猫の縁側

 

さとう三千魚

 
 

そこにいた

そこに
いて

しばらく
横に

なっていた

白い脚を伸ばしていた

緑色の
爪が

きれい

一瞬
空の蝶を眼が追っていた

空に雲が流れていた

 

・・・

 

この詩は、
2024年3月27日水曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「やさしい詩のつどい」第3回で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩です。

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

intervene

 

工藤冬里

 
 

気絶‼︎ひとり傷
駒を動かす
菌を含めて全俺が
自然を目で追う
そのマグ‼︎
石ころ‼︎土‼︎
黄頁デニム
アプリに抱っこされる
カメムシが車に入っている
カメムシ型ハッシュタグを開けるとメモに未来の自分に対するメッセージが入っていた


写真:スズキヒロアツ

 

 

 

#poetry #rock musician

非日常

 

たいい りょう

 
 

沈黙だけがあった
風の音は わたしに
何も語らなかった

物音ひとつ立てずに
目の前を 通り過ぎていった

妖精が放つ光は
役者を盲目にし
孤独を搔き立てた

汗と涙は 観者を発狂させ
沈黙は沈黙を閉じ込めた

すべてが一瞬のうちに
消えてしまった
残像さえも 影となって