で立ち止まる。
何のシロップにしようか真剣に悩んでいる。
ブルーハワイが人気のようだ。
薄着で、ぴょーんと外に出られる。
紫外線は気になるけれど、靴下を身に着けずサンダルでスタスタ歩くのは最高だ。
冷房がまだなかった小学生時代。
下敷きで風を作った。
あまりにも乱暴だとプラスチックのそれは無残にも割れた。
教科書をうちわ代わりにするには重すぎた。
すぐに新しい下敷きを買いに走ったっけな。

夏の写真をよく見る。
夏に着たい服をネットで検索してみる。
夏の予定を考えてみる。
あー、とりあえず京都に行きたい。

心のモヤモヤをただただ言葉にしただけの文章になってしまった。
ご愛敬。

 

 

 

歯車

 

塔島ひろみ

 
 

町はずれの川のほとりに障害者通所施設があり
喫茶店併設のしゃれたパン屋を運営し おいしいパンを焼いている
そこへつづく道は「ふれあい通り」として整備され
区の木や鳥を描いたオブジェが置かれている
バターの匂いが漂っている
そばの◯◯ギヤー製作所では歯車を作る
私はそこで生まれた歯車である
いっしょに生まれたぴったりかみ合う歯車と
近くの工場に納品された
来る日も来る日も
まわってまわって
かんでかんで
まわしてまわして
その回転の流れのずっと先で
なにかとても大切なものが たぶんできた
社会に役立つものが きっとできた
私は早くに死に
死んだまま彼女をまわしつづけた
生きていても死んでいても
歯車の仕事は同じだった
死んだまま彼女とかみあい
まわっていた
彼女は吐きそうな様子だった
彼女はもう私の目を見なかった
死んだ私に回されながら
となりの歯車を彼女は回し
ずっと先の方をじっと見ていた
静かに回りながら見つめていた
私たちが作りだしているものが
彼女には見えているのかもしれなかった
パン屋から漂う香りの先
その先を流れる大きな川 その川の流れのずっと先にできた何かを
私たちがつくった何かを
彼女は見ていた

 
 

(2月某日 南汐ふれあい通りにて)

 

 

 

笑顔

 

たいい りょう

 
 

あの子は
夢の中にいた

美しい容姿のまま
涼しげな眼差し

そっと笑顔で
語りかけた
    「お父さん」と

私は沈黙のまま
微笑み返した

あの子は
生きていた
私の中に
生きていた

これからも
生き続ける

穏やかな微笑みを
私にくれながら