駿河昌樹
さびしさから
味わいが失せていかないように
ほんとうに
努めなければいけない
せつなさが
しぼるように
懐かしく
あり続けなければならない
冷えてきた森を抜けて
うすら暗いみずうみのほとりを
まだまだ
ながくながく行かねばならなかったとき
さびしいとも
こころ細いとも
まとめられなかった気持ちを
きっと
無事に戻ったら伝えたいと思ったひとが
何人かは
いたはずだっただろう?
そんなことが
ぼくらのこころのいのちというもので
そう
やはり
ぼくらあっての
ぼくらのいのちだった
と思うのだ
きみはどう思う?