広瀬 勉
#photograph #photographer #concrete block wall
環境は二の次だ
それを第一義にしてポシャったのが善意を吸い上げた一〇年代の悪霊の花傘の総括ではなかったか
絞られているのは国家の一点のみである
マグマの坦々緬は汁無し特赤の一点張でゴアの胸は安っぽく光る青い羅紗である
化学的事故や疫病を神にした報いで多国籍軍は繋ぎとしての沈下を予告される
希望だ
私は安全に住むpslm16:9が
七〇人訳では希望を持って生きるact2:26に変わっているが
それがどうした
似たようなものだ
おでんの味は煮ている時ではなく冷める時に染み込むのだ
#poetry #rock musician
sometimes
at midnight
I open a photo book taken by that person
a few
I have
open the photo book of the smallest paperback
that person dead
that person
he left a picture of the people in Asakusa
there
my
grandmother
mother
father and an older brother
my sister and my distant aunt
country acquaintances
is
they are there
the people I have thrown away
at that place
they are talking about their hometown and old talk
・
I didn’t take part in the conversation *
たまに
夜中に
そのヒトの写真集をひらく
いくつか
持っているが
一番
小さな
文庫の写真集をひらく **
そのヒトは死んだが
そのヒトは
浅草にいる人たちの写真を残してくれた
そこには
わたしの
祖母や
母や
父や兄や
姉や遠い叔母や
田舎の知り合いたちが
いる
そこにいる
わたしが捨ててきたヒトたちだ
そこで
彼らは
故郷のことや
旧い世間話をしている
・
私はその会話に加わらなかった *
* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.
** 鬼海弘雄「世間のひと」ちくま文庫 のこと
#poetry #no poetry,no life
肩幅のないちぐはぐの後、役者みたいな
奥まって霞んだ目なのでメンタルに影響出た
奥まった緑青の
芒化した枯泡立草の原の向こう
託された最後の一葉の前景を曇らせ
難破する視線
左右に轟音行き交う冬の草刈りの不自然
ホラーの監督は皆馬鹿だ
算盤を覗くと暗黒
偽の情報が左から出て窓を塞いでしまった
どうすれば逃れられるかシンプルに考えよう
出口は全て非常口
こんな顔でいいんだろうか
ある分野に関してはよく知っている
それにしてももう飼ってはいけない
死ぬから
今は近くにしかない
自分が時間
空地が時間
自分は他者に対する回路を適用した概念の反映
人を愛するように自分を愛するように人を愛する
時間は人類が使うためにある
脳はニューロン同士を繋ぐシナプスに残された過去の痕跡の集まり
未来の痕跡が存在しないのは過去のエントロピーが低いから
egg on 唆す
ぴったりのタイミングで
貰った
緊張
小声で
震えながら
消え失せる
繰り返し読む
力が低エントロピーの果てから
逆流する
コロナは治っても肺炎が残って
力の無さの中で
自殺したデリダ
アルツの介護でパニックを発症した
いろんな人と発症した
声をかけて
希望を持って生きる
内から時間が湧き上がる
誰が設計したかは
冷める過程で染み込む
地上の事柄ではなく
#poetry #rock musician
高速増殖原型炉「もんじゅ」の廃炉が
不可能とわかったのは
ごたごたした2020年でも
日本の息の根への最高のトドメのような気がする
液体ナトリウムで冷却する構造の「もんじゅ」は
放射能を帯びた
この冷却剤を抜き取る設計になっていないと
わかってしまったのだ
液体ナトリウムは空気に触れれば発火する
水に触れれば化学反応して爆発する
この液体ナトリウムを抜き取らないことには
その後の廃炉作業は全く進められない
最初から廃炉を一切予定に入れずに
設計し完成させたというのだから
お見事この上ない日本文化というしかない
メイド・イン・ジャパンの底知れない凄さだよ
一見
病気のお話のように見せかけてある
新型コロナによって
どんなものが準備されつつあるか
あまりにわかっていない人が多すぎて
驚いてしまう
内閣府が臆面もなく
完全なSF未来を謳っていることの
とほうもない恐ろしさを
わかっていない人が多すぎる
内閣府が書いている
謳い文句を
そのまま読んでみよう
「ムーンショット*
2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現
ターゲット
誰もが多様な社会活動に参画できるサイバネティック・アバター基盤
2050年までに、複数の人が遠隔操作する多数のアバターとロボットを組み合わせることによって、大規模で複雑なタスクを実行するための技術を開発し、その運用等に必要な基盤を構築する。
2030年までに、1つのタスクに対して、1人で10体以上のアバターを、アバター1体の場合と同等の速度、精度で操作できる技術を開発し、その運用等に必要な基盤を構築する。
