stoned

 

工藤冬里

 
 

色んな色の 石があって
外を窺い 出て行く時の
突出して 融けやすい
赤を選んで 雨足は
岬のこちら側に 介入させる
水や日光や動物や人体に 介入の証拠を見るが
四国の この湾の分人画の中の人々に
名を 知らせなかった
利を取らないで 道の駅化した老人喫茶では
知らせそうになって 吐いた
遥か遠くに霞む 感情の
連鎖を断ち切り 階級差を利用する
色んな色の 石を投げられる 
見えなくても ちゃんとしているには
もっと 強い動機が
必要です 良心に
色んな色の 石を投げられる
鯨は遠く 離れていった
ありがとう 悲しい気持ちにはさせたくない
色とりどりの 石打ちの浜で
考え続けて 安らぎを
繋ぎ合わせるキルト 愚かな人は
無謀で 自信過剰です 
青い枠が 囲っている
あの人だけは 滅びました
見えるものが 見える人
見えないものが 見えない人

 

 

 

#poetry #rock musician

pity・あわれみ

 

Michio Sato

 
 

this morning too
on the ground

it was raining

wash the dishes for breakfast
do the laundry

then
I took out the trash

because it’s raining
Moco was waiting at the entrance

Some people were killed by the muddy stream

because of the plague
Some peaple were buried in the soil

Some people can’t go anywhere

The purple morning glory flower was wet in the rain

When I get home
Moco had leaked pee in the living room

 

 

今朝も
地上に

雨が降ってた

朝食の食器の洗い物をして
洗濯をして

それから
ゴミを出しにいった

雨だから
モコは玄関で待ってた

濁流に流されて死んだ人がいる

疫病で
埋められた人がいる

どこにも行けない人がいる

紫色の朝顔の花が雨に濡れていた

帰ると
モコは居間にお漏らししていた

 

 

*タイトルは、twitterの「楽しい英単語」さんから引用させていただきました.

 

 

 

stray・道に迷った

 

Michio Sato

 
 

this morning

my brother
admitted to a hospital

That he has a throat illness

He liked liquor and cigarettes
Did not stop

He liked mountains

He liked fishing

I can’t go to visit him

Masahiko Kuwahara’s solo exhibition begins tomorrow

I
Can’t go

got lost

We were
We got lost

We can’t go anywhere

 

 

今朝

わたしの兄が
病院に入院するという

喉の病気だという

酒と煙草が好きで
やめなかった

山が好きだった

釣りが好きだった

わたしは見舞いに行くことができない

明日から
桑原正彦の個展がはじまる

わたしは
行くことができない

道に迷ってしまった

わたしたち
道に迷ってしまった

どこにも行くことができない

 

 

*タイトルは、twitterの「楽しい英単語」さんから引用させていただきました.

 

 

 

appellation chablis controlee

 

工藤冬里

 
 

鳶ひょろひょろ
山鳩が蹲って
ハッとしてgood
永遠に生きられないなら上絵も青花も徒労だ
技術を身につけることへの虚しさ
を告発する技術
としての
トレ・ユネール
川の水が来ちゃって遠くまでまっ茶だよ
昼ごはんは釣れたかな

 

 

 

#poetry #rock musician

黒板

 

松田朋春

 
 

自分好みのものを他人にも書かせようとして
すばらしい詩が今日もできあがる
湿った朝も乾いた夜も
ああもう何度も感じた
だから密室のようにまっしろい曇天に
あとから書き込んだに違いない鮮やかなインコを見つけて
大急ぎで写真を撮るのだ
どうせ消すのに

 

 

 

dispense・なしですます 分け与える

 

Michio Sato

 
 

at midnight
woke up

I was Sleeping on the sofa in the living room

with Moco
was on the sofa

at midnight

The news of heavy rain was reflected on TV

Epidemic also
Heavy rain also

there is none
give separately

we would be happy if we could do that

 

 

深夜に
目覚めた

居間のソファーに眠ってた

モコと
ソファーにいた

深夜に

TVで豪雨のニュースが流れていた

疫病も
豪雨も

なしですます
分け与える

そうできたら嬉しいです

 

 

*タイトルは、twitterの「楽しい英単語」さんから引用させていただきました.

 

 

 

避難勧告・종(鐘)

 

工藤冬里

 
 

夜中に避難勧告言われても無理やわ命が大切なんやったら自分の命も大切にせなとか理屈では分かるがこういう時に本音が出らいな私の命は私のもんではないらしいんやけんどが私の身体は私の言うことは全然聞いておくれんのどすあははどすって京都の人みたいやなーじばんがゆるんで襦袢も緩みっぱなしや身体が動かんてならアルトーも言いよったな
ὑπωπιάζω I am hitting under(the eye) μου of me τὸ the σῶμα body καὶ and δουλαγωγῶ I am leading as slave 自分の目の下を殴って自分を奴隷として曳いてくて1cor9:27を 나는 내 自分の 몸을 身体を 사정없이 容赦なく 쳐서 打って 종 鐘 처럼 のように 부립니다 扱う と訳にしててそれでえんかなと思う非難韓国 それでも徴兵拒否に動機付けられた身体が「打てば響く鐘」なのであればそれは羨ましい限りでは避難所へ手を引っぱられてヨッコラセ

 

 

 

#poetry #rock musician