工藤冬里
恐ろしいフラッシュ・バックでオノマトペで言うと ギン という感じである
月が無くなるまで続く力について話していたが
おいちゃんが呼んどるけんまた後で電話するわ
ギン
は
血の汗
水槽の藻
冒涜者として死ぬことの奥には余人の窺い知れぬ言語的な実体が横たわっていた
希望の原理を拾い集めていたシティー・ポップスの時代は終わった
希望はない
ギン
#poetry #rock musician
恐ろしいフラッシュ・バックでオノマトペで言うと ギン という感じである
月が無くなるまで続く力について話していたが
おいちゃんが呼んどるけんまた後で電話するわ
ギン
は
血の汗
水槽の藻
冒涜者として死ぬことの奥には余人の窺い知れぬ言語的な実体が横たわっていた
希望の原理を拾い集めていたシティー・ポップスの時代は終わった
希望はない
ギン
#poetry #rock musician
Yesterday night
It was raining
This morning too
It’s raining
Last night
I fell asleep
I hugged Moko and slept on the sofa
wake up early in the morning
I am here
・
holding an egg
昨日の夜も
雨が降っていた
今朝も
降ってる
昨日の夜は
眠ってしまった
モコを抱いてソファーで眠ってた
朝早く目覚めて
ここにいる
・
卵を抱いている
*タイトルは、twitterの「楽しい英単語」さんから引用させていただきました.
パンデミックはハシビロコウにもハクビシンにも及んだ
しかしながら妻の猫は一匹も死ななかった
アンディは雑草の花の拡大写真を撮った
そして窯は製品を生み出さず代わりにTVが焼かれ大物司会者達が失脚させられた
痒みのためにユーチューバーも動けなくなった
画面から消し去ることも出来たがアンディーは頼まれた茶碗を作らなければならないので存在させられていた
しかし動物だけでなく植物も言葉によって殺られる時が来た
避難命令に従わなかった木は場外ホームランに頭を割られて死んだ
地球が誰のものか知らないまま薙ぎ倒されるのは草だった
アンディは予報を真剣に受け止める質だったので屋根を貫通するJ popを避けることができた
小麦粉は無くてもまだ米粉はあったので経済は動いていたがGoToも終わる時が来た
ネットはバグに食いつくされ遂に内調さえ国が壊滅したことを認めぬ官邸に食い付くようになった
アンディーはもはや食物を摂取した記憶に頼る他に空腹に耐える術がなくなった
続く
#poetry #rock musician
When young
“Joint illusion”
“What is beauty for language?”
I did not understand
To the last
I read
I did not understand
“Last Shinran”
I read
I could read
It went somewhere
I could read
It disappeared
・
I take my dog to see the sea
The original people too
Once
Perhaps They were looking at this flat sea
I am there
若い時
“共同幻想論”も
“言語にとって美とは何か”も
わからなかった
最後まで
読んだが
わからなかった
“最後の親鸞”は
読めた
読めたが
どこかにいってしまった
読めたが
消えていった
・
わたし犬を連れて海を見にいく
原人たちも
かつて
この平らな海を見ていただろう
そこにいる
*タイトルは、twitterの「楽しい英単語」さんから引用させていただきました.
アンディーの人生は災い続きだった
最初はすべてのパブリッシングの行間や盤の溝の隙間が様式美として血に浸された
生者が死者に変わったことをメディアも故意に暴露してみせた
アンディーもゾンビに馴れた
次に死ねない死者が死んだ死者を主体の無いシュタイナーの薄笑いで薄めた
価値を減ずる地域通貨が畑の宝をデポジットとして要求した
アンディーも理科室でカエルの腿肉を焼いて食べてみせたことがあるが級友の叫びが授業料だった
それから土が棘となりパンデミックとなった
黒死病ルネサンスの鳥のマスクもアマビエもマニエリスムの病棟に埋もれた
アンディーも加計学園で生物兵器を作った
その後第二波が来てすべての芸能は潰れた
今度は製薬会社も操作できなかった
アンディーはバリアム中毒だったが妻は違った
続く
#poetry #rock musician
At midnight
dog
Barking
Neighborhood
It’s a connected dog.
A black dog is connected to the door of a neighborhood house
Barking
That dog does big shit
I can hear the noise on the highway
insect voice
hear
daytime
first
cicada
voice
I heard
If humans are also connected, it will happen
That’s why Hong Kong people protest
Simply
Called Psyche
The person is there
深夜に
犬の
吠えている
近所の
繋がれた
犬だろう
黒い犬が
近所の家の玄関に繋がれている
吠えている
大きな糞を
する
高速道の騒音が聴こえる
虫の声が
聴こえる
昼間
はじめて
蝉の
声を
聴いた
ヒトも
繋がれたらそうなる
だから香港人たちは抗議する
ただたんに
プシュケー
という
そこにいる
*タイトルは、twitterの「楽しい英単語」さんから引用させていただきました.
即興は自由だが一人でやる即興は存在しない、と言える
なぜなら第一に待ち受けている愚弄と拷問が耐えられる程度を超えているからである
これは体の弱さに起因する
第二に貫徹しようとすると即興の評判が落ちるからである
でき得るならば即興せずに通り抜けることはできないかという訴えがなされ
他者からの励ましが与えられるのもこの段階である
第三に完全に一人で負う岩がその全容を表すからである
私とはその段階に於いては一人になり切ることの不可能性と一人でしか負うことのできないミッションが合体した張り裂けるプシケーとなる
引き続き他者は存在するがそれに向けられる言葉は get up, let’s go という独語となる
#poetry #rock musician
やっつけられると痛いでしょ?