注:サイバネティック・アバターは、身代わりとしてのロボットや3D映像等を示すアバターに加えて、人の身体的能力、認知能力及び知覚能力を拡張するICT技術やロボット技術を含む概念。Society 5.0時代のサイバー・フィジカル空間で自由自在に活躍するものを目指している。
サイバネティック・アバター生活
2050年までに、望む人は誰でも身体的能力、認知能力及び知覚能力をトップレベルまで拡張できる技術を開発し、社会通念を踏まえた新しい生活様式を普及させる。
2030年までに、望む人は誰でも特定のタスクに対して、身体的能力、認知能力及び知覚能力を強化できる技術を開発し、社会通念を踏まえた新しい生活様式を提案する。
関連するエリアとビジョン
Area :「急進的イノベーションで少子高齢化時代を切り拓く」
Vision :「「誰もが夢を追求できる社会」の実現」、「「100歳まで健康不安なく、人生を楽しめる社会」の実現」
目標設定の背景
少子高齢化の進展により、今後、我が国では生産年齢人口が減少するが、これは同様の人口動態をたどる先進国やアジア周辺国においても共通の課題となっており、日本は課題先進国としてこの問題の解決に取り組むべきである。
さらに、人生100年時代において、様々な背景や価値観を持ったあらゆる年齢の人々が多様なライフスタイルを追求できる持続可能な社会(Society 5.0)の実現が求められている。
様々な背景や価値観を持つ人々によるライフスタイルに応じた社会参画を実現するために、身体的能力、時間や距離といった制約を、身体的能力、認知能力及び知覚能力を技術的に強化することによって解決する。
ムーンショットが目指す社会
人の能力拡張により、若者から高齢者までを含む様々な年齢や背景、価値観を持つ人々が多様なライフスタイルを追求できる社会を実現する。
サイバネティック・アバターの活用によってネットワークを介した国際的なコラボレーションを可能にするためのプラットフォームを開発し、様々な企業、組織及び個人が参加した新しいビジネスを実現する。
空間と時間の制約を超えて、企業と労働者をつなぐ新しい産業を創出する。
プラットフォームで収集された生活データに基づく新しい知識集約型産業やそれをベースとした新興企業を創出する。
人の能力拡張技術とAIロボット技術の調和の取れた活用により、通信遅延等にも対応できる様々なサービス(宇宙空間での作業等)が創出される。」
……いかがでしたか?
どれほど人間をわかっていない馬鹿が
チープなSFを企てているか
これだけでもよくわかるというもの
「様々な背景や価値観を持ったあらゆる年齢の人々」といった
表現を多用しているが
「様々な背景や価値観を持った」人びとが本当に集まった場合
価値観は「様々」であり得ようもないところに
まったく思考が向かっていない
恐ろしく幼い未来設計者
* https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/sub1.html
yesterday
was it yesterday
the postcard arrived
“it would be delicious if both sides were roasted and split by hand to make a liquor knob”
so
it was written
she wants to roast my name and eat
I laughed
she seems to have known my name before
she seems to have met Hodai’s poetry for the first time
when I was in middle school
I was reading a poetry book she compiled
I was reading with graffiti on the light blue cover
it’s morning
also
it’s morning
the west mountains are under the gray sky
there is no moon in the sky
・
It is five years to a day since I came here *
昨日
かな
昨日なのかな
葉書が
届いた
“両面を焙って 手で割きながら 酒の肴にしたら おいしいだろうな”
そう
書いてあった
わたしの名前を焙って食べたいという
嗤って
しまった
わたしの名前は以前から知っていたという
方代の短歌とはじめて会ったという
中学の頃
わたし
その人の編んだ詩の本を読んでいた
水色の表紙に落書きして
読んでいた
朝になった
また
朝になった
西の山は灰色の空の下にいる
空に月はいない
・
私がここへ来てからちょうど5年です *
* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.
#poetry #no poetry,no life
猫は真剣に聞いているように見える
避難する人たち
深夜、城から城、コンビニからコンビニ
暖を取る時は激辛の化調の液体
エジプトからエジプト、
イタリアでは移動が禁じられた
この町には異様な歯軋りの男とゲーム中異様な笑い声を発する男が居るので深夜喫茶は使えなかった
京都に移住してはいけない
あそこはもうじき草叢になる
城から城、コンビニからコンビニ、
化調から化調、エジプトからエジプト、
#poetry #rock musician