さとう三千魚
一昨日かな
また
詩を読んでた
そのひとは
コーヒーに砂糖は入れない *
と書いていた
詩にはふたつの川が流れている
故郷の川だろう
遠賀川と
六郷川と
ふたつ流れていた
昨日
高円寺の寺には強く風が吹いていた
詩人の通夜だった
帰りの新幹線で
眠ってしまった
夕方
海浜公園で海を見ていた
看板に
雀たち一列に並んでいた
* 松下育男さんの詩集「コーヒーに砂糖は入れない」のこと
#poetry #no poetry,no life
一昨日かな
また
詩を読んでた
そのひとは
コーヒーに砂糖は入れない *
と書いていた
詩にはふたつの川が流れている
故郷の川だろう
遠賀川と
六郷川と
ふたつ流れていた
昨日
高円寺の寺には強く風が吹いていた
詩人の通夜だった
帰りの新幹線で
眠ってしまった
夕方
海浜公園で海を見ていた
看板に
雀たち一列に並んでいた
* 松下育男さんの詩集「コーヒーに砂糖は入れない」のこと
#poetry #no poetry,no life
わたしとゆきこは
夢の駅前で
いい争いをしていました
おそろしさが
ただよっている
とうに死んでしまった子どもが
やってきて
「やめて」
といっているのに
しずかでなつかしい海辺のほうへ
きいろく濁って
これから三人
曳かれていくのでした
駅前でやきそばをたべたあと
わたしとゆきこは
生きかえった子どもと
耳をならべて眠っていました
ひとの死んだ夢を
盗んできたので
おそろしくしあわせなのです