工藤冬里
ダサい歌
逃亡者はダサい歌を作れない
気が狂った振りをして逃げおおせる
着信音が追いかける
真に迫る音だった
話す前に会話が終わり
祝う前に汚れに触れている
歌がダメだ
歌がダメなのは自分の所為?
目の隈のような低音部
掠れた郷愁に頼り
変更される歌
皮を鞣す塩水のメロディよりも更に深い海洋から上ってくる
駐留する高給取りの屋敷の壁の装飾にも歌
偶然とは言えない歌
ダサい歌
奴隷が支配者に与えるメロディ
タラの木は中々見つかりません
私達の暮らしているこの世界は森のようで、
危険に満ちているからです
何故草を刈るのか
おそろしい
登っていくと風の谷のモデルになったポイントがある
冬になると凍る滝は
一枚岩を流れ落ちる
Love peopleとはとんでもない指示が出たものだ
アリは諦めて巣を代えた
エジプト郡(ママ)は追いかけてきました
シロアリはゴキブリの仲間
雲の柱のように大理石は浮き乍ら運ばれた?
溺死するという証拠を見ました
見える蚊柱がドローンのように
風で車が揺れる
目がすごく良くなくても分かる
菌類のようにまとまって ひとりのように
何故草刈りするのか この短い人生では分からない
西谷の上の方に風の谷のポイントがある筈だった
約束の地の蚊柱
はっきりと証拠があるのに入れなかった
或いはこの荒野で死んでいれば良かった
暴力的な輩が来る予想をしている
自分はまだ動けるだろうか
風が強い
日向にはもう居られないと思ったがこれなら大丈夫だ
エンジンを切って本当に良かった
悟性にヤハジエルが来てくれたら
ではなくて
絶体絶命と思える時に
半分推測かなあ
施設からの叫び
ゲンタマイシンでは効かない
多くの場合 誇りが関係していました
農作業の服装が分からない
畝を作らずいつも畑に突っ立っていた老人
ポーズをつける八重洲のホームレスの男に似ていた
戦争中に作る野獣の平和のように退行してみせる
振り返ってみるとそれが私達に辿り着いたのだと
握りしめる右手指1㎠に2500のセンサー
天に行ったらジェノサイドにぶつかる運命(さだめ)
さびしくて涙が出ました
財産処分は人それぞれだが
まだ働いている70代女
やましい気持ちを抱えないで済みます
注意を払いさえすれば
炎症は無くなる
鳩ラップで頷く
慢性痛にとって疼痛は快となる
ひとりになって
風に吹かれている
最後までビデオは切らなかった
「悲しみの谷をあなたと抜けて
喜びの丘をあなたと歩く」
#poetry #rock musician