Michio Sato
if I can
The metaphor is
I don’t use
if I can
To a deer
want to meet
I want to touch a deer
Not a metaphor
できれば
喩は
つかわない
できれば
鹿に
会いたい
鹿に触れてみたい
喩ではない
*タイトルは、twitterの「楽しい英単語」さんから引用させていただきました.
#poetry #no poetry,no life
if I can
The metaphor is
I don’t use
if I can
To a deer
want to meet
I want to touch a deer
Not a metaphor
できれば
喩は
つかわない
できれば
鹿に
会いたい
鹿に触れてみたい
喩ではない
*タイトルは、twitterの「楽しい英単語」さんから引用させていただきました.
#poetry #no poetry,no life
わかりやすい文章を書けない人はどこか病気で滞っている
蟹色の絶望の叫びが変調され
扇風機に向かって喉笛を掻き切ったような音がしている
烏を包むのは黄色がかった小龍包の皮で
痛みが伴っても付いて行く決意の嫁とその息子には
血の花婿を後回しにしないことが求められた
わかりやすい犬猫の文章しか書かないのは説明なしの固有名詞を使えないためだ
書けないのではなく書かないのだ
書かないのではなく書けないのだ
去年は読者に親切なロルカの血の花嫁の朗読劇をやった
血の花婿のことは
書かないのではなく書けないのだ
書けないのではなく書かないのだ
さて杖は蛇に蛇は杖に
水は乾いた地面の上で血になったので都民は信じた
立場の低い人に親切になっても負債を抱えることはない
却って貸しを作ることになる
都は負債を抱えることにはならない
雇われたアイコンを切り取ると血が出ますから
その血まみれのアイコンを血の花婿の両足に貼り付けなさい
そうすれば災厄は去ります
公の街宣ではこのように言い換えられます
有権者の皆さん、エチケットを剥がすように切り取りアマビエに貼り付ける、とイメージしてみてください
雇われたアイコンを剥がしても血が出ないのは教科書のせいでしょう
相手国だって同じように滅びるのですから国を守ってはいけません
百舌が柿の木から掃射する
空中分解する扇風機の音
アイコンを切り取らないとどんなことが起きますか
処罰されます
美しい皆さん
書くのは街宣のアイデアを提供するためです
助けがないとできないのに切り取らなかったので命を失う間違いをしました
命を失う間違い
扇風機が空中分解する音
#poetry #rock musician
道はまっすぐ海へと続く
梅雨の晴間の午下がり
電線の影を踏みながら
サンダル履きの男と女が
細道を並んで 歩いて行く
住宅街にポツポツある小さな店前を通りすぎ
海へ向かう
手もつながず 会話もなく
当たり前のように並んで てくてくと
海へ歩く
公園脇を過ぎるとき
誰も乗らないブランコが揺れるのを 二人は見る
風があるのだ
国道下を通るトンネルを抜け階段を上がると 海が見えた
海を見る
波は高く荒れ 海は今日も
どこまでも広い
サーフボードを抱えて 若者が走る
笑い合う男女 ビーチマットに寝そべる上半身裸の強健な男
二人は浜辺に進まず
舗装された海岸沿いの歩道に曲がる
ぼんやりした速度のまま
強風注意の看板前にかかったところではじめて
足を止める
家にリウマチの息子を置いてきた
発作が起きると大声で泣く
泣いて、泣いて、助けを求める
叫び、もだえる
息子は 言葉の遅れがあり
情緒障害があり
「混血」だった
この国で孤立する女を母とする子が
発達障害と リウマチを抱え
発作は激痛を伴い
4歳の全身を責め苛む
二人は息子を家に閉じ込め
海へ向かう
二人は空を見上げていた
「とんび」
男が指さして、鳥の名を言う
大きな羽を広げ 強風を楽しむかのように
トンビはおよそ10羽ほど、二人の頭上でゆったりと
気持ちよさそうに 旋回していた
男はポケットからスマホを取り出し、写真を撮った
その後二人は一度も立ち止まらず、次の横道で海から離れ、帰路についた
20分歩いて着いた海に
二人はたった4分だけいて
これからまた20分かけて家に戻り
息子へ向かう
静かな一本道を同じ速度でてくてくと
息子へ向かって歩いていく
(6月某日、鵠沼海岸で)
At midnight
The woman
was crying on the sofa
She was
crying that her mother had died and she was lonely
Forever
She was crying
I took her and Moco to bed
She lay on the bed
And cried
I was beside her for a while
・
We work hard
And we have run out
深夜に
女は
ソファーで泣いてた
母が死んでしまって寂しいと
泣いてた
いつまでも
泣いてた
わたしは女とモコをベットまで連れて行った
女はベッドに横になった
そして泣いた
しばらく女のそばにいた
・
わたしたちはあくせく働く
そして使い果たす
*タイトルは、twitterの「楽しい英単語」さんから引用させていただきました.
#poetry #no poetry,no life
走ることが競争ではなく走り「きる」ことだと知っていたら強迫神経症にならずに済んでいたでしょう
「美味しゅうございました」で通じるほどに膾炙しているのは是認を得ようとする欲望への本能的な疑義が立ち昇るからでしょう
狭い道を躓かないように犇めき合ってアニメのように走った
愛に裏道はなく抜け道に義はなかった
表参道にも竹下通りにも愛はなかった
蚊はいた
水平に張り出された「く」の字を地軸の傾きで受ける美しい肘タッチの練習動画
雇われたアイコンの素材の傾向を分析してみせた展示
美味しゅうございました
走り過ぎた子規は病床からいくたびもソーシャルディスタンス街宣の深さを尋ねた
雇われた者たちのアイコンはアニメの平たさとして広がり
肘タッチの太陽高度は深さとして林立した
いくたびも尋ねた雪の深さ 哉
#poetry #rock musician
When I was a child
had a cat
She was a calico cat
Her nose
was black
I called her Chaco
Chaco
Chaco
Chaco was vague
She was quiet
She gave birth to many children
Around winter
From home
Gone
Next spring
The body of Chaco was found in the barn of the neighbor’s house
・
Chaco
Chaco
chuckled
子どものころ
わたし
猫を飼ってた
三毛猫だった
彼女の鼻のあたま
黒かった
チャコと呼んでた
チャコ
チャコ
チャコはぼんやりしていた
静かだった
子どもをたくさん産んだ
冬になる頃
家から
いなくなり
翌春に
隣家の納屋でチャコの死体が見つかった
・
チャコ
チャコ
クスクスと笑ったね
*タイトルは、twitterの「楽しい英単語」さんから引用させていただきました.
#poetry #no poetry,no life
空が破けて史上最高量の情報が一気にダウンロードされたが
それに耐えることができなかった田螺がショッキングピンクになって畦に張り付いている
春の黄を芒の秋に、秋桜の橙を春に持って来て
国々の秋は存亡を偽りながら選挙を続けていく
靴の泥までチェックしても
秋津島にはショッキングピンクの頭蓋に白いマスクをした群生が蔓延る
軍政が雌蕊に施術する大陸から他感作用の強い愛の生物が入ってきて
肘タッチの礼法を小笠原流がブラッシュアップする
#poetry #rock musician