島影 22

 

白石ちえこ

 
 

千葉県 久留里

城のある町へ向かった日。房総半島旧道。
白い鳥がたくさんとまっている樹が遠くに見えて、近づいてみると鳥ではなくて大きなモクレンの花が咲いていた。
その近くにあった樹は土に埋まった蹄のある動物の頭部にも見えた。
幹がぐんぐんとのびた角に見えたり、または、木肌を押し破って出てきた白猿が東に向かって頭を下げ、手を合わせて拝んでいるようにも見えた。
鏡の中の、もうひとつの国に迷い込んでしまったような奇妙な一日だった。

 

 

 

He cannot speak German, still less Russian.
彼はドイツ語はもちろんロシア語も話せない。 *

 

さとう三千魚

 
 

midnight

awakened

after dinner
I fell asleep

on the sofa

awakened

took a shower

at midnight
took a lukewarm shower

the fan is spinning in the living room
Shaking the head

Moco is sleeping under the table

in the evening
I took an English conversation lesson

if English becomes familiar to the lip
go on a journey

He cannot speak German, still less Russian *

 

 

深夜

目覚めた

夕食の後に
眠ってしまった

ソファーで

目覚めた

シャワーを浴びた

深夜に
ぬるいシャワーを浴びた

誰もいない居間で扇風機が回っている
首を振っている

モコはテーブルの下で眠っている

夕方に
英会話のレッスンを受けたのだった

英語が唇に馴染んだら
旅にでる

彼はドイツ語はもちろんロシア語も話せない *

 

 

*twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life