theory・理論

 

Michio Sato

 
 

in the evening
watching the sea

by car
Go to the beach

I was watching the sea

The sea

Waves breaks on the beach

Many times
Many times

Waves breaks on the beach

I was watching the sea
There were people fishing on the jetty

The theory belongs to people

The sea
breaks

on the beach

Many times

 

 

*タイトルは、twitterの「楽しい英単語」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

kiss your destination

 

工藤冬里

 
 

外の叫びは横たわる葡萄玉の重なりで
その半円の輪郭の連なりは
背中を照らされたゾウムシの白
ワクチンは何色
脱退の白い褪色
WHO is Monroe
人形が人形師を操るから
二十キロの雹を落とす
白い手
外はやはり月齢一〇・四の葡萄夜だった
生まれてこないほうが良かったのにと言われて俺は走った
生まれてしまった俺が走った

 

 

 
#poetry #rock musician

52匹

 

塔島ひろみ

 
 

公園の植込み、ツゲの木の下で
大きなお腹の男の子が 木の枝先で土を掘り
ネコを探す
ドクダミの地下茎が縦横にはびこり
引っぱっても引っぱっても
ドングリと人間の手首しか出てこない
汗が滴り、男の子は乾き
出産の機会を逃したまま 老いていく
「義憤と共感」*
数年前住民有志がカンパを集め、52匹の野良猫に手術をした公園
空は鮮やかに晴れわたり プラタナスの木の上でカラスが笑う
もう必要なくなった少年の自転車にぐるぐるに絡みつき
芽を出し無数の花を咲かせた、名もない植物たちが笑う

公園に面した住宅の窓がうっすらと開き
金色の鋭い眼玉が公園を覗く
もう必要なくなった少年の皺だらけの肉体が
土を掘るのをあきらめ、ベンチに腰をおろして突き出た腹をペンペンと叩くのを
じっと見ていた
少年は もうネコを探していたことも覚えていない

 

(2020年5月某日 四つ木公園で)

 

* 2017年9月16日東京新聞

 

 

 

code・暗号 規範

 

Michio Sato

 
 

today
In the Wednesday library

I bought all seven books by Tsuji Jun

After dinner
I fell asleep

When I lie in bed
It was past 24 o’clock

I broke the code of writing one poem a day

It’s a shame

Jun Tsuji is a swan
Beautiful but dirty voice

 

 

*タイトルは、twitterの「楽しい英単語」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life