あたかも今朝の ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! 18     megumi 様へ

さとう三千魚

 
 

白も
あるけど

淡い桃色もあります

瀬戸内の
島を

渡ってきた

川口の
アパートで育った

工場の煙突が見えた

ぬかるんでた
裁縫が上手だった

母と
旅もした

いまは
丹波にいます

ひとり
男が

佇っていました

あたかも今朝
硬い蕾

ひらいた
秋明菊の花が咲いた

 

 

memo.

2022年9月12日(月)、自宅にて、
「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」として作った詩です。

お名前とタイトル、好きな花の名前を伺い、その場で詩を体現しプリント、押印し、お送りしました。

タイトル ”あたかも今朝の”
花の名前 ”秋明菊”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

粘土に気をつけろ Soigne ta argile

 

工藤冬里

 
 

凛とした」和服汚しが英吉利にも
三十路兄さん桜トラスと
桜とラスト ビールはtorus(宇宙ブリューイング)
Truss is marching in

巨石を積みモニュメントの点在する、近所で一番豪華な造成地が死者のための庭園だというのはおかしいと思いつつもよくそこの自販機辺りで寛いでいる
無教会派の合同墓碑があり一人の名前が削り取られている

海水中には50億tある全ての金を
途中で止める
トンネルも掘らない

なんてこった今頃蛍https://youtube.com/shorts/4FS6eN2rX7E?feature=share

ワンネスの間違いと調子こいた錬金野郎の老衰

形を変えた道教に過ぎないものに縋るな
年金が出ないのと同じ理由で逆転しない余生を死ね

レプリカ

鳴門の海で肌色の長石を見つけた
それを再現したくて30時間焼いたが失敗した
志野は最低50時間だが燃料費が捻出できなかった
今後は胎土を混ぜて15時間でやってみるしかない
半透明オレンジなどという結果を想定すると焼き物は途端に難しくなる
歴史に弁証法など効かないからだ
撒いて、刈り取るだけだ

声を知らない
知らない声には付いていかない
腹話術師は任命
変形した声が形になり

我聽了兩個四川樂隊
https://wvsorcerer.bandcamp.com/album/mountain-fog

足立さんにとっては日常から羽田に突っ込むのを半世紀待ってとうとう目の当たりにしたわけだからそりゃあやる気になるさ
恐ろしいパワーが集まっている粘土に気をつけろ
身体を額縁で覆おうとしてもタイトルは必ず僥を抑え込む
即興詩人より即興舞踏の方が易く感じられるのはそのためだしそれ故の途方もなさをも(5歳のリュウセイオー君のような)言葉抜きのダンスは併せ持っている
それでも何かひとつ、と無理に名付けるならば「先に手が出る」が唯一の仕切りとなる

天蓋の雲の、滞留することのない抽象はフラクタルでしかも重層になっている
空に昇る具象はすぐに呑まれてパルーシアは見えず、アキアカネが羽を付けて飛ぶ

朝顔は一度咲くと次の日は咲かない。次、次、という感じである。次、次、というのはひとを刺していく表現である。次、次、とずれ込んだ秋を刺しているのである。

みずをのむことができるので
えいようをとることができています
みずのじゅんかんのほうそくです
いとしたとおりにものごとははこび
ちからをもっている、ということがわかります

スズメの次にアシナガを殺した
スズメは離散しただけだがアシナガは巣を叩き落とせないのでぼとぼと落ちた
黄色と黒がこんくりの上にぼとぼと落ちて

コクミンをうちやぶる必要があった
どのように崩れ去ったのでしょうか
焦げたクッキーの城壁
から赤い紐
首が鳴る
もうながくはありません

サラ地にする粉にするイチヂクを植える
待ちたいと思います

discern, perceive, reveal
ケヤキのjigsaw puzzle

人間では退治できない

 

 

 

#poetry #rock musician