羅紗緬プラごみ焼却子

 

工藤冬里

 
 

環境は二の次だ
それを第一義にしてポシャったのが善意を吸い上げた一〇年代の悪霊の花傘の総括ではなかったか
絞られているのは国家の一点のみである
マグマの坦々緬は汁無し特赤の一点張でゴアの胸は安っぽく光る青い羅紗である
化学的事故や疫病を神にした報いで多国籍軍は繋ぎとしての沈下を予告される
希望だ
私は安全に住むpslm16:9が
七〇人訳では希望を持って生きるact2:26に変わっているが
それがどうした
似たようなものだ
おでんの味は煮ている時ではなく冷める時に染み込むのだ

 

 

 

#poetry #rock musician

I didn’t take part in the conversation.
私はその会話に加わらなかった。 *

 

さとう三千魚

 
 

sometimes
at midnight

I open a photo book taken by that person

a few
I have

open the photo book of the smallest paperback

that person dead
that person

he left a picture of the people in Asakusa

there
my

grandmother

mother
father and an older brother

my sister and my distant aunt
country acquaintances

is

they are there
the people I have thrown away

at that place

they are talking about their hometown and old talk

I didn’t take part in the conversation *

 
 

たまに
夜中に

そのヒトの写真集をひらく

いくつか
持っているが

一番
小さな

文庫の写真集をひらく **

そのヒトは死んだが
そのヒトは

浅草にいる人たちの写真を残してくれた

そこには
わたしの

祖母や

母や
父や兄や

姉や遠い叔母や
田舎の知り合いたちが

いる

そこにいる
わたしが捨ててきたヒトたちだ

そこで

彼らは
故郷のことや

旧い世間話をしている

私はその会話に加わらなかった *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

** 鬼海弘雄「世間のひと」ちくま文庫 のこと

 

 

 

#poetry #no poetry,no life