痛いね。コウ君やっつけられたの?
やっつけられませんお。
オペ、手術でしょう?
そうだよ。
オペ、オペ、オペ。
張り切るって、なに?
頑張ることよ。
強引て、なに?
あらっぽく扱うことよ。
危険て、あぶないことでしょう?
そうだよ。
キケン、キケン、キケン。
ドのダブルシャープ、レでしょう?
え、そうなの。
そうなんですお。
ワタナベさんて、小山で生まれたの?
そうよ。
ぼく、鎌倉駅行って、回収券買ってえ、東急行って、お弁当とパン買ってえ、それから帰りますよ。
分かりましたあ。
わたし、オカジマ先生です。オカジマ先生、好きになったよ。
そうなんだ。
出張って、なに?
会社の仕事で、出かけることよ。
出張の英語は?
ビジネストリップだよ。
お父さん、白血球、息苦しくて吐き気するでしょう?
そうだねえ。
お父さん、かいちって、なに?
なに? かいち? 分かんないな。
―辞書を持ってくるコウ君
かいち、開智、知恵を開くですお。
へええ、開智ねえ。知らなかったなあ。
かいち、かいち、かいち、かいち
ヤマグチヒロコさん、結婚して子供生んだの?
そうなの?
そうだよ。
あい変わらずって、なに?
ずーと同じ、だよ。
マツシマさん、去年「必ずいる」って言って、泣いちゃったんだよ。
そうなんだ。
チエ先生、手え振って「さよなら」言ったよ。
そうなんだ。
そそっかしいって、なに?
あわてんぼうということよ。
お父さん、連佛さんのドラマ、録画してくださいね。
分かりました。バッチリ録画しますよ。
録画してね。ロクガ、ロクガ。
お父さん、こんど連佛さんのドラマ、DVDにしてね。
はい、分かりました。
仁狭ヘルパーの場所は「タイヨウ」でしょう?
介護施設「タイヨウ」だったね。
くらげ、ジェリーみたいでしょ?
そうだね。
お母さん、これ、こぼしていいですか?
いいですよ。
呪うって、なに?
あいつをやっつけよう、と祈ることだよ。コウ君、誰かを呪ってるの?
呪ってませんお。
お母さん、タイミングって、なに?
ちょうど良いときよ。
ねんごろって、なに?
心をこめて、だよ。
連佛さん、警察のお仕事しましたよ。
どこで。
「盤上の向日葵」で。
えーとねえ、サカイ先生、お母さんによろしくね、って言ったよ。
そうなの。
一人ひとりって、なに?
一人ずつってことよ。
お父さん、泣くはサンズイに立つだお。
そうだね。
お父さん、立つの英語は?
スタンダップだよ。
タツ、タツ、タツ、立ってご覧。
お母さんユカリさん、バージンロード歩いた?
歩いたでしょう。
わたしはマサミ先生です。
こんにちはマサミ先生。
お父さん、戦争の英語は?
戦争はウオーだよ。
戦争嫌ですねえ。
嫌だねえ。
お母さん、公平って、なに?
みんなと一緒よ。
お父さん、ぼくお父さんと仲良く暮しますお。
そうですか。仲良く暮そうね。
お母さん、予感て、なに?
感じることよ。
お父さん、オガワ君のお父さん、おうちでお仕事してるの?
そうだと思うよ。
お母さん、花盛りってなに?
お花がいっぱいのことよ。
大量にって、なに?
たくさん、ということよ。
ぼく、連佛さんの声、好きだお。
そうなんだ。
困るって、悩むこと?
まあそうねえ。
最悪って、なに?
とっても悪いことだよ。
経験てなに?
いろいろやったこと。コウ君、いろいろ経験したでしょう?
ないですよ、ないですよ。
お父さん、入るとき、「お邪魔します」でしょ?
そうだね。
当たり前って、当然のことでしょう?
そうだね。
today too
It was raining
Yesterday
The day before yesterday
And the day before
It was raining
yesterday
I used to decorate the Buddhist altar
today
in the evening
We Lit a fire at the entrance
Woman and moco
Lit fire
I sang with OjareOjare
・
We wait for the dead
We welcome the dead
今日も
雨だった
昨日も
一昨日も
その前の日も
雨だった
昨日は一日
仏壇の盆飾りをしていた
今日
夕方に
玄関で迎え火を焚いた
女とモコと
迎え火を焚いた
おじゃあれおじゃれと歌った
・
わたしたちは死んだ人を待つ
死んだ人を
迎える
*タイトルは、twitterの「楽しい英単語」さんから引用させていただきました.
このまま
明かし続けねばならないのか
どうか
もう
いいんじゃ
ないか
鳥は鳴く
もう
いいんじゃないかと
死者が
死ねないなんてのは
おかしい
ダッチオーヴンが
最高だと思う
ダッチオーヴンが
最高だと思う
きっと眠ってしまうだろう
つじつまが合ってなければならない
のに
残っている人たち
誰が王だったか
みんな真面目だなあ
情況に左右される喜び
作ったものに満足している
一時的なものは難しくない
そうか
生者が生きられないから死者も死ねないのか
特攻隊に入れられる夢見ちゃった
やだった
やだった
ダッチオーヴン
ダッチオーヴン
#poetry #rock musician